テント日誌4月27日…馬場さんやすらかに あなたの笑顔は忘れない
- 2018年 4月 30日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
ペットボトル詰めのカンパありがとうございます 4月24日(火)
今日の前半は、曇り空で気温も適温頗る快調、だが後半は雨が降ってそのまま快調とはいかなかった。経産省隣りの郵便局前広場では、福島復興のイベントが実施されていて、お酒や特産品が並べられていたが、イマイチ手が伸びなかった。主催者側が郵便局の法被を来ていたせいか、どうも政府が福島の悲惨な現実を覆い隠そうとする、復興キャンペーンに加担していると思ったのかもしれない?
16時より、文科省前で1948年4月24日の朝鮮学校閉鎖に対する抗議集会(阪神教育闘争70周年記念)があり、その集会に参加したが、高校生を主に500名を超す人達が集りそれぞれ「朝鮮の子どもたちに学ぶ権利を保障しろ」「高校無償化・不当判決・断固抗議」「朝鮮学校に高校無償化適用を!」等のゼッケンを付けた、人達が歌とシュプレヒコールで国と文科省の不当な政策に雨の中で抗議を行っていました。
話題は変わりますが、以前ペットボトルに1円、5円、10円玉を一杯詰めて持ってくれた方が、22日(日)頃に又持ってきて頂いたようで、今回は10円玉485、5円玉112、1円玉264、合計5674円をカンパをして頂きました、本当にありがとうございました。このようなカンパでテントは維持されております。誠に感謝いたします。 (Y・R)
東電の日本原電への融資は許せない 4月25日(水)
きょうは午前中に井戸川裁判、東海第二原発についての院内集会・対政府交渉があり、午後には日本祈祷団四十七士による東日本大震災犠牲者追善供養―鎮魂―月例祈祷会があった。夕方からの辺野古新基地建設抗議集会に参加するメンバーが座り込みに参加してくれたので終日賑やかな座り込みになりました。井戸川裁判の中身については聞き洩らしてしまいましたが東海第二原発については参加した人から資料を譲り受け話も聞けました。市民団体の要請は、東電に対しては半ば倒産状態なのに東海第二原発の再稼働の為に我々の税金を使わないでほしい。原子力規制委員会に対しては東海第二原発の再稼働を許可しないでほしいというもの。
実質的に倒産状態にある東電が日本原電に1400億円もの大金を融通するなんて有り得ない、そんなお金があるなら福島の被害者の補償に充てるべきである。彼らの言い分は将来に貰う発電料金を前倒しで貰うだけだから何の問題もない、再稼働については条件が満たされたら法律に従って許可するまでのことであり期日までに日本原電が審査書類を準備出来るかに掛かっているだけである、の一点張りであった。我々はこのような居直りを許すわけには行かない。引き続き東海第二原発の再稼働反対の抗議行動を強めていかなければならないと実感させられた報告でした。 (保)
南相馬の訴訟支援者の皆さんが経産省に抗議きた 4月26日(木)
本日天気晴朗なれど風強し、横断幕は14時頃までは張る事が出来なかった。
12時過ぎに「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟」の支援者達が経産省前に来て12時半~13時まで、14時からの公判前の抗議行動を行うとの事でしたので、座り込みの場所を提供する。
間もなく南相馬よりバスが到着何と6時間もかかったとのことでした。
抗議集会の人数は支援者も含めて60名位、石川県からもこの裁判傍聴に参加された人もいました。「のぼり旗」や「横断幕」も多数あり、その横断幕には「20ミリシーベルトではいのちは守れない住民無視の避難地点解除は違法!」の文字、次々に発言した抗議の声で印象に残ったのは、美しい山や川があっても若い人は帰って来ないし、誰もその山や川に入って行かないという現実でした。
シュプレヒコールは。1ミリ守れ・福島の声を聞け・20ミリ撤回・故郷を返せ・被害者の声を聞け、等を経産省にたたきつけて、東京地裁で行われる公判に行かれた。14時頃にようやく風も弱くなり二つの横断幕を取り付ける。
座り込みは18時30分より行われた、野党6党がそれなりにまとまり、国会で安倍政権の責任追及支援と、安倍政権打倒の市民集会に参加するため18時前に撤収した。 (Y・R)
じっくり話せばわかってもらえると思うが 4月27日(金)
