再び 女人禁制と興行 について
- 2018年 4月 15日
- 交流の広場
- 箒川兵庫助
小生はさきに『女人禁と興行』を書いて,相撲が国技であるという説に真っ向から挑んだ。すなわち相撲は国技ではなく,テキ屋がやる興行に過ぎない。
国技は武道であるという説に与したわけである(朝堂院大覚総裁指摘)。それに対する反論はない。反論があるのは相撲(土俵)が女人禁制であるという点である。内野光子『相撲の「神事」と「宮中祭祀」』と澤藤統一郎『伝統を守ることは、人の生命より大切。』である。
その理由はヤッシーこと田中康夫氏の vol.266『大相撲は神事に非ず? 間違いだらけの「国技」w大相撲』にある。
『古事記』から『日本書紀』にも記載があり,裸体禁止令が東京市で出されたという例もあるという相撲だがこの「vol.266」で明らかであろう。
明治憲法が55年の伝統をもち日本国憲法が70年の伝統を持つ。流石に日本書紀にある女相撲の歴史の方が両憲法より長いが,伝統の長さをいくらにするかは定説がないから,伝統と言われるものは伝統としか言いようがない,と申し上げたに過ぎない。田中氏の紹介を知っていれば具体例を挙げて説明できたが。
伝統を伝統であるとしか言いようがない理由の2つは澤藤統一郎氏が論じられている通りである。
例を追加させて頂けられれば,北海道のクラ-ク博士の銅像には「Boys be ambitious」とある。女性はどうしてくれるのか。大志を持たなくていいのかどうか。
これはお茶の水女子大の藤原正彦教授の指摘だが,伝統は伝統である。すなわち諏訪市の神木による死者の人権を守るために祭りを禁止にしなくていいのかどうか。(諏訪祭りは女性が参加できるのかしら)
最後になるが,伝統として残してほしくないは『建国記念日』である。約40年の伝統しかないが。正しくは『建国記念の日』であろう。しかしそもそもこの日は不要。
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