報告:経過観察問題で、「国やぶれて記憶あり」の福島県の東大話法に説明責任から反論する書面を提出
- 2018年 4月 15日
- 交流の広場
- 柳原敏夫
一昨日、子ども脱被ばく裁判で、経過観察問題で「国やぶれて記憶あり」を取り続ける福島県の東大話法に対し、説明責任から反論する書面を提出しました。
以下、その報告記事です。
【速報】【経過観察問題(4)】国破れて記憶あり、で症例数を隠ぺいする被告福島県にはこれを開示する説明責任がある(2018.4.13)
https://darkagejapan.blogspot.jp/2018/04/blog-post.html
かつて、全体主義国家ソ連で、世界最初の放射能災害人権法チェルノブイリ法が制定された転換点となった出来事は、それまで政府が隠ぺいしていた汚染地図の公開でした。
私は、日本でチェルノブイリ法日本版が制定されるためには、それに匹敵する出来事が発生する必要があると考え、それを探してきて、ようやくその手かがりが見つかりました。それが経過観察問題です。
この間、追い詰められた福島県の「記録より、記憶を優先する」開き直りを、法理論的に叩きのめす反論を構想してきて、そのキーワードを「説明責任」に見出し、今回、これを作成しました。
この間、経過観察問題に精力的に取り組んでいる白石草さんも、財政面(予算面)から、被告福島県の東大話法を追い詰める最新レポートを発表しています。
雑誌「科学」2018年3月号 「県民健康調査」予算から甲状腺がん悉皆把握の可能性を問う
https://www.iwanami.co.jp/book/b355303.html
「森友学園」「加計学園」問題も、国家の情報隠ぺい、情報書換えの前座・前哨戦でしかありません。桁違いに重要で最優先で解決すべき情報隠ぺい、情報書換え問題は311原発事故にあり、これから本番です。その始まりが経過観察問題です。
チェルノブイリでも隠ぺいされていた汚染地図の公表が臨界点となり、チェルノブイリ法制定に歴史の歯車を回した真の力は連帯した市民の声と行動でした。
経過観察問題の真相解明が臨界点となり、チェルノブイリ法日本版制定の歴史の歯車を回すのも同様です。この歴史の歯車を回す取組みに注視、参加下さい。
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