ドイツの気象台が「東京」の放射能汚染を警告
- 2011年 4月 3日
- 時代をみる
- 山川哲東京に放射能汚染の恐れ
以前にこのちきゅう座で、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんが、風向きに十分注意するようにと警告したことがあった(3月12日〔eye1234:110312〕の記事を参照)。また、ドイツの『シュピーゲル』が製作した動画を掲載したことがあった(3月15日〔eye1244:110315〕を参照)。そして今度はドイツの気象台が製作した動画である。それによると、九州一帯までが放射能汚染の範囲に入るというのだ。今や風向きが変わるのをただ祈るしかない。この事実を我々ははっきり認識しなければならない。そして、このような危険な原発を決して日本社会に存在させないように、本気で「脱原発」社会の実現に向かって運動していかなければならないと思う。チェルノブイリの事故で458の村が消滅したということを、また福島では実際に町や村が今現に消滅しようとしているということをもっと肝に銘じる必要があるだろう。
ドイツの気象学者たちが東京に対して危険だから用心するように警告(“Die Zeit“2011.4.3より要約)
ドイツの気象学者たちは日曜日に、壊れた福島第一原発から放射性物質が東京に向けての風に乗ってくるかもしれないということを懸念している。今まで風は福島原発から日本中に放出される放射線負荷を主に広い太平洋に運び去っていた。今、風は向きを変え、東北からの恒常的な強い風になり、放射能は240キロ離れた首都に強く吹くかもしれない。
「東京は何らかの被害をこうむるであろう」とドイツ気象台のスポークスマンは言う。ドイツ気象台は動画In einer Animation zeigt der DWDの中で、放射能は火曜日までに、東京の南部地域にまで及ぶ可能性を示している。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1303:110403〕
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