テント日誌6月28日…沿岸零細魚業者の訴え
- 2018年 7月 1日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
すぐ足元で雀が私を見ながら鳴いていた 6月23日(土)
経産省前に着くと同時に雨が降り出した。パラッ…パラッと水で濡らした指をはじく程度の雨でたいしたことはなかった。空も周囲の建物も乳白色に染まって濃淡だけの世界。その中でケヤキの葉の深い緑色が際立っていた。
早速機動隊のお巡りさんがひとり現れ少し離れた場所でしきりにメモをとっていた。私が「今更書くようなこともないと思うな」とつぶやくとUさんが「あれは公文書だから」と言う。公文書なら仕方ないな(笑い)。
はっきりしない天気なのに人通りはいつもより多い気がした。かすかに降る雨を別にすれば涼しくて快適だ。ベビーカーに乗った子供が小さな傘を自分でさしていた。頭に撒いた大きな花飾りが傘の下に隠れていた。天気が良ければ道行く人たちに自慢できたのにね。
雀の声が大きく響いた。「あれ?朝?」と思いきやいつのまにかうたた寝をしていた。すぐ足元で雀が私を見ながら鳴いていた。雨は段々と本降りになってきた。(O・O)
今更ながら陳腐で下品な言葉 6月24日(日)
梅雨の中休みとなって晴天の熱い日だ。12時には全て椅子も並べられて、銀輪部隊のEさんが記念写真を撮ってくれる。いつもの藤原節男さん、かかしさん、久々に来てくれたOさん、イッシーさん、ワッシーさん、斎藤美智子さんとメンバーも多彩だ。右翼の街宣車が悪態を突きながら通り過ぎる。原発の電気が無ければ夏の電気はどうすんだよ等、おおよそ、今更の感がする陳腐で下品な言葉を投げかけて行ってしまった。
ハシユキさんが来てエルモの問題を話す。個人的な意見だが反原発とかけ離れたことにはテント広場は関わらない方が良いと思う。長く運動を続ければ色々な問題が起こるのは仕方がないのだが、個人の思いと運動の調和を上手く図って貰いたいと思う。終わり頃に暫く顔を見せなかったTさんが来てくれた。少しの時間でも良いですから一人でも多くテント広場に来て下さると嬉しいものだ。(S・K)
沿岸零細魚業者の訴えに共感 6月25日(日)
きょうは気温が32度にもなるという予報なので、ミネラルウォーター2本とビーチパラソルを全部持って経産省前へ出掛けた。
常連四人が十二時前に揃って準備したのですぐ終えることが出来た。湿度が高く風もなく気温はすでに34度にもなっていて私は耐えられそうにないので大きな木が作った木陰に逃げ込み飲み水をいつもの倍以上飲んで何とか凌ぐことが出来ました。他の人はいつもの場所で頑張ってくれました。
きょうの参加者は常連の他に超高級特製自転車を乗り回している人と久しぶりに勝さん、その人たちと入れ代わりのように来られたレジェンド・Sさん御一行の女性四人でした。勝さんは裁判の傍聴があるからと四時頃行かれました。
きょうの霞ヶ関周辺は至って静かでしたが昼過ぎから2時頃までは農林水産省前では全国の沿岸漁業者五百人以上が集まって水産庁への抗議行動をやっていました。何事かと様子を見に行きました。
彼らの訴えによると、水産庁は7月から小型マグロの漁獲量を大幅に減らしー零細漁業者が生活できないほどーその一方では大型船の所有者である会社が巻き上げ漁で産卵期のマグロを大量に捕るのを許していること、捕るなと言うなら生活補償をせよ、このままでは生活が成り立たないし折角育成してきた若い漁民は廃業に追い込まれ沿岸漁業が衰退してしまうこと、大手優遇の政策を見直し零細漁業者が生活できるようにせよ、以上。発言を聞いていて、なんとツマシイ要求なのだろうと思った。もっと強く要求してもいいんじゃないか、と。
全世界的に言えば人口は急激に増えており漁業資源も保護・管理していかねばということで日本を含む西太平洋においても国連でも議論されていることはときたま新聞で報道されている。それによると日本はいつも決められた漁獲高をオーバーしていてその分を翌年減らされる始末である。それは零細漁業者が多く捕ってしまったからなのか?彼らの訴えによるとそれは大手水産会社が大型巻き上げ漁船を使って魚市場に荷揚げして売り捌いている。その量が多すぎて築地市場では捌ききれない分が毎日大量に出ているそうです。私も都会の消費者の一人として考えていかねばならんと思った次第です。霞ヶ関というところは政治経済の中心だけあっていろいろ勉強させられます。
最後に。暑かった座り込みも5時近くなって太陽が財務省の向こうに沈んだら風も出てきて楽になりました。当面雨の心配はないようですからそれだけでもよしとしましょう‼以上。(保)
冷たい水が大いに役立った 6月26日(火)
今日の天気予報はかなりの暑さになるとの事でしたので、ジャーとカンパをして頂きましたお水を用意し出発、途中のコンビニで「かちわり氷」を購入して経産省正門前に向かった、セッティングをしていると、間もなく4名が到着6名での座り込み開始となる。
すると「たんぽぽ舎」でボランティアをしているWさんと、テントのご意見番Kさんが、朝鮮高校授業料無償化の裁判傍聴に来ましたと言って、まだ時間があるからと座り込みに参加してくれました。今日は、一日中予報通り暑く、用意した冷たい水が大いに役にたった。17時頃に太陽があの悪名高く、どうしようもない財務省に隠れるとやっと一息つく。私は今夜開催される「憲法寄席」に行くために後片付けは、FさんとOさんにお願いして撤退した。(Y・R)
今日は原発持つ電力会社の株主総会だった 6月27日(水)
朝から蒸し暑い。
今日は原発を持つ電力会社が一斉に株主総会をした。
Tmさんは毎年電源開発の株主総会に大間原発建設反対のチラシを撒いて訴えている。今年も株主総会が行なわれる芝のプリンスホテル前で朝9時から10時過ぎまで抗議のビラ撒きをした。Tmさんはじめ6人と株主2人で行動。