経済産業省正門前に椅子を並べ、幟端、バナーを取り付け座り込みを始めて暫くすると、赤ら顔のおじさんが幟旗をじっーと見つめ、「これ何?」と声を掛けてきた。「原発の再稼働反対ですよ。」と返事すると、「いつまでこんなことやっているの?あなたたちは共産党かい?今どきこんなこと言っているのはいないよ。今ある原発は使わなければしょうがないでしょ。 日本の様な資源のない国では原発を動かさなければしょうがないでしょ。」 と言う。
それに対して「 日本には原発が54基あったけど、今動いているのは5基しかないし、ちょっと前まで1基も動いていなかった時期が続いたときがあったんですよ。そんな時でも電気が足りなくて、停電したことはありませんでした。3.11直後の計画停電は、国民に対して恫喝を掛けただけで、あのときだって電気が足りないことはなかったでしょ。原発を動かすだけで使用済み核燃料という放射性廃棄物ができるのです。だから、原発は再稼働してはならないのです。」と言い返すと、おじさんは「私も以前は官邸前等で集会にも参加したし、組合の動員でデモにも参加したよ。デモに参加して機動隊につかまっても組合の幹部は何にもしてくれなかったよ。」 「じゃ、おじさんは共産党なの?」と尋ねると「おれは社会党だよ。でもよくよく考えた末、やめたよ。もっと、日本のためになることをしろよ」と言う。自分の親を病院に連れて行ったら1割負担だったことや、若者の窮状を訴え、我々は3割も負担しているのに。年寄りが恵まれすぎているよと言う。 若者の窮状 については同感するが、その矛先を我々に向けるのは筋違いであろう。 何か年寄りに対しての不満があるようだ。何故、時の政府の政策に対して闘おうとしないのか。
かつて自分が参加したデモや集会も全てやらされたものと捉えているようだ。自分の意思は無かったのだろうか?いい年をしたおじさんが人に責任をなすりつけているのをみて、呆れてしまう。でも、ゆっくりと話せば理解して貰える気がしたので、今度また話しましょうと言ってわかれた。(S・S)
国民の声を無視した「エネルギー基本計画案」だ 4月27日(金)
座込み前でチラシセット配布。25セットがすぐになくなった。海外からの長身の黒人に「NO ABE、NO NUKES」と声をかけると「I agree」と応じて受け取ってくれた。
朝鮮学校高校無償化差別反対の行動を覗く。名古屋地裁が差別を認める判決。昼前に南北融和の感動的シーンを観た後だけに、歴史を踏まえない民意が低い排外の日本が情けない。
5時から経産省本館前の抗議行動。この日午前のエネルギー調査会基本政策分科会で提示された「エネルギー基本計画」骨子案では、相変わらず原発継続、2030年代20%以上。「国民」の意志を無視したエネ庁骨子案に批判が続出した。原発推進で加計問題隠しの柳瀬唯夫糾弾も。忠犬ハチ公ならぬ忠権官僚、セクハラ官僚批判も。東海第二は絶対に再稼働を許すなの声も。最後に、エネ庁の「意見箱」への意見提出と「原発ゼロで日本の未来を切り拓く」署名が呼びかけられた。
なお、来週は休日ゆえ抗議行動は休み(座込みは16時まで)、次回は5月11日。 (K.M)
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馬場さんやすらかに あなたの笑顔は忘れない
馬場千枝子さんは2011.3.11の福島第一原発の事故に衝撃を受け、被害にあってなにもかも失った福島の人たちともにありたいと思って脱原発運動に参加されました。
2011年の秋に、脱原発を訴える人達が経産省前にテントを張りました。
馬場さんは2012年秋から、その「経産省前テントひろば」の第二テント(正式名称: 原発いらない女たちのテントひろば〜福島とともに)の一員になりました。
丈夫な体ではないのに、精一杯、そして生き生きと、活動していました。英語が得意で、特に発音はネイティブ並みで、事故について知りたいと視察にきた外国からのお客さんに対応するのは誰よりも得意でした。きれいな英文リーフレットも作ってくれました。会計としても、潔癖な帳簿付けできちんとした仕事をしてくれました。
国と経産省が「テントを撤去せよ」といって、淵上太郎さんと正清太一さんを被告にして賠償請求に訴えてきた「テント裁判」の時も、「訴えるなら私たちを訴えなさい!私たちが被告です!」と名前を出したメンバーの一人でした。不当な判決に対してまっとうな怒りを示そうと、福島の女性たちとともに最後まで大法廷に居座り、廷吏にぶら下げられて運び出された女たちの一人でもありました。
