市民シンポジウム「種問題とパラダイムシフト」をめぐって
- 2018年 3月 24日
- 催し物案内
- 日本生物地理学会森中定治
新自由主義の原理の一部をなす「リバタリアニズム」。日本語では、自由至上主義とか自由尊重主義と呼ばれます。個人の意志を最上位に置く思想です。貧しい人を助けたい。それを否定はしません。そう考える人がいれば大いに結構。そうすればよい。しかし、そう考えない人まで一律に税金を徴収し、そこから支払う。そこに問題があると考えるのです。だから個人の自由意志によるチャリティーを奨励し、個人意志の有無にかかわらず強制的に徴収する税を否定します。新自由主義の波に乗って、こういう考え方が全世界の潮流となっています。なぜ縁もゆかりもない赤の他人を助けねばならないのか。なぜそれが強制されねばならないのか。欧州で難民排除を掲げる政党が台頭・急伸し、ハンガリーやポーランドなど東欧ではもはや第1党になっています。日本での貧困者、障害者、弱者への支えを特権として排除するヘイトクライムなども同じ原理を持つと思います。
しかし、この原理には欠陥があります。というより、この世の実体の半分しか現していないのです。
これが今回の市民シンポジウムのテーマであり、我々現代の人類に何が欠けているのか、何を理解すればよいのか、人類が成長の過程で迎えた巨大な壁をどうすれば跳躍できるのか・・・
種問題、生命論、生物学に端を発し、現代の社会規範つまり基本的人権のもつ意味、そして徴税の意味に及ぶ壮大なシンポジウムです。社会主義の原理が問われます。相模原障害者殺傷事件についても触れます。
申し込み:森中まで(参加費千円、資料代別途500円、懇親会3500円参加の可否も含めて)メールをお願いします。
宛先:delias@kjd.biglobe.ne.jp <mailto:delias@kjd.biglobe.ne.jp>
なお100人弱の狭い会場です。懇親会参加の可否も含め、早めにお申し込みください。
日時:4月7日(土)午後1時から4時過ぎまで(その後懇親会)
場所:東京大学農学生命科学 フードサイエンス棟中島菫一郎記念ホール(メトロ南北線 東大前下車)
報告者:森中定治
論評者:松井暁(専修大学教授)、大西広(慶応大学教授)、原田桃子(元高
校生平和大使)、春日井治(日本生物地理学会会員)
クロージンング・アドレス:養老孟司(東京大学名誉教授、養老昆虫館館長)
ポスター
http://www.nua-alumkanto.net/image/simpo20180407.jpg <http://www.nua-alumkanto.net/image/simpo20180407.jpg>
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