テント日誌1月5日
- 2019年 1月 7日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
元旦の霞が関は閑散としていたが、17名で座り込み 1月1日(祝)
相方のOòさんが腹痛と下痢でダウン、一人で事務所を出発して、いつものルートで行くと流石に元日車道脇に作られた駐車場には、一台の車も駐車していなかった(今迄初めての経験でした)。経産省前に近づくとObさんが待っていてくれまして二人でセッティング、11時40分には完了した。
若干の風が吹いていてしかも、元日にも拘わらず17名もの座り込み者で幸先の良いスタートとなった。またそのObさんが差入れて下さった、豪華なおせち料理を皆でご馳走になりました(大いに感謝)座り込んだ皆さんの気持ちは一つ、「原発即時停止と廃炉の決定」と憲法違反の法律を「木偶の坊」の自民党・公明党等の国会議員による数の力で国会を否定するやり方で強引に成立させ、沖縄では、法律まで無視して辺野古に新たな軍事基地を建設しようとしたり、高江にヘリパットを作ったり、もう滅茶苦茶!このような極悪非道・憲法無視・法律を守らない、安倍政権を一刻も早く打倒することだ。
座り込み撤収後は、有楽町に繰り出して男女同数での新年懇親会で大いに盛り上がりました。(Y・R)
経団連会長の原発発言は注目してよい 1月2日(祝)
今日はさすがに、電車もすいていた。新橋を降りてからも、車も人も少ない。
事務所につくと乱さんが、ブレチンの発送作業をしていた。今日の当番は乱さんと高木。
定刻にはセッティング終わる。しばらくしたら、自転車に乗ったおじさんが「お正月でもやってるの。ご苦労様です」と挨拶の声をかけてくれた。経産省前を通る人もまばら。アジア系の人が多いように感じた。保っちゃんも1時過ぎに来られた。
今日は国会周辺での抗議行動などはないようで、座り込みに立ち寄ってくれる人は少ない。前にテントに来ていた人2人が座り込みに参加し、「昼飯を食べてくる」と言われたが、電話がかかってきて、「昼飯を食べる店が開いてなくて、新橋の駅近くまで来てしまった。ので、そこに戻らず、次の予定に移る。よろしく」と言われた。道行く人たちに対して、「反原発です。原発はいりません」と声をかけた。うなずいたり、そうですねと応える人が割といた。
今朝のニュースで、経団連の会長で日立会長でもある中西が(イギリスへの日立の原発売り込みの破たんを踏まえて)「原発については、これからどうするか、みんなの意見をきいて、反対、賛成の意見を集約する段階にきている」というようなことを言っていた。イギリスに原発輸出ができない、東芝のようになるかもしれないということで言ったのだ。
斉藤美智子さんが来られた。昨日も来られたそうで、連日。明日3日は澤地さんが主宰している「安倍政治を許さない」国会前抗議行動があるので、斎藤さんはそれにも参加したいと言っておられた。2時30分頃に、レイバーネットなどをやっているO夫妻がお菓子の差し入れをもって寄って下さった。しばし、政治談議。3時になり、O夫妻も帰られ、今日の行動を終る。
初坐りこみに際して川柳一句 乱鬼龍
「脱原発 初春(はる)の光へ 坐りこむ」 (T・I)
「アベ政治を許さない」のポスターを掲げる集会あり、賑やか1月3日(祝)
今日は本日担当のY・Rさんが私用で来られないので金曜担当のS・Sさんと火曜担当のAさんが駆け付けてくれました。乱さんも正月休みのあいだ毎日テントひろばに通ってくださっていて今日も早くに事務所に来てくれました。今日は月初めの3日なので澤地久枝さんが呼び掛けた・安倍政治を許さない・集会が国会前であるので終わった後テントひろばに寄ってくださるであろうと予想して椅子などを多めに詰め込んで経産省前に出掛けた。
経産省前は多少風があったが苦労もせずのぼりなどのセットを終えて座り込み参加者を待った。12時半ごろ北区のKさんが来られた。御煎餅などを差し入れてくれた。そのすぐ後に勝さんが来られた、膝の痛みがなかなか引かず難儀されているようだ。暖かくなるまでガマンするしかないか!北区のKさんが来られて間もなく12時過ぎに来られた常連のIkさんと乱さんが国会前の集会に行かれた。安倍政治を許すな!集会に150人。
