テント日誌9月2日…原発全廃を祈り断食中のFさんを
- 2017年 9月 4日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日(9・11から2184日)
原発全廃を祈り断食中のFさんを激励の人が訪れ 8月29日(火)
経産省前に着くと、既に昨日の12時より「原発全廃を祈り断食中」の「のぼり旗」を掲げて72時間のハンストに突入したF・Yさんが、もう一人の人と座り込んでいた。その方は葛飾区の人で、人づてに聞いて来たそうで、F・Yさんとは、昨日初めてお会いして今日も来てくれたそうです。
その後も40年来の付き合いと言われる方も来られて、しばらくの間一緒に座り込みをなされ記念写真を頼まれ、その人はフェイスブックに載せて良いかと聞いていて了解を得たようです。また千葉から駆けつけて来た女性の人は、熱心に趣意書を通行人に配っていました。感心したのは、強面の若いタクシー運転手さんが、断食中の「のぼり旗」を見ていて車から降りてきて、趣意書を受け取って行った事です。
私が昼食をとっている時に、食事中にすみませんとの声、顔を上げると経産省の松本氏が、9・11の申し入れについて、内容等を前もって段取りをとっておいて下さいとの事でした。当日急に申入書を受け取って下さいでは、対応できないと言って時間は、18時までにして欲しいと言われました。
座り込みの人からは、福沢諭吉のカンパも頂き暑さも苦にならない一日でした。 (Y・R)
経産省前は今日も暑い、でも雨もすごいが… 8月30日(水)
早番報告
「暑い、メチャ暑い」と先週書いたが、今日も同じだ。経産省前に行くと、断食中のF幸男さんが、幟を掲げて、座っていた。元気だったが8/28の昼から断食を始められたので、肉体的にはしんどいに違いない。当初24時間ずっと経産省前にいる計画であったそうだけど、やはりいろいろのことを考えて、夜は経産省前からは退くことにしたということだった。
前の歩道を通る人々はほとんど関心を示さない感じだと言われ、そうだからこそ、テントの皆さんが、そして私がこういう行動を続ける意味があると思うと言っていた。2人ほどFさんの取り合いが激励に来られた。
暑いが、風はあった。1時頃か、警官は交差点の方から近づいてきたが地下鉄に入って行き、座り込み者の前には来なかった。座り込み中の話題は「何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と言った「麻生発言」。派閥の研修会で言ったそうだが、それを聞いていた人はだれ一人してその発言にクレームをつけなかったのか。ヒトラーの動機は正しかったのか? 安倍も麻生も「学識」とか「見識」とは無縁だ。この日、「テント活動を版画にした図柄の風呂敷」が出来上がって届いた。9月11日から「売り出す」。(T)
遅番報告
私の住んでいる東京北部は、午後、土砂降りの雨だったが、経産省前は降ってないとのことなので、出かけました。電車に乗ってから、同じく遅番のSさんから「こっちも雨が来そうだから戻れ」と連絡がありましたが、そのまま内幸町まで行き地下鉄を上がったら大雨風でしたのでそのまま帰宅しました。
座り込みは大雨になったのでやめそうです。断食中のFさんと斎藤美智子さんは座り込みを続けたそうです。(TK)
経産省前でのいろいろの催し 呪殺祈祷会より 8月31日(木)
経産省前テントが強制撤去されたのは2016年の8月21日の未明だった。テントは設置以来、実に1807日間にわたって存在していた。強制撤去からはや一年が過ぎるのだが、その間、座り込みは存続している。こちらだって、一年を過ぎた。経産省前テントではいろいろの催しがあった。これはコンサートや寄席、あるいはテント内美術館開設など数え上げられほどであったが、現在も続いているものに呪殺祈祷僧侶団四十七士による祈祷会がある。「死者の裁き」という祈祷であるが、毎月開かれている。「私たちは無念の犠牲者の方々を深く悼むむとともに、地震と津波と原発事故によって明らかにされた無謀な原子力行政を反省もなく繰り返そうとしている政財界の愚かさを、死者と共に正して行かなければなりません。脱原発の聖地・経産省前ひろばにおいて、聳え立つビルに向かって一緒に太鼓を打ち鳴らし死者・神仏と共に祈念しましよう」(チラシ)に示されている。
