(速報)第30回「福島県民健康調査検討委員会」結果報告(Our PlanetーTV 白石さん)+(2.27)「高レベル放射性廃液」政府ヒヤリングの主催者からの報告(三陸の海・岩手の会)
- 2018年 3月 7日
- 評論・紹介・意見
- 田中一郎
- 放射線の人体影響-低線量被ばくは大丈夫か(本行忠志『生産と技術 第66巻 第4 2014』)
- (増補版) 放射線被ばく評価の単位 「シーベルト」 への疑問 いちろうちゃんのブログ
- 臨床医が語る、原発事故からの7年 - 子どもの甲状せんがんは?健康被害は? – YouTube
1.今月号の『DAYS JAPAN』(2018年3月号)
今月号の『DAYS JAPAN』も見逃せない記事で満載です。下記は今月号からの本のイントロ部分を白黒モードで切り抜いたものです。原本はカラー版でとてもきれいです。よろしくお願い申し上げます。
(1)北朝鮮はなぜ核開発し、なぜ「脅威」なのか(イントロ部分)(『DAYS JAPAN 2018.3』)
(2)食のための「拘束肥育」の廃止を(イントロ部分)(『DAYS JAPAN 2018.3』)
2.『DAYS JAPAN』よりイベント情報です
(1)3月16日(金)DAYS JAPAN14周年記念イベントー見えないからそこ 伝えるべきこと
(2)3月19日(月)山城博治さん講演会開催@なかのZERO小ホール
https://www.facebook.com/daysjapan.net/posts/1667161513323028
3.(別添PDFファイル)(チラシ)(4.15)放射性ばいじんの危険性(講演会 in 郡山市)
http://chikurin.org/wp/?p=4877
4.キャンペーン · 安倍晋三内閣総理大臣、 #過労死合法化 #残業代踏みたおし法案 (高プロ)の撤回を求めます! · Change.org
5.緊急署名 日立の進める英・ウィルヴァ原発に公的資金を使わないでください(現在、1135筆です!)
オンライン署名はこちら(Change.org)https://goo.gl/wra6ZF
団体署名はこちら https://goo.gl/pyG6yB
紙の署名はこちら
http://www.foejapan.org/energy/export/pdf/petition_stop_wylfa_JP.pdf
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速報ベースで、第30回「福島県民健康調査検討委員会」結果報告を、Our PlanetーTVの白石さんによる下記のレポート、及び録画をご覧ください。また併せて、被ばくに関連した昨今の情報や報道を付記しておきますので、あわせてご覧いただければ幸いです。既にこの「福島県民健康調査」ならびにその運営に責任を持っているはずの「福島県民健康調査検討委員会」ならびに福島県立医大は、その期待される役割・使命・責任を果たさず、原子力ムラ・放射線ムラの手下となって、子ども甲状腺ガンをはじめ、福島第1原発事故がもたらした放射線被曝の健康影響をもみ消すべく、屁理屈の積み上げ機関となってしまっております。
(放射線被曝について、あまり知識のない方は、下記をまずご覧になってみてください)
http://seisan.server-shared.com/664/664-68.pdf
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html
すでにご報告いたしました通り、原子力ムラ・放射線ムラ「連合」は、ここ半年間くらい前より、海外から国際原子力マフィアまでもを福島へ招き入れ、現在問題だらけながらも曲りなりに悉皆的に行われている子どもたちの甲状腺検査をスクラップないしは縮小せんと画策しております。また他方では、検査で発見された甲状腺ガンリスクの高い子どもたちを何でもかんでもみな「経過観察」とし、それ以降の子どもたちの病状のトレースを放棄して、甲状腺検査によって発見され報告される子ども甲状腺ガンの見かけ上の数を減らすことに躍起となっているようです。今回の検査結果で甲状腺ガン発見の子どもの数は196人となりましたが、結果が把握されていない「経過観察」の子どもたちの甲状腺ガンリスクの高さから鑑みて、実際にはその倍以上の子どもたちに甲状腺ガンが発生しているのではないかと懸念されます。しかしながら、この「福島県民健康調査検討委員会」は、こうした歪められた健康調査の在り方をきちんと矯正する方向で検討を行わないまま、いたずらに時間だけが過ぎていく形となっています。あろうことかミナマタに続き、この国はフクシマでも同じ国家的犯罪行為を繰り返しているのです。
(必見)福島:甲状腺がん196人へ〜4巡目から「データ把握」削除 OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2228