一審敗訴後の供託金の足しにしようと、Tシャツをつくって売って100万円を稼ぎましたが、そのTシャツプロジェクトの仕事でも素晴らしい頑張りをしてくれました。販売のためのメール対応をほぼ全て、馬場さん一人で対応してくれたのです。大変な集中力でした。
2016年8月にテントは強制撤去されてしまいしましたが、引き続いて経産省前で座り込みを始めました。馬場さんはその当番のローテーションの一員にも入り、元気に活動を続けていました。
この間、第二テントを題材に彫られた版画を大判風呂敷に染めて販売しましたが、その企画から出来上がりまで、さらに販売もほとんど彼女一人の頑張りで成し遂げました。
この数年間の間に何回か体調を悪くされて、2017年の春頃からは治療やリハビリに専念していた時期もあったようです。筋力をつけるウエイトトレーニングなども随分やっていました。また外国に行って暮らしたいと再就職し、お金を稼ぎ始めたところだったのですが…。
心底真面目な生き方をしている人でした。真面目すぎて喧嘩になってしまったことも結構あったほど。一方、お茶目で、年上なのに妹みたいに可愛らしい人でもありました。とっても甘党でケーキやあんこものが大好きで。今度あんこを煮ておはぎパーティーをしようねと約束していたのに、実現しないうちに先に行かれてしまいました。
馬場さんを失ったことは痛手ですし、本当に悲しいです。心からご冥福をお祈りいたします。
2018.4.23 橋本ゆき他テントの仲間たち
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その69
「国民的議論」なく外務省議論を軽視しコスト計算間違えて、原発を推進する経産省
~eシフト「4/18エネルギー基本計画見直し 民主的プロセスのありかたを問う」から~ 木村雅英(経産省前テントひろば)
4月18日に(経産省前テントひろばも参加する)eシフトが「エネルギー基本計画見直し」について院内集会を開催し、見直しプロセスについての3つの問題点を資源エネルギー庁の担当に指摘した。その模様を簡単に報告する。
1 今のエネ計見直しは「国民的議論」なし
伊原智人さん(元国家戦略室担当)が、2012年夏に民主党政権のもとで「革新的エネルギー環境戦略」を策定した実績を説明。
意見聴取会に1300人が参加、89000件のパブリックコメント、討論型世論調査では6800人が調査協力、286名が2日間にわたる討論に参加。「大きな方向性については支持率の数字で把握した上で、国民的議論で得られた意見の理由や考え方を見極め、戦略の具体化を図り」、「2030年代に原発稼働ゼロを可能とする」とした。この決定が生かされていないことが残念。
現安倍自公政権、世耕経産相の「エネルギー基本計画」見直しでは、エネ庁が選んだ原子力ムラからの委員だけで強引に決めている。落差があまりに大きい。
2 外務省議論を無視するな
外務省「気候変動に関する有識者会合」の一員である山岸尚之さん(WWFジャパン)が「気候変動対策で世界を先導する新しいエネルギー外交の推進を」訴えた。パリ協定以降世界が変わってきた中で「1再生可能エネルギー外交を推進、2エネルギー転換の実現へ日本の道筋を確立する、脱炭素社会の実現をリードし新たな経済システムを構築」の提言を短期集中でまとめている。特に、2では<「原発依存度を可能な限り低減する」、この原点から出発する>ことを主張している。
経産省・資源エネルギー庁がしっかりこれを受けとめるといいのだが…。
3 原発コストはLNG火力発電コストより高い
松久保肇さん(原子力資料情報室)が、エネ庁の計算方法と感度分析を使用して2017年の原発コストを試算しLNG火力よりも高くなることを説明。エネ庁担当は持ち帰って検討すると逃げた。前の週の国会エネルギー調査会でもエネ庁に指摘していたのだが、まともに議論をする気が無いよう。
質疑では、エネ庁担当が再生エネルギー推進を強調したものの、提言で一旦消えていた原発ベースロード電源の復活を匂わせた。
4月27日にも「基本政策分科会」が開催される。上記3点をしっかり受けとめて、今一度仕切り直してまっとうなエネルギー基本計画を立ててもらいたいが、今の安倍政権、世耕経産相、事務局と委員では残念ながら期待できない。
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その70
原発維持の「エネルギー基本計画」を許すな!