「死者による裁き」とは死者になることで声を奪われた人たちの声を聞き、それを代行して傲慢な振る舞いを続ける生者への裁きであるが、それはまた、日々、死者にあることを余儀なくされてある人々の声による行為でもある。福島原発事故での有形無形の被害者たち、声や意思が無視されてある人たちを思い浮かべれば直ぐにイメージを得られるが、権力にあり、またそれに群がる人々の対極にある存在である。福島原発事故の現地の当事者たちは原発について語ることが、とりわけその放射線被ばくのことについて語ることがタブー視されている。これはほんの一例だが、結局、現在の権力構造は死者の声を無視して、そんな傲慢な否定の上にある生者の声に依拠している。あるいは、また、死者の声を取り上げる時は戦死者を英霊化し、その本当の声を封じるか、利用している。僕らは現実の中では死者、あるいはそれに準ずるものにされているのである。その対極にあるのは生者の振舞いであり、そこに介在しているのが、権力構造である。僕らは、何故、経産省は人々、とりわけ福島の人々の声を無視して、無謀な原子力行政(再稼働など)を進めるかを問い続けてきた。ここには死者の声を無視して事が進められる権力の構造がある。
僕らは官僚という日本的な権力構造の秘密に焦点をあて、この闘いを進めてきた。これまで、この権力構造は責任が追及されるようなところもなく、その無責任構造にあった。戦争を推進した日本陸軍(帝国軍隊としての陸軍)は、官僚としての軍でもあり、その無責任体系はよく知られているが、僕らは経産省に同じことを見ている。敗戦過程も含めた陸軍のありようは原発事故での経産省の対応と同じだ。僕らはこの権力の構造をどう変えて行くのかを考え、そこでの問題をみて来た。このことを考えさせられるのが、呪殺祈祷団による『鎮魂-死者の裁き』という祈祷会だった。今日の祈祷会もそうだった。 (三上治)
撤去後の座り込みを知らない人が結構いる 9月1日(金)
家を出るときには、涼しい位だったが、次第に雲が晴れ夏が戻ってきたような陽気になってきた。まだまだ蝉の鳴き声は賑やかだ。ただ、台風の影響か風が強い。今後台風はどこへ行くのだろう。
経産省正門前迄来て、幟旗をセットしていると一人の御年配の女性がやって来た。幟旗を見て、「私は広島で被曝したのよ。6才の時でした。今は合併されて広島になっていますが、当時、広島の郊外の村に住んでいました。原爆では大変な思いをしましたよ。」多くを語らなかったが、被爆体験を語る方々が御高齢になり、被曝の実相や戦争体験談に直接触れる機会が少なくなっている昨今、もっと話を聞いてみたかった。
座り込みをしていると、ときどき、「テントが撤去されたのは知っていたけど、まだ抗議を続けているんですね。」と言って、カンパをしていく人がいた。1人ではない複数である。この座り込みを続けていき脱原発を広く発信していく意義を感じた。
午後2時をまわる頃から雲いきが怪しくなり時折雨粒が落ちてきて、慌ててカッパや傘をだすが やがて直ぐに止んでしまう。そんなことを繰返し前半は思いを終わった。(S・S)
座込みで太るか 9月1日(金)
午後2時半に到着すると既に7人程の人が座込んでいる。毎日通ってくるSさんの横に椅子を確保して座る。と顔見知りの方がチョコやせんべいやなどなどを提供してくださる。添加物が入っていないものが多いが、糖質制限している私にはいいのか悪いのか。座込みで太ったなんて言われたくないけれど。そう言えば、Fさんが断食を無事に貫徹されたそうで良かった。
座り込み太りが心配で、9.11チラシと「どうする?これからの日本のエネルギー」リーフを配る。
文科省前の高校無償化差別反対の抗議行動の声が聞こえ、Sさんほかと参加。
17時からの経産省抗議行動はTさんの進行、地下鉄入口でチラシを配ったが、雨模様で傘をすぼめた直後では手が出ず、受取りはあまりよくなかった。
18時過ぎからは火炎瓶テツさん他のTPP抗議が始まる。9.11の準備打ち合わせを終えて、雨模様ゆえ早めにHさんと椅子類を片付ける。 (K.M)
秋の気配 肌寒さも感じて 9月2日(土)
〇いつの間にか秋の気配
霞ヶ関に着くと青空が広がっていた。久しぶりに見るスカイブルーの空をぽっかり浮かんだ白い雲が南へ急ぎ足で流れてゆく。北風が涼しいどころか少し肌寒い。
経産省前の日陰は大きく長くなっていた。ケヤキの葉も少し色づき始めた。微かに聞こえる虫の音。マンホールの蓋に溜まった雨水で雀が喉を潤す。夏を名残惜しむように時折蝉がけたたましく鳴いていた。
今日はTKさんが来てくれた。久しぶりなので会話が弾む。座り込みが終わるまで話題は尽きなかった。
〇Jアラートは「右向け右}?