(関連)福島・甲状腺がん196人〜「学校検診」見直しか(「福島県民健康調査検討委員会」)YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=nAHplKtYmUg
(関連)「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(77):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その4)=子ども甲状腺ガンについて(その1) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/77-b2a7.html
<「福島県民健康調査検討委員会」>
(1)第30回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年3月5日)の資料について – 福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-30.html
(2)「県民健康調査」検討委員会 – 福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html
(3)県民健康調査について – 福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/ps-kenkocyosa-gaiyo.html
(4)県民健康調査 – ふくしま復興ステーション – 福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list279-884.html
(1)小児甲状腺がん論争のブラックボックス(イントロ部分)(青沼陽一郎 『サンデー毎日 2018.3.18』)
(2)憲法を見つめて 福島の権利(下):個人の尊重 奪うな、「生業を返せ」、 声を上げ主権者になる(東京 2018.3.5)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201803/CK2018030502000112.html
(3)eye:被ばくの影響を追え(毎日 2018.3.3)
https://mainichi.jp/articles/20180303/dde/012/040/003000c
(4)福島・飯館調査「除梁の効果限定的」、「命や人権守られぬ7年間見続けた」、母子避難の森松さん 16日国連で訴え(東京 2018.3.5)
(一部抜粋)
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(中略)昨年十一月の人権理事会では、ドイツなど四カ国が原発事故被災者の人権保護状況を改善するよう、日本政府に勧告を行っている。ただ、三一年に同理事会の特別報告者として福島県内などで現地調査を行ったインド出身の弁護士アナンド・クローバー氏の報告に対し、日本政府は猛反発を見せており、今回の四カ国勧告を受け入れる可能性は低いとみられる。森松さんは言う。
「私は『避難者』だけの問題ではなく、さまざまな思いでずっと福島に住み続けている人たちの人権も、当然守られるべきだと考える。災害時にまず守られるべき命や人権が守られていない七年間を見続けてきた。世界はその訴えを聞いてくれている。日本政府は世界からどう見られているかを意識し、原子力被災者への対応を変えてほしい」
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<関連サイト>
(1)全国ワースト1位、福島県の心筋梗塞死亡 福島県立医科大学 健康増進センター
http://fukushima.kenzo-c.jp/385
(2)甲状腺「学校検査」見直し検討へ|NHK 福島県のニュース
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180305/6050000303.html
(3)ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト
http://www.f1-monitoring-project.jp/index.html
(4)グリーンピース「福島原発付近の放射能汚染は22世紀まで継続」調査結果を報告(ハンギョレ新聞)Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180304-00029921-hankyoreh-kr
(5)20180217 UPLAN【前半】IISORAシンポジウム2018福島「原発事故から7年、不条理と闘い生きる思いを語る」 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MG_r-2ZUETs
