小野寺防衛大臣が「戦車を1万両輸出すればコストが下がる」と “死の商人”大暴言!
- 2018年 3月 20日
- 交流の広場
- 杉原浩司
小野寺五典防衛大臣が、3月16日に放映されたBSフジの「プライムニュ
ース」で、「戦車を1000両、1万両輸出すればコストが下がる」旨の発言
をしました。これはひどい、と感じて以下のようにツイートしたところ、
既に2700を超えるリツイートがあり、予想以上の反響です。人々の認識
がまっとうなことがよく分かります。
小野寺防衛大臣、大暴言来ました! 「今までは武器輸出ができず、戦
車は日本でしか売れないから100両しか作れなかった。だが、輸出でき
て1000両、1万両になれば、1両当たりのコストは少なくなる」。戦車輸
出の先に起こり得る戦争犯罪への想像力のかけらもない。3月16日のBS
フジ #プライムニュース で。
一昔前なら、大問題になり辞任に追い込まれていたであろう発言です。
現在でも、もちろん辞任すべきだと思います。内実は骨抜きとは言え、防
衛装備移転三原則ですら、「紛争当事国には輸出を控える」との趣旨を示
しており、よりによって戦車を1万両も輸出すること(実際にはあり得ま
せんが)を是とするのは、憲法9条を持つ国の閣僚として論外だと思います。
一日も早く、内閣総辞職に追い込みましょう。
ちなみに、武器輸出三原則の撤廃後、トルコから戦車輸出のリクエスト
がありましたが、安倍政権は第3国輸出の恐れなどを理由に断っています。
立憲野党の国会議員には、今回の見逃せない大暴言をぜひ、質疑で追及
してほしいところです。メディアの皆さんにも取り上げてほしいと思います。
以下から動画の該当部分を見ることができます。
番組ホームページ ハイライト(後編)
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d180316_1.html
<該当部分 18:30~20:02 >
「残念ながら武器輸出三原則があって多国間の共同研究に入れず、日本は
F35の開発に入れなかった。残念ながらF35の機体の複合材やステルスの
塗料の技術には日本の材料が入っている。武器輸出三原則があったことが、
日本の防衛産業がずっと遅れてきた。輸出できないなら、戦車は日本国内
でしか作らない。そうすると100両しか必要じゃなければ、100両作るため
の工場のラインが必要になるが、移転できるようになって1000両、1万両
になれば、1両当たりのコストは下がっていく」
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★久しぶりのNAJAT-TV。前半で武器輸入、後半で武器輸出についてお話し
ました。70分ほどです。お時間のある時にぜひご覧ください。
【NAJAT-TV】 20180315
<崩れる「専守防衛」喜ぶ「軍産複合体」~大軍拡予算を斬る>
ゲスト:杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク[NAJAT]代表)
https://youtu.be/Waps66i6bS0
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