たんぽぽ舎から TMM:No3219
- 2017年 11月 12日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No3219】
2017年11月10日(金)地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.プルサーマル発電の危険性を無視する規制委員会
「新規制基準」による適合性審査で触れずに
「石油ストーブでガソリン燃やし」を容認
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その149
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.ピラミッド透視で注目のミュー粒子、
「火山透視」期待も遠い道のり
「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その223
島村英紀(地震学者)
★3.メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋) 黒木和也 (宮崎県在住)
英原子力産業、EU離脱交渉決裂なら深刻な影響 他
★4.新聞より3つ
◆小泉元首相、脱原発など講演 千葉市民会館で来月4日
(11月10日朝日新聞より抜粋)
◆公明、衆院選苦戦の総括原案
首相支持に不信感 自民べったり払拭を
(11月10日朝日新聞より見出し)
◆原発避難者と住民の葛藤 福島で被災 阿部さん 自らの体験 映画に
東京・谷中で12日上映会
(11月7日東京新聞朝刊21面「メトロポリタン」より)
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・脱原発川柳【国難というならフクシマこそを見よ】 乱 鬼龍(転載歓迎)
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※明日です。ご参加を! 11/11(土)子どもを被ばくから守ろう!
家族も、自分も!「第9回新宿デモ」
日時:11月11日(土)13:00アルタ前広場アピール 14:00新宿デモ
主催:脱被ばく実現ネット
◎たんぽぽ舎も賛同しています。新宿駅周辺の1周デモはとても多数の
人々に訴えられる良い機会です。
ご参加下さい。
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※明日です。1111 GENPATSU ZERO 反原発☆国会前集会
日時:11月11日(土)14:00~16:00
場所:国会正門前(南側)+首相官邸前
主催:首都圏反原発連合
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※11/13(月)学習会にご参加を! 第5回「新ちょぼゼミ」
「TPP11、日米経済対話、日欧EPA、そして、
どうする・どうなる日本農業」
講師:鈴木宣弘さん (東京大学大学院教授)、田中一郎「農業原論」
日時:11月13日(月)18時より21時
会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.プルサーマル発電の危険性を無視する規制委員会
| 「新規制基準」による適合性審査で触れずに
| 「石油ストーブでガソリン燃やし」を容認
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その149
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
プルサーマル発電は危険だ。ウランを燃やすために設計された原子炉で
プルトニウムを燃やすのだから。灯油のストーブでガソリンを燃やすよう
なものだ。これにより設計時に想定されていたはずの「安全余裕」を低下
させる。
国と電力会社は3.11前にプルサーマルで使うMOX燃料は全炉心の
3分の1まで入れても安全と言っていた。
もともと危険な原子炉をさらに危険にするだけだが、この判断について
3.11以後何ら検討を加えられないまま、高浜3,4号機でプルサー
マル発電され、伊方、玄海、柏崎刈羽などでプルサーマル発電が目論まれ
ている。
不思議なことに、このプルサーマル発電について、原子力規制委員会が
作った「新規制基準」では何ら言及されず、各原発の審査でも議論された
形跡がほとんどない。それでも、1つ高浜現地での記録を探し出した。
<引用開始
○関西電力(株)高浜発所原子燃料課との面談記録
1.件名:高浜発電所3,4号機プルサーマ計画の導入状況
2.日時:平成27年8月18日(火)15時45分~16時15分
3.場所:高浜発電内第2ビル別館3階検査官室
4.出席者:原子力規制庁:高浜原子力規制事務所 須々田、深沢、山西、
福富 関西電力(株):関西電力(株):高浜発電所原子燃料係長、技術課員