~4.27総合エネルギー調査会基本政策分科会「骨子案」に反対意見を出そう~
木村雅英(経産省前テントひろば)
4月27日の資源エネルギー庁による総合エネルギー調査会基本政策分科会で「第5次エネルギー基本計画」の骨子案が提示された。案の定、再生エネルギーを推進すると言いながらも、原子力発電は現状維持で多くの「国民」が納得できるものではない。傍聴申込は「厳正なる抽選をいたしました結果【落選】」したので動画で見た。
資料2-1「骨子案の構造」では、「東電福島第一原発事故の経験を踏まえた立ち位置」としながらも「情勢懇談会提言の反映」、「基本方針=>骨格維持」、「2030年に向けた政策対応=>実現重視のための政策深堀」と変わり映えしない。
資料2-2「骨子案」(16ページ)で「再生エネルギーの導入加速~主力電源化に向けた取組~」と評価できる。が、一方で「4 原子力政策の再構築」で、「原子力の利用においては、引き続き、いかなる事情よりも安全性を全てに優先させるとともに、社会的信頼の獲得に努めていくことが重要。このため、更なる安全性の向上、防災・事故後対応の強化、核燃料サイクル・バックエンド対策、状況変化に即した立地地域への対応、対話・広報の取組強化、技術・人材・産業の基盤の維持・強化など、社会的信頼の獲得に向けた総合的な取組を進める。」と、既に事実上破綻している核燃料サイクルまで持ち出して、税金と嘘による原子力政策の継続を主張しているのだ。
分科会会議では、辰巳菊子委員(日本消費生活アドバイザー)がしっかりと原発批判を述べたが、エネ庁が選んだ「原子力マフィア」の多くの委員たちが骨子案の原発政策を肯定した。
委員の意見を踏まえて、次の会議で修正案が出される。
皆さん、意見箱に「原発はやめろ、原発無くても電気は足りている、事故はこりごりだ、核のゴミをこれ以上増やすな、まずは被害者を救済しろ、…」などの意見を是非出してください。私は既に60通意見を提出しました。会議の資料として配布されウェブにアップされます。
エネルギー政策に関する「意見箱」
http://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/opinion/
1.趣旨
平成29年8月より、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会において、エネルギー基本計画の見直しを検討すべく、議論を開始しております。
また、2050年視点での長期的なエネルギー政策の方向性を検討するため、経済産業大臣主催のエネルギー情勢懇談会において検討を開始しております。
今後のエネルギー政策の検討に当たっては、できる限り幅広い国民からの意見を募集するべく、「意見箱」を設置することといたしました。なお、いただいた意見は、基本政策分科会において、随時資料として配布し、議論の参考とさせていただきます。
2.意見募集期間
随時(平成30年1月9日~エネルギー基本計画のパブリックコメントの実施日前日まで)
3.意見提出方法
以下のいずれかの方法で、日本語で御意見を御提出ください。
なお、電話での御意見の提出には応対いたしかねますので、あらかじめ御了承ください。
脱原発青空川柳句会 4月29日(日) 是非参加を!
午後1時から 経産省前テントひろばにて 選者 乱鬼龍
東海第二原発の再稼働審査を問う!5/2(水)原子力規制委員会院内
ヒアリング集会(2) 首都圏に最も近い老朽・被災原発をうごかすな
日時:2018年5月2日(水)13時30分より16時30分
場所:衆議院第一議員会館多目的ホール
出席:原子力規制庁(依頼中) 紹介:衆議院 大河原まさこ議員
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
9条改憲NO!平和といのちと人権を!5.3憲法集会2018
日時:5月3日(木・休日)11時より
場所:有明防災公園(ゆりかもめ有明駅)
主催:5・3憲法集会実行委員会
サブステージ 11:00より コンサート 12:00より
集会開会 13:00より パレード 16:00より
5月3日「アベ政治を許さない」を一斉に掲げる日
13時 国会正門前にても行います
福島原発告訴団からのおしらせ
公判予定
5月8日(火)、9日(水)、29日(金)、30日(水)
6月1日(金)、12日(火)、13日(水)、15日(金)
連絡先:福島原発告訴団 電話 080-5739-7279
毎週(金) 5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
(5月4日は休みです。5月11日からです)。5月4日(金)も経産省
前座り込みはあります。(12時~16時です)
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