たんぽぽ舎から TMM:No3396
- 2018年 6月 22日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No3396】
2018年6月22日(金)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.株主総会と原発輸出
原子力企業に今求められているのは何か (「その1」)
山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
★2.東海第二の工事計画審査の中継プッツン、動画改竄(続報)
原子力規制委員会は審査会合動画を1週間も隠しとおす!
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その174
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.福島第一原発、事故前から巨大津波危ぶむ声 公判で証言
津波対策先送りについて「経営判断には従うしかないと思った」…ほか
メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★4.メルマガ読者からのイベント案内
(お問い合わせは主催者へ)
◆6/30(土)チャップリンの映画+ディスカッション
第3回レイバーネットシネクラブ
場所:「戸越スペース」
★5.新聞より1つ
◆放影研理事長 長崎でも謝罪
被爆者、治療せず研究対象に
(6月20日毎日新聞より抜粋)
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※明日です!
6/23(土)「慰霊の日」に沖縄に思いを馳せよう!
『いのちの海・辺野古大浦湾』上映と「末武あすなろさんが語る沖縄の今」
500人闘争に参加した仲間と今、何ができるのか、共に考えよう!
日 時:6月23日(土)14:00より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 交流会費:別途
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※7/4(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:7月4日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店(都営新宿線小川町駅B6出口より2分)
主 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
2.「第58回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:7月4日(水)18:30より19:45
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか130団体
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※予約優先です。7/5(木)金子勝さんの講演会
「(カネコノミクスが導く)日本経済再生への道」
「オルタナティブな日本を目指して」新ちょぼゼミ13回
ちょぼゼミ+講師のお話
日 時:7月5日(木)18:00より21:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.株主総会と原発輸出
| 原子力企業に今求められているのは何か (「その1」)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表) (2回の連載)
目次
1.2018年東電株主総会の概要
2.2017年の東電株主総会
以下、「その2」に掲載
3.株主提案を妨害する勢力
4.日立が英国へ原発輸出
1.2018年東電株主総会の概要
株主総会の季節だ。6月27日には全国9電力で一斉に開催される。全国の株主
運動の取り組みとして、電力会社に対し脱原発を中心に多くの議案が提案さてい
る。
運動はチェルノブイリ原発事故を契機に広まった。筆者も参加する「脱原発東
電株主運動」は九州電力の株主運動と共に1990年の最も早い段階から議案提案に
取り組んできた。
今年も8議案を提案する。一覧にすると次の通り。(東電の総会招集通知上は
会社提案が1号議案で2~9号議案が株主提案)
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第1号議案 使用済核燃料再処理事業からの撤退
第2号議案 原子力関連企業への出資禁止
第3号議案 送電線の自然エネルギー優先接続
第4号議案 柏崎刈羽原子力発電所立地自治体及び周辺自治体との連絡協議会の
設立
第5号議案 福島第一原子力発電所事故で放出された放射線の影響の調査
第6号議案 福島第一原子力発電所事故現場の公開
第7号議案 労働基準法遵守監査委員会の設立
第8号議案 日本原子力発電株式会社への出資及び債務保証の禁止
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提案者は株主数255名、190,400株である。
株主提案は50万人を超える全株主に開催通知として郵送される。その宣伝効果
は絶大だ。
なお、東電の発行済み株数は3,547,017,531株で最大の株主は原子力損害賠償・
