テント日誌11月9日…元気なおばちゃんに元気づけられ
- 2017年 11月 13日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後(9・11から2218日)
世界の趨勢に反する原発政策をいつまで続けるのか 11月5日(日)
トランプ大統領来日の霞が関は戒厳令さながらの警備である。原発反対の座り込みはいつもと変わらず行った。F氏は相変わらずトランペットの練習を始めた。合唱隊も3時過ぎからメンバーが揃って賑やかだ。機動隊員が普段より多く行き交う。右翼も来たが文科省前で左折させられ、こちらの方までは来られなかった。3連休の最終日だが道行く人も心なしか少な目に感じる。保育費の自民党の公約破りが早くも怒りをかっているようだがこの政党の公約を信じて投票している人はほとんどいないだろう。原発に関して言えばベースロード電源として引き続き従来のガラパゴス原発政策を続けるようで、いつの日か世界中のなかで原発孤児とかす政策に彼らが懺悔する日が来るであろうことを疑う余地はない。Sさんが4時近くになって来てからお弁当を食べ始めたので撤収作業は遠慮がちに行った。日曜日に来てくれる人が増えているようでTさんも良く顔をみせてくれるようになりました。いつも通り事務所に戻ってティータイムをすごして家路についた。(S・K)
トランプ警備であふれかえっているのは警察官 11月6日(月)
昨日からトランプ警備で都心部は警察官があふれている。六本木でバスを乗ろうとしたらすぐそばに警察官が一人立っていた。何するでもなくボケーとしているだけのように見えた。赤坂通りにあるアメリカ大使館付近には大通りの両側に警察車両が三台ずつ並んでいた、大使館へ行く道は二重の柵で塞ぎ、その向こうには30人ほどの警察官が待機していた。虎ノ門で降りてテントに向かう交差点では道路の二車線を封鎖して警察車両を斜めに横付けしていた。警察官は文科省側に片寄って陣取っていた。
テントのそばにも警察車両が一台横付けされていたがテントの座り込みはいつもより多く、5名が座り込んでくれていた。お巡りの様子はどうだったと聞いた所、トランプ警備で忙しく、我々のことなど眼中にないかのようだったとのこと。我々から見れば、監視されないでいられるので結構なことである。4時過ぎにはトランプ歓迎を宣伝するため右翼街宣車が虎ノ門の方に来たが警察車両に阻まれて文科省の坂を登って行ったきりで帰って来なかった。きょうはおとなしくしていたようだ。テントの出入りは多くなく、4時半過ぎに常連が帰ったあとSさんが来られて最後までおられた、嬉しいかぎりである。
山口県から来られている女性が寄って下さった。この前も寄って下さったので大変な事だと思っていたが、障害のあるお孫さんの世話をするためにたびたび東京へ出てこられているとのことだった。前回、孫のために安倍政権や原発への批判活動をやっていると言われていた。彼女の訴えにはとても迫力があると思って聴いていたが、その源はここにあったのかと思った。これから山口県へ帰られるとの事で、30分程で帰っていかれた。国会前での抗議活動を終えられたSさん一行が今日も寄って下さった。腰が痛そうだが、ここにこられるだけ元気なのだろうとおもうことにしている。(保)
100年前の11月7日に帝政ロシアでは革命があった 11月7日(火)
今日も暖かな一日だった。
いつもの座り込みメンバーが揃った所で、いつもセセンベを持参して差し入れて下さるKさんがやってきた。でも、今日は飴(3種類)だった。 しばらくしてアジア系らしき御夫婦が通りかかって、旦那が私たちの横断幕の「原発」の文字を指さして、「0」とのゼスチャー。どうやら台湾の方で、「我が国は原発をやめた」か「一緒にやめよう」ということのようだった。100年前の今日は、帝政ロシアで労働者による革命が起こった。革命は変質して、いまや「ロシア」式資本主義の復活。そうであっても、いつか私たちも「××年前の今日は、脱原発革命が起こった」と言えるようになりたいものだ。(O・E)
昼に座り込みグッズをセットするときは雨だったが… 11月8日(水)
今日も原発関連の裁判があった。
① 午後2時から、希望の牧場の吉沢さんが「やまゆりファーム」を訴えた裁判の控訴審第1回。超簡単にいうと、やまゆりファームという牧場が3.11で牛の飼育ができなくなったので、その牛を吉沢さんの牧場に預けた。しかし、やまゆり側は、被災牛の飼育でお金が入るうちは吉沢・希望の牧場と連絡を取っていたが、儲けがなくなる(おいしい話ではなくなる)と予想できた時点が、お金を持って逃げてしまった。牛を置き去りにして吉沢さんに飼育料(エサ代)も支払わなかったので、吉沢さんが訴え、2017年8月に判決。控訴審が始まったが11/8の1回で結審。次回は判決だそうだ。
