「原発震災が支援・復興の最大の障害に」などー地震と原発事故情報 その34
- 2011年 4月 8日
- 時代をみる
- たんぽぽ舎地震と原発事故
■1.支援物資を送るときは、現地の状況を配慮して送ろう!
―出来れば現地の情報を手に入れ、役に立つものを、的確に!―
たんぽぽ舎ボランティアの自宅へ、下記内容の回覧が回ってきました。これを
機会に、現地に支援物資を送ることについて考えてみたいと思います。
「沿岸被害地支援を行なっている私の所属するNPO法人遠野山・里・暮らし
ネットワーク事務局によると、被災地の方々が求める支援物資に変化が出てきて
いるとのこと。大量の支援物資が遠野の中継基地に届きつつあるものの、避難所
や家が流されるのを免れ自宅にとどまっている方々(彼らが今本当に困窮し始め
ています。)が、今1番求めているのは、各家庭単位の生活用品のパッケージで
す。家族単位の家庭用必要雑貨などの物品を1つの段ボールに詰めた物で、「島
原方式」と言うそうです。以下、略。」
しかし、物資を運ぶ人員、物資を送り過ぎることから生じる現地の混乱を想像
し、早速、発信者に電話で確認してみました。
やはり、NPOの人手、物資を届ける車、また現時点では、こちらのボランテ
ィア情報を受けとるPC用電源が不安定だそうです。
各々の避難所の場所と状況、被災した家庭それぞれの状況を出来たら確かめつ
つ、我々は、是非現地の真に役に立つ物資支援をしたいですね。(たんぽぽ舎ボ
ランティア)
■2.原発震災の罪、原発さえなければ
「未曾有」という言葉が、ちまたにあふれている。巨大地震と大津波による甚
大な被害に、原発事故が重なり、かつてない深刻な「多重災害」の様相を呈して
いる。特に原発事故は制御困難な異常事態に陥り、放射性物質が漏れ続け、国内
外に不安を広げている。
今、新聞のテレビも雑誌も、トップニュースは原発が中心にならざるを得ない
事態だ。放射性物質が各地へ広がるという前例のない事故に、社会の関心が集ま
るのは当たり前。しかし、その分、避難所で、肉親を亡くしたり行方不明の家族
を思い夜も眠れぬ人の声を伝える紙面や時間が減り、「本当に困っている人が置
き去りにされているのではないか」と自問自答している。「原発事故さえ起きな
ければ」と思わずにいられない。原発震災の罪は、本当に重い。
(2011.4.8 毎日新聞「発信箱」よりご紹介します。)
■3.反原発広がるか 地方議員が連帯呼び掛け
-「反原発自治体議員連盟(準備会)」共同代表布施哲也(清瀬市議)が会見-
布施市議は、福島第一原発事故を受け、開会中の清瀬市議会に、中部電力・浜
岡原発の即時運転中止を求める意見書を提案、3月24日、賛成多数で可決された。
原発に直接関係のない自治体議会がこうした意見書を出すのは異例である。
布施市議が共同代表を務める「反原発自治体議員連盟(準備会)」は、原発を
抱える自治体議員が呼びかけ人となり、昨年から準備を始め、61人の参加で今年
1月発足、5月22日午後東京での正式発足を目指している。
福島原発の問題解決が混迷を深める中、統一地方選の投票日が近づきつつある。
最後に、布施市議はこう述べた。「被災した人が関東地方にも避難している。地
方自治は、住民が安全に暮らせることが前提で、その上に福祉や教育が成立する。
遠くのことではない自身の問題と意識すべきだ。浜岡原発は脱原発に向けた一歩
となるだろう」
(2011年4月6日東京新聞の要点)
■4.東京電力本社前抗議行動の意義は大きい!