5.要旨・高浜発電所におけるMOX燃料の計画ついて説明を受けた。
6.その他 気付き事項 特になし。
>引用終わり
この中で何が話し合わされたかは分からない。
一方2013年6月に、田中前委員長が次のように記者に答えている。
○記者 電力会社がMOX燃料を入れるということであれば、それで問題
ないということでしょうか。
○田中委員長 問題ないかどうかも含めて、安全上の評価はきちんとやら
せていただきますけれども、それでプルサーマルMOXの利用ができるか
どうかということについては、これはまた別の問題が多分入ってくる可能
性がありますので、そこは我々はコミットしませんけれども、技術的な点
ではきちんと判断させていただきたいと思います。
ここの別の問題とは、MOX燃料がウラン燃料と比べて十倍以上で高価、
核燃料の高次化が進むため使用済みMOX燃料は毒性が高く再処理ができ
ない、という問題であろう。
今はプルトニウムを47トンも保有していて来年に日米原子力協定の満期
を迎える日本、プルトニウムを見かけ上減らすために世耕経産大臣は電事
連に対して危険なプルサーマル発電を推奨している。
福島第一原発の事故時に核爆発かと言われている3号機もプルサーマル
発電中であったことを考えると、イチエフ検証が不十分なままの基準と審
査と再稼働の弊害がここにもある。
国民の命と健康と財産を守るべき原子力規制委員会が、国のプルトニウ
ム対策を忖度して、危険なプルサーマル発電を黙認しているのだ。
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┗■2.ピラミッド透視で注目のミュー粒子、
| 「火山透視」期待も遠い道のり
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その223
└──── 島村英紀(地震学者)
岩も通過する透過力が強い素粒子がある。ミュー粒子というものだ。
これは、宇宙線が地球の大気と衝突して次々に生まれている粒子だ。寿
命はたった100万分の2秒しかないが、1平方メートルあたり毎分1万個も飛
んでいる。知らない間に私たちの身体も貫通している。しかし、なんの自
覚もなく、害もない。
この強い透過力をもったミュー粒子をセンサーで捉えると、通ってきた
場所の密度の違いが分かる。
このほど、エジプト・カイロ南郊にあるにあるクフ王の大ピラミッドを
ミュー粒子で透視したら、200人乗り航空機の客室の大きさがある部屋が発
見された。4500年間、誰の目にも触れることのなかった部屋だ。
さて、ここになにがあるのか、注目が集まっている。
このピラミッドは紀元前2500年ごろに建てられた。230メートル四方あり、
高さは139メートルある。世界最大の建造物の一つである。
中世から内部が調べられてきて、ピラミッドの中には3つの空間があるこ
とがすでに分かっていた。それぞれは、王の間、女王の間、大回廊と呼ば
れている。「王の間」に王のミイラはなかった。
今回見つかったのは4つ目の空間で、いままで見つかっていなかった王の
埋葬室ではないかと思われている。
しかし発掘することはもちろん、ドリルで穴を開けてカメラを挿入する
といった方法で調べる予定もない。これらの方法ではピラミッドに損傷を
与えかねないからだ。
ミュー粒子による透視はすでに米国で実用化されている。ウランやプル
トニウムの密輸を防ぐために、怪しいと思われる船積み用のコンテナ輸送
容器を開けずに外部からスキャンするための装置だ。
この強い透過力を使って、火山の内部を見る試みが行われている。
火山の中にあるマグマなどを見るために、浅間山や北海道の昭和新山な
どで行われた。
だが、ミュー粒子を使った透視を火山に応用するには大きな制約がある。
それはミュー粒子が上空から飛び込んでくるものだから、火山の上部にあ
るマグマは見えても、火山より下のものは見えないことだ。このため、火
山より下、地下深くにあるマグマ溜りは見ることができない。
とくに富士山ではマグマ溜まりがほかの火山よりも深いところにある可
能性が高い。富士山の地下深くでは「低周波地震」が起きている。「低周
波地震」とは、マグマの動きに関連していると思われている周波数が低い
地震だ。その場所は地下15~20キロと深い。富士山の高さの5倍以上も下
になる。
今回はミュー粒子を記録する装置を「女王の間」などピラミッドの中に
置いて、その上にある空間を発見した。
だが、下は見られない。富士山のマグマ溜まりを解明してマグマが上が
ってくるのを知るには、残念ながらまだ遠いのである。
(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2017年11月10日の記事)
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┗■3.メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