(6)20180217 UPLAN【後半】IISORAシンポジウム2018福島「原発事故から7年、不条理と闘い生きる思いを語る」 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8eO5xMdTI6w
(7)(メール転送です)野口邦和らの本『しあわせになるための「福島差別」論』について(渡辺悦司さんより) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-b3c7.html
(8)3・11甲状腺がんの戦慄シナリオ 全国で増える「甲状腺の悪性腫瘍 – 黒マグロ周遊記 第二巻
http://d.hatena.ne.jp/shiro460312/20170219
https://www.youtube.com/watch?v=QWGwpMlWS0Y
<追>(メール転送です)(2.27)「高レベル放射性廃液」政府ヒヤリングの主催者からの報告(三陸の海・岩手の会)
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みなさんへ 永田です。
27日の参議院議員会館院内集会では担当官はじめ参加されたみなさんのご協力のもと2時間半もの長時間、盛りだくさんの内容について意見交換をすることができました。質問時間がなく消化不良の面があったかと思いますが、なんとか担当官へ思いを伝えることができたのではないかと思っております。ありがとうございました。
以下「大量の高レベル廃液をかかえ、戦争は国家破滅への道です。六ヶ所・東海再処理工場の高レベル廃棄の安定化などを求める質問要望書」集会について簡単に報告いたします。(後ほどまとめ、HPにアップ後再度お知らせします。)
◎ 市民集会14時〜15時集会の趣旨(資料は以下)、質疑、自己紹介、など
資料は http://sanriku.my.coocan.jp/180227siryou.pdf
参加者十数名
◎ 市民と担当官との意見交換会 15時〜17時半
市民: 提出団体、賛同団体、他個人参加 20〜30名ほどか
担当官:内閣府2名、外務省2名、原子力規制庁9名、経産省エネ庁2名、
文科省1名、防衛省3名 *日本原子力研究開発機構1名 合計20名
☆質問・要望書(提出団体・賛同団体名入り)は
http://sanriku.my.coocan.jp/180227youbou.pdf
1、高レベル廃液の早期ガラス固化について 以下*は市民の意見
【東海再処理工場】
・ガラス固化を平成40年までに終了させる計画。2016年1月以来2018年1月31日までに高レベル廃液34m3をガラス固化し固化体を59本製造した。残排液量は約337m3である。
・ガラス固化の進捗が悪かったのは付帯設備機器のトラブルによるものである。炉内低温運転で白金族の堆積を抑制することなど監視を強め対策をとっている。
・英仏で行われているAVM法ガラス固化を導入するには新規施設の建設や運転員の養成が必要である。総合的に考えると現在のLFCM法により早期にガラス固化できると考えている。今までの実績306本製造を考えるとき完成された技術だと考えている。
*30年の運転をし、その後10年のブランク、そして廃止措置のため70年かかるとはじめに住民へ知らされていなかった。おかしいのではないか。→ 回答なし
*廃液のガラス固化に12年半かけるというが、その間大津波等がきたらどうする。防潮堤を作らなければいけないのではないか。
【六ヶ所再処理工場】
・3年の竣工延期の間に廃液のガラス固化をすることは、現在新規制基準審査中であり、冷却機能を確保することが一番だと考えている。
・3年の竣工延期の間に高レベル廃液のガラス固化完了報告書について審査をするかどうかについては答えず。
・英仏で行われているAVM法ガラス固化を導入することについては、2013年に技術課題をクリアしたとの報告があり、現在のやり方でいきたい。
2、高レベル廃液の危険性について
・危険性の情報公開について、東海は平成40年度までにガラス固化すると言っている。六ヶ所は審査中である。冷却機能を確保することが一番だと考えている。
・貯蔵タンク等において冷却掃気が止まった場合の、水素爆発下限や廃液沸騰に達する最短時間については我々として確認しているものはない。事業者の説明をここで言う必要はない。
・蒸発乾固後硝酸塩爆発の想定、重大事故時の対応マニュアルについては審査中であり、厳格に審査していくとし答えない。
・両再処理工場の最悪の事故時の被害範囲等のシミュレーションについては、平成28年にハザード評価を行なっている。原発で行われているような、マップに落とした図については回答なし。
*重大事故のシミュレーションは行なっていないことを確認する。シミュレーションを行わないままUPZを5kmと原発よりも過小評価し設定している。ドイツ・ノルウェーのシミュレーションを見習え。
