【報告】やめろ!ミサイル避難訓練!1.22緊急行動(報道紹介など)
- 2018年 1月 24日
- 評論・紹介・意見
- 杉原浩司
1月22日、東京都、文京区、内閣官房、消防庁が主催した「ミサイル避難訓練」が東京ドーム、文京区役所周辺で強行されました。小さな音量の防災無線や携帯メールで流れた警報を受けて、あらかじめ動員されスタンバイしていた区民や区内勤務の会社員ら約350人が、頭を抱えてしゃがみこんだり、地下に逃げ込むというお粗末なものでした。
これに抗議する「やめろ!ミサイル避難訓練!1.22緊急行動」には約60人が参加。降り始めた雪にも負けず、訓練現場付近や周辺で果敢に抗議行動を繰り広げました。その模様は朝日、東京、海外メディア、レイバーネットやOurPlanet-TV、IWJ等の独立メディアなどでしっかりと報じられました。
オーストラリアに滞在中の知人からは、当日夕方、テレビの全国放送で抗議行動の様子が流れていたとの知らせがありましたが、国内の昼のテレビニュースはすべて、市民の抗議を黙殺していました(夜は大雪のため、「ミサイル避難訓練」自体の報道が流れず)。
後半に関連報道をまとめましたので、ぜひご覧ください。
ご報告が遅れましたが、事前に行った対都交渉の概要はこちらです。
【報告】 弾道ミサイル避難訓練に関する対都交渉の質疑(2018年1月16日)
http://kosugihara.exblog.jp/238233593/
なお、1月31日には神奈川で「国民保護サイレン再生訓練」が行われます。
<1/25 県庁包囲 Jアラート訓練抗議アクション>
https://actionkanagawa.wordpress.com/2018/01/07/1-25-action/
また、1月23日の朝日によれば、「避難方法を理解してもらうため、人口が多い地域での訓練を重ねる」と都の担当者が述べており、ふざけた訓練が繰り返されるのは必至です。全国各地でも引き続き実施されていくでしょう。今回活躍したプラカードをぜひ、ご活用ください。
ネットプリントの方法はこちらから
http://kosugihara.exblog.jp/238221034/
有効期限は【1月26日24時】です。
料金は1枚あたりカラーで100円、モノクロ20円です。
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※やや別件ですが、こちらもよろしくお願いします。
<トランプから武器を買わないで!武力で平和はつくれない!集会>
1月25日(木)午後2時~3時30分
参議院議員会館102会議室(永田町駅)
講演:杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク[NAJAT]代表)
主催:平和をつくり出す宗教者ネット
————– 関連報道集 —————
【レイバーネット】
◆「戦争ではなく対話を!」~都心初のミサイル避難訓練に市民が抗議
http://www.labornetjp.org/news/2018/0122kunren
◆動画(3分半)
https://www.youtube.com/watch?v=Xe-eH9aQvqA&feature=youtu.be
【OurPlanet-TV】
◆都内初の「ミサイル避難訓練」に抗議の声(5分)
<OurPlanetTV>
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2214
<YouTube>
https://www.youtube.com/watch?v=SXgssFrOkmE
◆ロイターニュース動画
http://reut.tv/2mYYEXS
※最後に抗議行動の映像も。
◆慣れぬ訓練 とまどい ミサイル想定 文京で都内初 周辺で市民団体抗議
(1月23日、東京:都心)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201801/CK2018012302000150.html
<以下、抜粋>
「一方、会場周辺では、今回の訓練を受けて集まった市民グループ「やめろ!ミサイル避難訓練!1・22緊急行動」が、「戦争訓練反対」などと訴える抗議活動を展開。「無意味な訓練をやめろ」とマイク越しに呼び掛けると、参加者も「戦争ではなく対話を!」「こんなことして意味あるの?」などと書かれたプラカードを掲げ、シュプレヒコールを上げた。
府中市の介護ヘルパー大西章寛さん(44)は「恐怖をあおり立て、戦争に慣れさせていくのが目的だと考える。戦争がないよう、平和、対話への道を切り開く努力の方が重要だ」と主張した。」
◆都心で初のミサイル避難訓練 地下鉄駅や遊園地で身守る(1月22日、朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASL1Q2Q6XL1QUTIL003.html
<以下、抜粋>
「訓練会場では避難訓練に反対する市民ら数十人が「落ちるのは米軍のヘリだ」「頭を抱えず、対話を」などと声を上げた。元自衛官の井筒高雄さん(48)は「国は公共の場所にシェルターも備えていないのに、住民に『逃げろ』というのは無責任だ」と批判した。」
「法政大学の奈良本英佑名誉教授(現代史)の話
不幸にも日本が戦争に巻き込まれた場合、狙われるのは在日米軍基地、自衛隊基地、原発だろう。都心部であえて無意味な訓練をするのはなぜなのか。訓練映像を国民が目にすることで、「危機が迫っている」という世論を作る目的があるのではないか。本気で国民保護を考えているなら、原発の立地自治体でこそ避難訓練を重ねるべきだ。」
◆都心初、ミサイル避難訓練 反応は(1月23日、朝日:都内)
https://www.asahi.com/articles/CMTW1801231300002.html
<以下、抜粋>
会場周辺では市民約60人が「戦争訓練やめろ」などのプラカードを掲げた。
「武器輸出反対ネットワーク」の杉原浩司さん(52)は「政権によって北朝鮮の脅威があおられ、訓練は必要と国民にすりこまれるのを懸念する」と話した。
◆弾道ミサイル飛来を想定、東京ドーム周辺で都内初の避難訓練(1月22日、ブルームバーグ)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-01-22/P2XXO76KLVR401
<以下、抜粋>
「立川市から来た大西章寛さん(44)は「意味のない訓練をやって特定の国への敵意をあおっている」と政府の姿勢に懸念を示した。」
◆都内初の弾道ミサイル避難訓練 雪の中、東京ドーム周辺で300人参加
(1月22日、ロイター)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/300-3.php
<以下、抜粋>
「この日も区役所や遊園地の前では、「ミサイル訓練は戦争訓練だ」という横断幕を掲げたり、「ノー・ウォー(戦争反対)」と叫ぶ人たちの姿があった。」
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion7294:180124〕
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