東京電力福島第一原子力発電所の放射性物質漏洩大事故は、地域住民を中心に、
日本はもとより海外でも大きな問題となっており、反原発の大きな世論が作られ
ようとしています。私は、昭和18年生まれの67才の爺さんですが、4月3日に東
電本社前で抗議行動とライブがあることを知り他の行事への参加を中止し、この
抗議行動へ参加しました。参加してみて、この抗議行動がフリーターの園良太さ
んの呼びかけで始められたものであること、今回が9回目の本社前行動であるこ
と、当初は5人位の参加者であったが、その輪が確実に広がっていること等を知
りました。
この抗議行動の一番すばらしいことは、相手の嫌がる、特に大企業が嫌がる本
社前を取り組みの拠点にしたことです。
抗議行動運動の原点は「相手が嫌がることを粘り強く行なうこと」であり、そ
れが本社前抗議行動の一番の意義であります。
二つ目の意義は、意見のある方が自由にものを言える(園さんが主張する、東
電前では誰もが主役)点にあります。
若者が中心になり呼びかける取り組みには、多くの若者、特に若い女性が参加
します。今回も全くその通りでした。
9条世界会議での若者の活躍は素晴らしかったが、今回はそれをさらに上回り、
国民の多くを巻き込み、日本にとって一番危険な原発をやめさせる大きなうねり
になるような気がしてなりません。本当に素晴らしいです。
(一人の参加者より)
■5.たんぽぽ舎の皆様へ
いつもサイトを拝見しています。
たくさんの有益な情報を発信してくださって、とてもありがたく思っています。
4月10日のデモに参加できればいいのですが、小さな子供がいて参加することが
できません。ただ何かをしなければ、という気持ちでこれを書いています。私は
原発の危険性は広瀬さんの著書等で知ってはいましたが、これほどの事とは思っ
ていませんでした。原発がこんなにも人の手に負えないものだったなんて。私達
の生活はこんなに危険なものに頼って成り立っていたなんて。今まで深く考えず
に暮らしていたことを、悔やんでいます。
私には毎晩子供達に歌っている歌があります。
〔朧月夜〕
♪ 菜の花畠に 入り日薄れ~ ♪
(中略)
今回の福島原発の事故のために、故郷を永遠に失うかもしれない人たちがいる
ことを心から悲しく思います。
私達は先祖代々から伝えられてきた美しい土地と空気と水を、放射能で汚してし
まいました。この歌の風景を未来の人達に残すために、今それぞれが出来ること
を精一杯やらなければならないと思っています。仮に電力が不足して生活が不便
になるとしても、私はもう原子力発電所はいらない。
安心して暮らせる土地と空気と水を失って、何のための経済発展でしょうか。
今、脱原発を決断しなければ、次が起こってからでは遅いのです。
その時にはもう、日本には人が住めるところがなくなってしまうのですから。
東京の人達、どうか立ち上がってください。
東京が動けば国に、世界に、私達の意思が伝わることになると信じます。
(たんぽぽ舎サイト女性読者Kさんより)
■6.低線量内部被曝の翻訳本が出ました。
たんぽぽ舎ボランティアの竹野内真理さんも、肥田舜太郎先生と共に翻訳をさ
れています。高価ではありますが、肥田先生渾身の訳書でもあります。
皆さん、広めてください
以下は紀伊国屋のページです。(アマゾンでは福島原発を受けてか、一時的に
在庫切れです)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4846111059.html
「低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録」
原書名:The Enemy Within:THE HIGH COST OF LIVING NEAR NUCLEAR
REACTORS;BREAST CANCER,AIDS,LOW BIRTHWEIGHTS,AND OTHER
RADIATION‐INDUCED IMMUNE DEFICIENCY EFFECTS(Gould,Jay Martin;MEMBERS
OF THE RADIATION AND PUBLIC HEALTH PROJECT;Sternglass,Ernest
J.;Mangano,Joseph J.;Mcdonnell,
グールド,ジェイ・マーティン【著】〈Gould,Jay Martin〉
肥田 舜太郎 齋藤紀 戸田 清 竹野内 真理【訳】
緑風出版 (2011/04/15 出版)
■7.半日でわかる 原発の基本講座 4月17日(日)午後へのおさそい(再)
[催し物案内の欄に掲載しています―『ちきゅう座』編集部]
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処理が早い場合があります。よろしくお願い致します。
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