廃炉等支援機構つまり国である。その持ち株比率は約54%で事実上の国有会社。
一方、株主運動側は全株式数の18,629分の1である。
2.2017年の東電株主総会
圧倒的な少数株主である株主提案に意味があるのか、疑問に思われるかもしれ
ない。しかし2017年の株主総会では、その少数株主が行った提案に多くの賛成が
集まっている。
昨年は4号議案から12号議案の計9個の議案を提案した。その結果は以下の通
り。
○4号議案:東京電力パワーグリットの売却(賛成2.17%)
○5号議案:柏崎刈羽原子力発電所の減損会計適用(2.26%)
○6号議案:福島第二原発と柏崎刈羽原発を廃炉と廃棄物管理のための研究施設
とする(2.26%)
○7号議案:監査委員会の健全化(7.81%)
○8号議案:原子力事故時の避難者受け入れ周辺自治体との安全協定(2.27%)
○9号議案:原子力事故を想定した避難訓練の実施(2.26%)
○10号議案:原発災害保養基金の創設(2.26%)
○11号議案:福島原子力発電所勤務者に対する保養の提供(2.21%)
○12号議案:柏崎刈羽原子力発電所の原子炉圧力容器の健全性の検証(2.26%)
(以上は東電株主運動ホームページより)
特に「監査委員会の健全化」では高い賛成率を得ている。
この比率は東電により明らかにされたが、賛否を表明する方法としてはインター
ネット、書面、会場での挙手がある。
しかし会場の賛否についてはカウントしていない(従って不当にも会場にいる
私たちの数は票数に含まれていない)ため、インターネットと書面によるもので
ある。
株主総会では冒頭において事業報告が行われる。その後事前に送られた質問に
対し取締役が回答を読み上げ、さらに会場からの質問に回答する。この場面が重
要だ。
事前質問に対しては予め作成された回答を読み上げるだけだが、重要なデータ
や方針が回答には含まれるため、その場での追加質問で更に問うことが重要だ。
会場からの質問では意外な回答を得ることもある。
福島第一原発の廃炉について、21.5兆円もの巨額の負債を負い、精神論で廃炉
を貫徹すると繰り返す経営陣に対し、密封管理を基本に安全最優先で取り組むべ
きではとの質問に対し、「福島事故処理関連に総額およそ22兆円は驚天動地、未
曾有の数字。だが、責任を貫徹するため自分を捨てても挑戦するしかない。無理
を承知でやるしかない」と答えたのは數土文夫会長(当時)だった。
国と東電の方針が、現実には無理難題だと東電が認識していることを吐露して
いた。
他にも「放射線は怖くない。人体実験に応ずるボランティア募集を」などとと
んでもない主張をした株主に対して増田常務は「放射線は正しく怖がることが大
切」また、「他国からの飛翔体への対策は」に対して姉川常務は「国と国が争わ
ないことが大切。貧困がないようにすることも。」と、こちらも至極真っ当な回
答をしている場面があった。 「その2」に続く
(初出:『NO NUKES voice』16号より編集・抜粋)
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┗■2.東海第二の工事計画審査の中継プッツン、動画改竄(続報)
| 原子力規制委員会は審査会合動画を1週間も隠しとおす!
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その174
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
原子力規制委員会が東海第二の審査を隠し続けている。
6月14日(木)の第188回審査会合で工事計画認可の審査途中で中継動画がプッツ
ンと切れた。その後、通常なら審査会合終了後すぐに動画がアップされるはずが
なかなかアップされない。
19日(火)の規制庁ブリーフィングでは総務課長が神妙に何とも苦しい答弁をし
た。
「今御質問いただいた審査会合の記録のウェブ上での公表の件でございます。
588回の審査会合、…、こちらはカメラの映像の中に手元の資料が映り込んでしま
っておりまして、本来公開すべきでない情報、いわゆる非開示情報が映ってしま
っている可能性が高いということで、現在、それについて確認の作業を行ってい
るところでございます。そうした情報をしっかり公表していくという方針でもち
ろんございますので、そういう状況になっているということ、非常に残念であり、
申し訳なく思っております。こちらの作業をなるべく早く進めまして、必要に応
じてそういった部分を見えないようにする等の加工を必要があれば行って、公表
を速やかにしていきたいと考えております。」
その後、21日(木)夜時点でも審査会合動画がアップされていない。1週間もア
ップしないなんて前代未聞だ。何が映ったかどんな発言があったか分からないが、
審査会合動画を改竄しないと東海第二の審査合格を出しにくくなるからであろう。
一方で、私の傍聴申込に対しては、毎週次の返信で傍聴を断っている。
「…傍聴をお受けすることができません。なお、原子力規制委員会では、
YouTube・ニコニコ動画などの手段で同時中継をしております。また、場合により
録画での提供となることもございますが、そちらをご覧頂きたいと思います。」
言うこととやっていることが違うではないか。
規制委は「透明性」を売りにしてはいるが、特重施設の審査など非公開の会合
も多く「黒枠・白抜き」資料公開など審査隠しは今に始まった訳ではない。それ
でも、建前上公開している会合中継を突然打ちきり、さらに改竄の為に動画を隠
し続けているのだ。
