<金井美恵子の短歌批判をめぐる歌壇の反応>関係書誌を作成してみました
- 2018年 4月 17日
- カルチャー
- 内野光子
3月9日の下記の当ブログ記事でも予告させてもらったのだが、「自浄作用が働かない歌壇―金井美枝子の短歌批判に歌人はどう応えたか」を寄稿している『早稲田文学』春号<金井美恵子特集>が、3月下旬に発売となった。機会があればぜひお読みいただければと思う。執筆の際に作成した、金井美恵子による「たとへば(君)、あるいは、告白、だから、というか、なので、『風流夢譚』で短歌を解毒する」(『KAWADE道の手帖 深沢七郎』二〇一二年五月)に対する歌人の反応を「歌人などによる『解毒する』関係文献リスト」としてまとめてみたので、ここに再録しておきたい。
お気づきの点があればぜひご教示くださいますよう、お願いします。
〇自浄能力を失った歌壇か―「腰が引ける」とは(2018年3月9日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/
<<<<歌人などによる「解毒する」関係文献リスト>>>>
①松村正直「角川『短歌』9月号」『やさしい鮫日記 松村正直の短歌と生活』2012年8月24日*
②松村正直「歌壇時評:短歌への嫌悪感」『短歌』2012年9月
③松村正直「金井美恵子と短歌」『やさしい鮫日記 松村正直の短歌と生活』2012年9月3日*
④松村正直「続・金井美恵子と短歌」『やさしい鮫日記 松村正直の短歌と生活』2012年09月16日*
⑤大辻隆弘「短歌月評:歌否定論」『毎日新聞』 2012年11月19日
⑥佐佐木幸綱・島田修三・栗木京子・小島ゆかり・穂村弘「座談会・東日本大震災を振り返って」『2013短歌研究年鑑』2012年12月1日(「金井美恵子の現代短歌批判」が議題になっている)
⑦三枝昂之「業界内の必然、外から見える不自然」 角川『短歌年鑑』平成25年版 2012年12月7日
⑧川野里子「世界への断念、突出するトリビア」(同上)
⑨島田修三「もの哀しさについて」(同上)
⑩風間祥「1、大辻隆弘さんの毎日新聞「短歌月評:「短歌否定論」を読んで 」『銀河最終便』2012年12月8日*
⑪風間祥「2.再び、金井美恵子さんの文章と歌人の反応の不思議さ」『銀河最終便』2012年12月9日*
⑫松村正直「続・金井美恵子論に対する反応」『やさしい鮫日記 松村正直の短歌と生活』2012年12月15日*
⑬沢口芙美「厳しい自己批評の目を」『歌壇』2013年1月
⑭風間祥「今さらもう何を言っても詮ないとすべてを諦めてゆくよ折節」『銀河最終便』 2013年1月11日*
⑮山田消児「短歌時評第85回・「たとへば(君)、あるいは、告白、だから、というか、なので、『風流夢譚』で短歌を解毒する」を解毒する」『詩客』2013年1月18日*
⑯梶原さい子「短歌時評・私性と共同体と批評について」『塔』2013年3月
⑰阿木津英 「超大衆的短歌の和歌的権威空間化──金井美恵子が『風流夢譚』で短歌を解毒したもの 」『図書新聞』 2013年03月16日
⑱島田修三「短歌の学校①和歌と短歌―やっぱり短歌は」『うた新聞』 2013年4月
⑲江田浩司「金井美恵子の現代短歌批判から思ったことなど」『万来舎 短歌の庫・江田浩司評論』2013年3月21日*
㉑松村由利子「短歌時評」『かりん』2013年12月
㉒嵯峨直樹「コミュニティから見る短歌史の生まれる場所」『美志(復刊5号)2014年.3月 *
*印は 2017年12月末日、インターネット上での閲覧を示す。
初出:「内野光子のブログ」2018.04.16より許可を得て転載
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〔culture0611:180417〕
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