*日本原燃の提出資料によると冷却掃気が止まった場合、水素爆発下限の濃度になる時間は約7時間沸騰が始まる時間は15時間とある。この間に対応できなければ小事故から大事故に進展するのではないか。未だにこのようなことに答えられないのは国民の安全を守る意志が感じられない。
*福島の事故を簡単に考えているのではないか。安全なものと説明し、市民はそう思っていた。市民に詳しく説明しなければいけない。
3、再処理工場の設計上の想定を超える重大事故防止について
・ミサイル防衛、電磁パルス攻撃などの軍事関係は原子力規制ではなく国全体として対応するものである。防衛省:イージス艦により上層での、パックスにより下層でのように多層防衛を行っている。青森県に特殊部隊が配置されておりこれらの部隊が対応することにより万全を期していきたい。電磁パルス攻撃については研究している最中であり弾道ミサイルでの対応になるのでは。
・火山、津波、有機薬品による同時多発火災 これらは新規制基準審査中であり答えられない。
・六ヶ所再処理工場に隣接する石油備蓄基地の火災については送電線への影響など新規制基準で対応中である。
*ミサイルや電磁パルス攻撃は新規制基準の対象外であるとのこと、ではどの部門で国民を守るのか。米韓では既にかなり詳しく調べていると聞く。国は無責任ではないか。
・関係省庁でが集まり昨年からこの問題(EMP)について検討している。会議の回数についてはご容赦お願いしたい。ことがらの性質上、詳しくは控えさせていただきたい。
*小川原湖にF16戦闘機の燃料タンクが落下している。落下したり工場の上空を飛んだりしたときにはどこに申し入れしたら対応してくれるのか。内閣府で対応するのか。よく現場を見てほしい。
*審査中だからとして放置してよいものではない。個別審査は終了しているはずだ。しっかり対処してほしい。
4、その他
・重大事故を評価する基本的な保有放射能量(ソースターム)について、セシウム137はわかるがストロンチウム90についてはわからない。
*肝腎なソースタームを知らないままUPZ(緊急時防護措置準備区域)を5kmと定めてよいのか。
・水素爆発範囲濃度下限が4%から8%まで上げられたことについては審査中であり申し上げることはない。
*安全のため8%から4%に戻し厳しい到達時間で考えてほしい。
・燃料プール内の使用済燃料の緊急時移送先についてはそこまでやる必要があるかどうか、今答えられない。
・高レベル廃液貯槽においてどうしょうも手の施しようがなくなった場合、最後の手段としてセル内に直接注水し貯槽タンク全体を水没させることをマニュアルを作成し作業員は訓練している。
5、特別な要請です
「危険な高レベル廃棄物を発生する再処理、原発は止めてください。大量の放射性物質をかかえ戦争は絶対にしてはいけません、国が滅びます。」
・外務省:平和、専守防衛、平和国家として歩んできた。今後共その方針で進む。
*米国に戦争しかけないよう外交努力をお願いします。
*私たちの心配している気持ちを理解し、安心して暮らせる国にしてほしい。
*高レベル廃液をなくしてほしい。
川田龍平議員(担当官へ):今後質問主意書などを提出することになろうかと思う。しっかり回答してほしい。
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思いがけない内閣官房や外務省からの参加があり広がりが出てよかったと思いました。担当官たちが、高レベル廃液の危険性とその潜在的リスクをしっかりと理解していただくこととする、今回の意見交換会の目的はある程度達成できたのではないかと思っております。参加されたみなさんから補足・感想などありましたならお願いします。
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☆早速内閣官房から電磁パルス攻撃に係る回答書が届きました。以下に添付します。
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(関連)三陸の海を放射能から守る岩手の会(三陸の海・岩手の会) HP
(関連)(報告)3つの脱原発市民集会:(1)若狭湾原発の火山リスク・中間貯蔵施設 (2)超危険物である再処理工場の高レベル放射性廃液を何とかせよ (3)彷徨する核燃料サイクル +昨今のいろいろ情報 いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/3-818e.html
(関連)電磁パルス攻撃に対する原⼦⼒関連施設の安全確保に関する質問主意書と答弁書のまとめ(2017 年11 ⽉2 ⽇提出、11 ⽉10 ⽇答弁書受領:「三陸の海を放射能から守る岩手の会」)
http://sanriku.my.coocan.jp/195_7EMPQ&A&C.pdf
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion7458:180307〕
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