身近にできる救援活動と原発についての行動からー連帯・共同ニュース102号
- 2011年 3月 24日
- 時代をみる
- 原発救援活動
■ 余震とともに福島原発(原子力発電所)の破損による被害が拡大する形で収まりのつかない東北関東大震災であるが、被災地では救援と復旧のための作業が寒さとの闘いの中で続けられている。僕らは3月14日(月)から予定していた国会前の座り込み行動は中止した。今いつも座り込み時に使っている車を使って救援物資を被災地に運ぼうという企画が進行している。これはある会員からの提案で進められているが、福島の原発の周辺で救援物資の届きにくい地域に出掛る準備は進められている。なかなか物が集まらないのが現状であるが第一陣が近くに出発できると思う。また、第二陣、第三陣も準備して行きたいと考えている。こうした行動がどこまで有効かについての意見はいろいろあるが、さしあたっての行動としてやりたい。行政機関などへの要請とともに僕らの出来る行動としてやっていきたい。支援など事務所に連絡を願う。
■ 福島の第一原発の被災状況を僕らはテレビなどの報道でしか知り得ないが、僕らが正確な情報の公開を要請してきた。風評被害などということは政府や諸機関の情報操作や隠ぺい工作がそれをもたらすのであって正確な情報公開こそが唯一の対処方法である。巷では自粛ムードが広がっているがこれは精神的被害を拡大する道であり好ましいことではない。僕らはこれまでと変わらない日常生活を続ければいいのであって過度の自粛やその雰囲気に同調する必要はない。精神的な重くるしさからつかのまであれ解放される娯楽などはこういう時期こそ必要である。
■ 日本山妙法寺の石橋行受さんが浜岡原発の閉鎖を訴えて静岡県で座り込みを行っている。浜岡原発の危険については多くに人たちが知っていることだが、余震が連発するなか緊急の対応をとるのは当然ではあると思う。浜岡原発は直下型の地震が予測される東海地方にあり、地震が起こればそのもたらす被害も甚大なものになるとして警告されてきた代物である。福島原発より危険なものとして認識されてきたものである。地震の東海地方への波及をも予測される中、直ちに稼働を止めて対策を講じるべきである。地震が起こってからでは遅いのである。浜岡原発の処置に注目し機会があれば石橋さんの行動に加わって欲しい。「新宿ど真ん中デモ」などを展開している緊急アクションの園さんたちが東京電力に対する抗議行動を展開している。こういう時期だからこそ東京電力に対して厳しい目を向け続けなければならない。これらの行動に対しての参加や支援を呼び掛けたい。 (文責 三上治)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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