国連決議帰還権(194号)とシリアミサイル100+攻撃
- 2018年 4月 21日
- 交流の広場
- 箒川兵庫助
海外を旅していると欧米語とは異なる言葉を耳にすることがある。空港からのバスや観光バスの中での話だが,話し手が欧米人に似ているのでその言葉に関心が向く。英語で話しかけると「イスラエルから来た」と,英語で答えてくれる。小生が聞いていたのはいわゆるイスラエルの共通語「イーデッシュ」なのだろう。
すぐ打ち解けて,残虐非道なことをするイスラエル兵を忘れさせる。南京虐殺部隊や731部隊の日本兵が家庭に戻れば普通の父親であるのと同じく,出会った方々も家庭でも旅先でも良き人たちなのであろう。
イスラエル人と言えば,小生が知っているのはダヤン将軍で,ゲリラ兵としてドイツ軍に勇猛果敢に挑んだという話である。別に彼を称賛するつもりはないが,周知にように,バロファ宣言やサイコスーピコ協定によってパレスティナ人の悲劇が始まった。
パレスティナ人の置かれた環境は厳しい。イスラエルは彼らを暴力で追い出し,不法に領土を拡大してきた。今またISISを育成しシリアの政権転覆を謀ってきた。それが例えば,米仏英による4月13日のシリアミサイル攻撃に合わせたミサイル攻撃である。
ロシア軍の支援や中国軍の駐留によってシリア政権転覆劇は失敗しそうであるが,シリア領土のゴラン高原占領を永久に続行するためにシリア政府を倒したかったのであろう。
米仏英に加えて国連決議違反の常習者はイスラエルである。経済制裁が必要なのはイスラエルに対してであろう。グレープフルーツに似た果物がイスラエルから輸入されているが,三菱電機が部品を輸出すべきでないのと同じく,輸入品購買も亦,控えるべきであろう。
イスラエルには,その一部であろうが,平和を望まぬ集団がいて政治的に大きな勢力を持っているようだ。以・欧・米・サウジによるシリア侵略も終わりに近づいている。イエメン―サウジ紛争解決に加えて,イスラエルーパレスティナ紛争解決のためにわれわれや国連は力を入れるべきであろう。
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