ビラの受け取りはまあまあ。通行人も受け取る。①大間原発はまだ建屋ができているだけで中はない。建設されてない。これからできる見通しはない。できない。②プルトニウムを燃料に使う極めて危険な原発をつくろうとしている。③原発じゃなくてマグロが大事だと言ったことを訴えた。ものすごく暑く陽ざしも強い。そのうえ風が強く帽子はとんでしまうのでかぶれない。
Tは座り込みの早番の当番なので、港区役所ラウンジで少し休んだ後事務所に向かう。Tmさんは遅番の当番なので、「またあとで」と分かれる。
座り込みグッズのセットは定刻に終わったが、風が強いので幟などは飛ばされそうになる。
経産省の警備員も陽ざしを避けて、入口の屋根の下にいた。
Oさんが来られた。Kさんが来られた。そして保さんがパンをもって来られた。初めてのことだが、パン焼きに失敗したそうで、焦げた膨らまないパンとちゃんと焼けたパンを持って来られた。
座り込み者たちの話題はうそつき安倍について。安倍がへらへらと首相のままでいることに、日本はいったいどうなるんだろうという人もいた。
朝早くから行動して大変だろうとみんながTを気遣い、いたわってくれた。それで2時過ぎには帰らせてもらった。(T)
月例祈祷会もある日だ 6月28日(木)
真夏の暑さ、その上風が強く椅子に座っていないと幟、バナーも倒れてしまう。
そしてパラソルもおちょこになるなど最悪だった。
珍しく丸の内の警官が車から降りて来てヨーカンさんにどいて下さいと3度も言って帰って行ったそうだ。
2時少し前プルトニウムのこと勉強してきたKさんが院内集会に行く前にと寄ってしばらく座ってくれた。
木曜日は人が少ないので嬉しい。
3時からJKS47の「鎮魂」月例祈祷会があるのでと祈祷団の人が打ち合わせの前に挨拶に来た。
残念ながらヨーカンさんと私も「原発事故被害者の救済を求める全国運動第4期キックオフ集会」参加のため2時半ごろテントを離れた。
祈祷会には17名参加でいつものようにカンパを頂いたとYさんから連絡があった。早く祈りが通じますように!
年長のSさんも来て下さったそうです。(I・K)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その80
パブコメ結果を隠して原発推進「エネルギー基本計画」を勝手に決めるな!
~第5次「エネルギー基本計画(案)」パブコメ結果を早く公表せよ~
木村雅英(経産省前テントひろば)
6月17日に第5次「エネルギー基本計画(案)」へのパブリックコメント(意見募集)が締め切られた。全国から多くの意見が寄せられたはず。ところがその後の動きが全く見えない。
パブコメ締め切り後の進捗を資源エネルギー庁パブコメ担当(長官官房総務課)に何度も電話で問い合わせた。
★ パブコメで何件の意見が集まったのか?
★ 他省庁との調整が必要と聞いたがそれは終わったのか?
★ パブコメ結果をいつ公表するのか?
★ 経産省としては最終的な「エネルギー基本計画」を決定をしたのか?
★ 閣議決定はいつか?
担当者はこれらに対して(ことばは丁寧だが)一切答えない。
唯一答えたことは、「エネルギー基本計画(案)」を策定した「基本政策分科会」を開催する予定は今のところ無い、だけ。パブコメ結果確認の会議も開催しないで、事務局だけで最終決定をしてしまうなんて、再稼働推進委員会である原子力規制委員会よりもやり方がひどい。
2014年の第4次「エネルギー基本計画」策定では、2014年2月25日昼のニュースで次が報道された後で、その日の夕刻にパブコメ結果がやっと経産省ウェブに公表された。
<政府は、原子力関係閣僚会議を開いて、原子力発電を時間帯にかかわらず、一定の電力を供給する「重要なベースロード電源」と位置づけるとともに、安全基準に適合すると認められた原発の再稼働を進めることなどを盛り込んだ新たな「エネルギー基本計画」の政府案をまとめた。>
第5次エネルギー基本計画も、前回同様にパブコメ結果を明らかにせず会議に諮らずに、「国民」世論に反する「エネルギー基本計画」を決めるのであろうか? 閣議決定するのであろうか?
原発推進をする時代遅れの「エネルギー基本計画」を勝手に決めるな!
【行動予定】とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
日本原電本店前行動
7月4日(水)17時~17時45分
場所:日本原電本店前
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
*18時30分~1 9時45分は東電本店合同抗議です。
主催:東電本店合同抗議
場所:東電本店前(原電本店(神田)から東電へは地下鉄等で移動)
6月29日(金) 5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動 18時~(首都圏反原連)
7/4(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日時:7月4日(水)17:00より17:45
場所:日本原電本店(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
2.「第58回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:7月4日(水)18:30より19:45
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか130団体
7月6日(金) 5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
7月7日(土) 反原発★国会前集会
時間:17時~19時 場所:国会正門前(官邸前抗議行動はありません)
主催: 首都圏反原発連合
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