| 英原子力産業、EU離脱交渉決裂なら深刻な影響 他
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.英原子力産業、EU離脱交渉決裂なら深刻な影響
CNN.co.jp 11/9(木) 19:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-35110171-cnn-int
2.汚染稲わら灰処分場について説明 石巻市「風評なくしたい」
住民からは反対の声
石巻かほく メディア猫の目 11/9(木) 17:09配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00010000-nekonome-l04
3.<記録映画>福島の真実「被ばく牛と生きる」畜産農家ら描く
毎日新聞 11/9(木) 12:24配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00000034-mai-soci
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┗■4.新聞より3つ
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◆小泉元首相、脱原発など講演 千葉市民会館で来月4日
「小泉元首相、脱原発を語る」と題した講演会が12月4日、千葉市中央区
の千葉市民会館大ホールで開かれる。脱原発活動に取り組んでいる小泉純
一郎元首相が登壇し、自然エネルギーの重要性などについて語る予定だ。
(中略)
午後6時半から8時半(5時半開場)。入場料は1人500円(高校生以下無料)。
定員1千人で、当日先着順。問合せは永野さん(090-2553-2587)へ。
(11月10日朝日新聞より抜粋)
◆公明、衆院選苦戦の総括原案
首相支持に不信感 自民べったり払拭を
(11月10日朝日新聞より見出し)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13221480.html
◆原発避難者と住民の葛藤 福島で被災 阿部さん 自らの体験 映画に
東京・谷中で12日上映会
福島第一原発事故で福島市から自ら避難した体験を踏まえ、県外に避難
した人、地元にとどまった住民双方の選択や葛藤に迫ったドキュメンタリ
ー映画「たゆたいながら」が完成、12日に東京都台東区谷中のコミュニテ
ィースペース「谷中の家」で上映される。(野呂法夫)
「福島市は避難区域ではないが放射能が存在する不安のなか、避難した
人と残った人で異なるものの切実な状況は続いています」
大阪芸術大在学中に一人でカメラを回し、監督・制作も務めた阿部周一
さん(25)=東京都世田谷区=はこう話す。現在は都内の映像製作会社で働く。
2011年の原発事故当時、病気で福島市内の高校を休学中だった。自宅周
辺の放射線量はやや高く、母親の勧めで東京の祖母宅に一人で避難した。
14年、3年ぶりに両親がいる自宅に帰ると、放射能汚染で変わった日常
風景に戸惑い、身近な出来事から撮影を始めた。その後、子どもの安全に
悩みながら暮らす人たちや、避難した京都の見知らぬ土地で苦労する家族
を訪ね歩いた。
作品は、自分の家族も含めて、それぞれの「選択」から生きる声を紹介。
原発惨事がもたらした「たゆたう(揺れ動き漂う)」心の痛みを丁寧に描
き出す。
いつの時代も、震災や紛争など社会の大きな波に小さな家族はのみ込ま
れ、分断させられ、その語られにくさから溝を深めていく。
最後に被害者同士に生まれた「分断」について救いの言葉も語られる。
「みんな違うんだから一つにすることがエゴ」「国は避難者をなくしたい。
避難者がいなくなると、原発事故がうやむやにされてしまう」
阿部さんは、避難した2年後に大阪芸術大映像学科に入学し、代表作
「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督の下で学んだ。
初作品は今年3月に卒業作品として完成させた。「映画は脱原発や政治
の話ではなく、郷土や家族について内なる声を引き出し、異なる立場の人
びとが理解するきっかけになれば幸いです」と話す。
上映会は市民が地域から原発問題を考える「月1原発映画祭」として午
後4時から。定員30人。参加費1,000円。上映後、阿部監督のトーク、交流
カフェ(各500円)もある。問い合わせは植松さん=電090(1265)0097=へ。
ほかに18日午後3時から、東京・下北沢の「本屋B&B」で上映会+
トークを開催。入場料2000円(ワンドリンク付き)。電03(6450)8272。
(11月7日東京新聞朝刊21面「メトロポリタン」より)
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