② 午後3時から大間原発建設反対の函館市による行政訴訟。4時から参議院議員会館で報告会。玉中さんは朝から資料づくりで大忙しだった。
座り込みグッズをセットしおわった頃、吉沢さんが鋼鉄のベコを後ろにつけて現れた。2時までの時間を有効に使いたいと、経産省前で少し演説をされた。その後、日比谷野音で行われた全労連系の集会のあたりで、今の浪江町の状況を訴えると言われて移動された。吉沢さんのアピールは真剣で激しかった。いつ聞いても胸がえぐられる。
田中一郎さんが大間裁判に参加される前に寄られて、田中プリントを配られた。また、藤原さんも裁判の前に立ち寄られた。傍聴券が当たった人が「どうしても家に帰らなければならなくなったので傍聴したいとと言う人がきたら渡して」と言われて来られた。
丸の内警察は来たが、「警告しましたのでよろしくお願いします」言ったが、肝心の警告内容は言わず。
今日は、Oさんが羊羹、OBさんが人形焼、OOさんが生八つ橋を持ってきて下さり、おいしく食べた。
3時を過ぎたら、吉沢さんが戻ってこられた。経産省職員の退勤時訴えると言われ、座り込みの人たちと雑談などして少し待機した。吉沢さんの行動は国内ばかりでなく海外にも及び、インドに行かれた時の事を詳しく話された。気候だけでなく、カレーも口に合わなかったような話をされた。いろいろと意見交換などした。保さんが持ってきてくれたおいしい自家製パンをみんなで食べた。今日のテントひろばの話は日米会談、韓米会談、中米会談についての話が多かった。(T)
3時30分頃、当番のチェンジをした。Tは大間院内集会に向かい、Sさんはお弁当を食べたのち、大間院内集会に行かれた。
5時過ぎから吉沢さんの情宣が行われた。福島原発事故によって六年半以上経過した今、福島の現状はどうなっているのか、ひとつひとつ事実を挙げて、今も原発再稼働を推進している経産省を鋭く告発した。吉沢さんの声はよく響き渡っていた。我々の座り込みを無視している通行人も思わず吉沢さんの方を見上げていた。20分程の情宣活動であったが原発事故の被害者の魂のこもった訴えは通行人の頭の片隅にインプットされたことであろう。我々も元気をもらった。(保)
元気なおばちゃんに元気づけられ 11月9日(木)
12時15分前には、経産省正門前に着いたのですが既にOさんが、待っていてくれました。今日は、一日中強風が吹いて横断幕の取り付けは不可能でした。
それどころか、小柄なIさんは、連結したパイプ椅子に座り込んでいましたが、強風により身体ごと後ろの植樹帯に倒されて、起き上がるまで一苦労しました(こんな事は初めてでビックリ)。
この強風の中での座り込みに何人にもの人達が、ご苦労様ですと声をかけて下さり、その中でも3.11以前より巣鴨に住んでいるという、実家が浪江町の女性の方が原発は良くないと言い、この様な寒い所で大変でしょう、経産省の中に入れてもらったらと言いながら警備員に門扉越しに交渉をしてくれた。
その交渉中別の警備員も現れても、そのおばちゃんは、なを食い下がって話しをしてくれましたが、怒りと申し訳なさそうな顔をしても元気に戻って来た。
何とも元気なおばちゃんには、皆またもビックリ(今日は2回目)
帰る時には、一人一人と握手をされ、頑張ってくださいと激励されました。 (Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その48
日米首脳会談直後に安倍首相と打ち合わせする柳瀬唯夫経済産業審議官
~「記憶にございません」7連発の嘘つき官僚を許すな~
木村雅英(経産省前テントひろば)
新聞紙面に記録力が悪いか大嘘つきの柳瀬唯夫元首相秘書官が登場した。日米首脳会談が行われた6日の次の日(7日)と直8日に柳瀬唯夫経済産業審議官の名が「首相の一日」欄に登場した。
7日は、首相、官房副長官、首相補佐官、谷内国家安全保障局長、財務官とかが約3時間。8日は外務審議官も含めて1時間打合せをしている。米トランプ大統領の米国の雇用の為の武器購入要求に答える為の打合せであろうか。
