7・29 医療観察法を廃止しよう!全国集会
- 2018年 7月 8日
- 催し物案内
- ちきゅう座会員村尾知恵子
日時 7月29日(日) 午後13:30~16:30
場所 中野区産業振興センター 地下1階 多目的ホール
(旧中野区勤労福祉センター)
2016年7月26日、起きてはならないことが起きてしまった。相模原市の障害者施設での元職員による「障害者には生きる価値はなく、社会のために抹殺されるべきだ」という考えで殺傷の対象を絞った「選択的殺人」事件は、出生前診断の浸透、障害者差別の助長など、今この国を覆う「優生思想」=命の選択を容認する排除・抹殺思想の拡大を示している。
しかし国は、事件の全体像が不明の中で精神保健の問題にすり替え、精神保健福祉法の強制入院制度である措置入院を取り上げ、強制医療・監視強化策が示唆された。
法務省は長年の願望であった保安処分新設を、2001年6月の池田小学校児童多数殺傷事件の犯人が精神障害者だったことを利用し、厚労省と一体となって、2003年の医療観察法制定で達成した。
相模原事件も精神障害者差別が煽られる中、措置入院制度の医療観察法化が図られている。そして今回は、精神障害者に限らず犯罪をした者に対して、刑務所に入らなくても、また刑務所から社会に出てからも、監視・指導し、医療や福祉を強制しようとしている「再犯防止推進計画」が審議されている。
福祉や医療は本人の気持ちを第一に尊重して決めてゆくものだ。社会の安全のため、治安を優先している危険な動きを多くの方に知って欲しい。
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