福島第一原発事故や避難指示解除と対比すると得体の知れない違和感を感じるJアラート。それと米朝の恫喝合戦に便乗する安倍政権は本当の危機(核開発・戦争を含む)を見えなくしていると思う。もちろん彼らにもわかっていないだろう。
それにしても困ったときのミサイル頼み。普段よりも胸を張っているような安倍政権の面々を見ると、やはりさしせまった危機は安倍政権が続くことだ。恫喝よりも洞察でしょ。
〇やはり清々しい
夏休み明け、死にたいくらい辛いなら、学校に行くな!」前川喜平・前文科省事務次官
(O・O)
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原発をおしまいに! 脱原発テントひろば7年目→9.11経産省前へ!
日時:2017年9月11日(月)18時~20時半(小雨決行)
場所:経産省本館前とその周辺
主催:経産省前テントひろば
経産省前テントひろばは、昨年8月21日にテント3張が強制撤去された後も、経産省への抗議行動を継続しています。この間、経産省本館前で連日午後(12時~18時、休日は12時~16時)に座り込みを続け、毎週金曜日には同じ場所での抗議行動、また原発コスト・使用済み核燃料・日米原子力協定などについて院内ヒアリング集会の開催やテント美術館の移動展示など、「霞ヶ関の臍」・「峠の茶屋」は多様に脱原発をたたかい続けて、いま7年目を迎えます。
東電福島第一原発では廃炉への道が見えないまま、事故の被害者は救済されず、国は東電を法的整理もせずに天井知らずの廃炉費用を託送料金や税金で国民に押し付けています。いま、原発に多くの国民が反対し、世界では再生エネルギーが急伸してエネルギー政策の見直しが強く求められているにもかかわらず、経産省は相変わらずの原発推進委員を選んで原発推進「エネルギー基本計画」の立案を目論んでいます。
9・11には脱原発・反原発・節電・再生エネルギーを訴える人たちで、経産省・資源エネルギー庁に対して、「原発をおしまい」にしようと訴えましょう。多くの方々の参加を呼びかけます。
(行動予定)
○経産省への申入書提出
○テーマ1 テント設置から今日まで
○テーマ2 経産省の原発推進政策を糾弾する
○ミニ映像上映
○経産省一周抗議行動
○音楽演奏
○そうめんサービス
(ゲスト発言予定)
木内みどりさん(司会及び詩の朗読)
鎌田慧さん(ルポライター)
落合恵子さん(作家、「クレヨンハウス」主宰)
島田恵さん(映画監督)
内藤光博さん(専修大学 憲法学)
中嶌哲演さん(福井県・小浜市 明通寺住職)
福島から:吉沢正巳さん 黒田節子さん 橋本あきさん
反原発団体から:
柳田真さん(たんぽぽ舎)
山口幸夫さん(原子力資料情報室)
満田夏花さん(eシフト、FOEジャパン)
山崎久隆さん(東電株主代表訴訟 原告)
けしば誠一さん(反原発自治体議員・市民連盟、確認中)
国会議員、テント裁判弁護団、反原発団体から
多くの脱原発・反原発・省エネ・再エネ活用を訴える方々や団体からの参加を呼びかけます。
twitter文例
【案内】原発をおしまいに! 脱原発テントひろば7年目→9.11経産省前へ!
2017年9月11日(月)18時~20時半(小雨決行)
経産省本館前とその周辺
主催:経産省前テントひろば
「エネルギー計画」策定中の経産省に対し「原発をおしまい」にしようと訴えよう。
多数の参加を!
9月6日(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.玄海原発再稼働やめろ!九州電力東京支社抗議行動
日 時:9月6日(水)17時30分より18時15分まで
場 所:有楽町電気ビル前(JR有楽町日比谷出口すぐ)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
2.第48回東京電力本店合同抗議のご案内
東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は現在も継続中です
東京電力へ抗議の声を挙げましょう
日 時:9月6日(水)18時30分より19時45分頃まで
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか126団体
9月8日(金)5時~6時経産省前抗議行動
官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)
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