それにしても、「その39」で書いたように、7月24日の衆議院閉会中審査で、2015年4月2日に今治市の企画課長ら2人が首相官邸を訪れた折に会ったはずの柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が、「お会いした記憶はございません」「記憶にございません」「覚えておりません」と、「記憶にございません」7連発を出した柳瀬唯夫が、経済産業審議官(事務官の次にえらいらしい)として活動していることに驚く。安倍政権では、森友学園問題の佐川現国税庁長官同様に嘘つきが出世するのか。
資源エネルギー庁の原子力政策課長として強引に原発を推進し、東芝の破綻を招き東電責任回避をもたらした柳瀬唯夫氏は、2年前の首相官邸での面談を忘れてしまうほど記憶力が悪いか大嘘つきなのだ。こんな人に今なお経産省の重職をさせているから、原発再稼働も原発輸出も武器輸出も推進してしまうのではないか。厳しく監視しよう。
院内ヒアリング集会 (11月24日金曜日14時30分~)
「核燃料サイクル、日米原子力協力、エネルギー基本計画」
経産省前テントひろば
テーマ:「核燃料サイクル、日米原子力協力、エネルギー基本計画」
日時: 2017年11月24日(金)14時半~15時半(14時過ぎから通行証配布)
14時15分~14時半 :事前打合せ
14時半 ~15時半 :ヒアリング(経産省、外務省ほかに出席依頼中)
15時半 ~16時半 :事後確認打合せ、今後について意見交換
場所: 参議院議員会館101会議室(1階)
質問項目: 1 核燃料サイクル
2 日米原子力協定
3 エネルギー基本計画
紹介:参議院福島みずほ議員
※インターネット中継や撮影は、担当者の顔を写さない方式で行います。担当者の顔を絶対に写さない方式でお願いします。
私たちは2016年6月からの経産省との院内ヒアリング集会で「使用済み核燃料問題」を追及してきた。さらに、2017年6月9日と8月5日に「原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定(日米原子力協定)」についてヒアリングした。
外務省・経産省としては、2018年7月に30年の満期を迎える「日米原子力協定」について、<日本の原子力活動の基盤の一つをなし極めて重要な意義を有するものと考え、様々な課題について引き続き米国との間で緊密に連携していきたいと考えているが、日米原子力協定の自動延長を想定している>と推測させる答弁であった。そのことは、9月の日米原子力協定訪米団でも、米国に日本のプルトニウム保有を危惧する高官がいる中で、米国政府の対応も同様に自動延長であることが推測し、国内で同様の報道がされている。
一方で、米国がすでに断念している核燃料サイクルを日本が続けようとしているばかりか、核兵器使用条約に日本不参加、ICANのノーベル平和賞受賞、核兵器廃絶決議案の棄権国の増加、国連での安倍首相の対北朝鮮に「対話よりも圧力」発言、日米首脳会談における「軍事行動排除せず 武器購入増」など、安倍政権の米国追従外交に対して私たちは疑念をいだいている。
そこで今回は、核燃料サイクルについて経産省や関連部署から見解をヒアリングして増え続ける使用済み核燃料とプルトニウムをどうするつもりかを問うとともに、「日米原子力協定」を見据えて日本政府がこれから2018年7月満期までどのような対応をするのかを問う。併せて現在経産省が検討している「エネルギー基本計画」についてもその手続きについてヒアリングする。
多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。
≪経産省前テントひろば≫住所:〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F
電話:070-6473-1947、メール:http://tentohiroba.tumblr.com/
質問項目
Ⅰ 核燃料サイクル
1 核燃料とプルトニウムの現存量の確認
2 使用済み核燃料の再処理の法的根拠
3 再処理についての過去の計画と実績
4 核燃料サイクルについての現在の計画と実現性
5 プルサーマル発電問題
6 六ヶ所村の再処理について
Ⅱ 日米原子力協定
1 本協力協定の自動延長の可否
2 日米ともに自動延長である場合の手続き等
Ⅲ 第5次エネルギー基本計画の策定
1 基本政策分科会の議論について
2 委員の選定について
3 今後のスケジュールについて
11月17日(金)5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)
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