◆ 地震と原発事故情報 その(16)◆
- 2011年 3月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎原発事故
4つの情報(活気の連続講座、たんぽぽ舎へうれしいメール、
明石昇二郎氏の文、安全神話ゆえの人災)
1、活気のたんぽぽ舎・連続学習会
第3日目 3月20日(日)14:00~17:00
被災地の方々への懸命な支援、復旧活動と、福島第1原発の一進
一退の予断を許さない状況が続く中、放射能の飛散も心配される、
ここ東京都千代田区のたんぽぽ舎に、今日も50名を超す市民に
お越しいただき、盛況な学習会となりました。御礼申し上げます。
今回はお二人の方にお話いただきました。
■講師:坂東喜久恵さん(たんぽぽ舎)
『現在時点の福島原発事故の状況・分析・今後』(一部要約)
今回の地震は3つの地域で次々にドミノ式に起こったため大地震になった。津
波の被害は大きかったが、地震の特徴で木造家屋がたくさん倒れる周期ではなか
ったのが不幸中の幸いであった。
それにしても福島原発は津波に対する設計が非常に甘かった。(5mの津波に
しか対応しない設計になっていた。)(それに比し、津波に襲われた女川原発は軽
微だった)
原発に海水を注入したのは、通常ならプラントにとっては致命的な処置であっ
た。
■講師:槌田敦さん(物理学者)
『福島原発事故の分析と原発放射能の種類と防災対策・安全な逃げ方』
福島原発事故は現状ではスリーマイル島原発事故(国際評価尺度5)酷似から、
チェルノブイリ事故(国際評価尺度7)に近づきつつある。1957年ウィンズケー
ル(英)、1986年のチェルノブイリ(ソ連)と、今回の福島第1原発での事故を比較
していただきました。
豊富な内容で、後半の1問1答も多く、予定時間を30分もオーバーしました。
■本日の学習会の様子はustreamでご覧になれます。
また明日の学習会(18:00~20:30、開場は17:30)の様子は、18:00~20:30まで
ライブ中継いたします。ぜひご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/tanpoponews
2.たんぽぽ舎へうれしい激励のメール、FAX、TELがいくつも届いていま
す。そのうちの1つを紹介します。
前略
どこにも逃げる力がないので、福島原発から100km地点に踏みとどまり、籠
城戦を開始するしかありません。
先行して長い戦いを続けてこられたたんぽぽ舎の皆さまに敬意を表します。
Aさん
●たんぽぽ舎は今、殺到する問合せへの対応と緊急学習会の
運営で超多忙です。ボランティアで協力できる方を募集中。
パソコン打ち、発送、チラシ折り、その他いっぱいやるこ
とがありますので、10:00~21:00までの時間内であなたの
都合のつく時間をどうぞよろしくお願い致します。
お待ちしています。
メール、FAX、TELでお問い合わせ下さい。
3.プレイボーイ誌4月4日号(3月19日発売)に、ルポライターの明石昇二郎
さんが4頁にわたって書いています。同文章の中味の小項目を紹介します
・被災した住民を放射能がおそう
・放射能が東京に襲来した
・原発震災は始まったばかり
★なお、明石昇二郎氏は、4月4日(月)のたんぽぽ舎学習会
(18:30開会、19時~21時。会場:たんぽぽ舎)の講師です。
参加歓迎です。
4.安全神話ゆえの人災-しかも2重の人災です。
今回の福島原発事故は天災か?人災か?と問うて、答えは天災ではなく、人災
だ。しかも2重の人災事故だ-と指摘する文が3月19日の「朝日新聞朝刊のコラ
ム欄(経済気象台)に載った。
題名は「安全神話のゆえの人災」。しかも2重の人災だ。
「理由の第1は、過去、このような事故に対する漠然とした不安を、専門家と
称する学者や電力関係者は、何十年にもわたり、無知なるが故の根拠無き不安と
して一笑に付してきた。
理由の第2は、今回の事故対応は、実に日本的な問題を見せつけたこと。それ
は起こりうる最悪の問題を前提にして抜本策を講じるのではなく、起こる事態を
後追いするように逐次投入的な対策を講じたことで、それも事態を悪化させたと
いえる。
その意味でもこれは人災なのである。」
(コラム経済気象は、第1線で活躍している経済人、学者など社外筆者の執筆に
よるもの)
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希望者は、たんぽぽ舎あて、Eメールアドレスをお伝え下さい。
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