21日に山中委員が防災科学研究所(兵庫県)にまで行ってブローアウトパネル
の確認試験視察を終えた後、NHKが「東海第二原発の耐震試験 事実上の審査合
格の案取りまとめへ」と報道した。
規制委は、隠したいことは隠しとおし、見せたい試験を記者に見せて報道させ、
東海第二の再稼働を推進している。
動画を打ち切り隠すのでなく、審査を打ち切れ!
東海第二の再稼働を推進するな!
(追記)6月21日の深夜に動画がアップされ、22日朝には審査情報欄からのリン
クも貼られた。動画の下に次のコメントがある。
「2018/06/21に公開 ※機密事項に該当するため一部映像を加工して再掲載しま
した。」
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┗■3.福島第一原発、事故前から巨大津波危ぶむ声 公判で証言
| 津波対策先送りについて「経営判断には従うしかないと思った」…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.福島第一原発、事故前から巨大津波危ぶむ声 公判で証言
津波対策先送りについて「経営判断には従うしかないと思った」
6/21(木)7:17配信「朝日新聞デジタル」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00000021-asahi-soci
2.日本原電の東海第二原発 設備の実験で一部に不具合
6/22(金)0:05配信「テレ朝 news」
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180622-00000000-ann-soci
3.原発輸出計画 開示後ろ向き 日立社長 株主に「英と守秘義務」
6月21日東京新聞朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018062102000144.h
tml
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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
└────
◆6/30(土)チャップリンの映画+ディスカッション
第3回レイバーネットシネクラブ
日 時:6月30日(土)17時30分より
解 説:木下昌明
場 所:「戸越スペース」
品川区戸越5-14-17ドゥエル藤博地下
問い合わせ:松原明 070-5545-8662
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┗■5.新聞より1つ
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◆放影研理事長 長崎でも謝罪
被爆者、治療せず研究対象に
原爆による放射線被ばくの人体への影響を追跡調査している日米共同研究機関
「放射線影響研究所」(放影研、広島・長崎両市)の丹羽太貫(おおつら)理事長は
19日、長崎市内で開いた放影研長崎研究所の設立70周年記念式典で、前身の米原
爆傷害調査委員会(ABCC)が被爆者を治療せず研究対象としてのみ扱ったこと
について「残念に思っている」と謝罪した。
式典には被爆者を含め約200人が出席。丹羽理事長はあいさつで、ABCC設立
当初の活動について「『調査すれども治療せず』など多くの批判があった」と述
べた。
式典に出席した被爆者で、長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(77)は「検査
対象となった被爆者の多くが亡くなっており謝罪が遅すぎた」と指摘。
(後略) (6月20日毎日新聞より抜粋)
https://mainichi.jp/articles/20180620/ddp/012/040/031000c
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
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メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
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掲載については編集部の判断とさせて下さい。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載する
ため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを
400文字以内でお送り下さい。
件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
メールマガジンには1回だけの掲載とさせていただきます。
日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出
し)及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して
下さい。送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙
面の都合上すべてを掲載できない場合があります。
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