2時半過ぎに国会前集会に参加した人がテントひろばに寄ってくださった。その数、10人以上。テントひろばは瞬く間に賑やかになった。多めに持ってきた椅子なども足りなくなった。風も強くなり出して過酷な座り込みになった。しかし皆さん御元気で‼明日の餅つきでの再会を誓って御開きとなりました。
(保)
11時前に虎ノ門事務所に到着すると、既に5、6人の人々が忙しそうに働いていた。餅米を蒸かしているので事務所の中は湯気がもうもうとしていて、眼鏡も曇り視界が遮られる。今日の餅つきの仕込みをしているのだ。何と9時頃から始めているとのこと。仕込みの邪魔にならないように荷造りの準備を始める。
餅つきのお手伝いで来ていたFさんが椅子や幟旗を降ろすのを手伝ってくれて、自動車で運んでくれるとのこと。今日は餅つき、今年2019年初の経産省正門前抗議なので、椅子はあるだけ積み込んだ。
私は徒歩で経産省前迄行くと、既に荷物は車から降ろされ、椅子も並べられていた。F さんに感謝、感謝である。昼時になって、経産省の建物から出てきた官僚達の中には晴れ着を身に付けた女性も見られ、何となく正月気分だ。幟旗も今日は普段より多く景気付けで6本建てた。
1時頃になると今日の餅つきや今年初の抗議行動に備えて人が集まりだした。でも、今日は何人集まるか心配だ。2時を過ぎて、これから餅を運び出すとのFさんからの電話が入る。それでも集まって来たのは30人もいない。餅が余って仕舞うのではないかと気を揉むが、到着した餅や豚汁の回りに人だかりができる。熱々の豚汁が冷えた身体を暖めてくれる。
そうこうしているうちに3時過ぎには抗議行動が始まる。原発事故を起こして早8年 、責任も取らずに、原発再稼働のみならず原発輸出を進める経産省、安部自公政権に対する抗議が続く。しかし、安部政権が狙う原発輸出が諸外国からの不評をかつて暗礁に乗り上げている。又、ここに来て経団連の中西会長(日立製作所会長)が「国民が反対するものは作れない。(原発について)一般公開の討論をすべきだ」との年頭のインタビューで指摘をするなど従来の方向とは違った動きも出てきた。しかし、我々は経産省原子力村に対する抗議、追及を緩めない。何故なら、原子力村は柏崎刈羽原発の再稼働や、東海第二原発の運転延長再稼働を諦めてはいない。原子力村の息の根を止めなくてはならない。その意味で、経産省正門前での座り込みは堅持しなくてはならない。原発反対の世論をもっともっと確かな物にしていかなくてはならない。今年も座り込みの闘いを推し進める。
抗議集会も最高潮に達した頃、渕上さんが現れる。病気のためか随分痩せた感じがしたが、盛大な拍手の中、マイクを持った途端いつもの渕上さんに戻った。原発事故に向き合おうとせず、東海第二原発の延長運転や再稼働をしようとしたり、福島原発事故で溜まった汚染水を処理できずに海洋に放出しようと企むし何も反省をしようとしない経産省に対して、今年も抗議の座り込みや、抗議集会を続けていくと力強く宣言すると大きな拍手が巻き起こった。その頃になると、参加者も100人近くに膨れ上がっていたのではないだろうか。
4時になったので、私は文科省前の「朝鮮学校への無償化を即時適用せよ❗」の金曜行動の集会に参加した。学生はまだ正月休みで大人中心の集会であったが、このところ、テントひろばからの参加者も増え、今日はテントからだけでも2ケタを超える参加者だった。もっともっと日本人が、自らの問題として捉えられるよう抗議活動を続けていきたい。(S・S)
好評だったお餅などの振舞い 1月4日(金)
お餅を食べるイベントはお天気も良く、皆さん積極的に(裏方に)参加してくださって、作業上のトラブルもなく、料理の味も量もそこそこでいい線いっていたみたいで、いい具合だったと思います。
来年のために残しておくメモとしては、もち米は10kgで、ほぼ十分に食べられて、ミニのし餅も20枚くらい?作れたと思います。ミニのし餅は来賓? へお土産用に使ったようです。絡めるものは、餡(小豆1.9kg砂糖1.7kg)、普通の大根おろし、大根おろしの鰹節とねぎと七味入り(計大根2本)、納豆(9箱)、きな粉(一袋)、胡麻(2袋)きな粉が足らず、餡と大根と納豆がやや余りました。
つきあがった餅をそのまま経産省前に持ち出して、ちぎりながら提供したのが、まだ温かく、柔らかくて好評でした。手洗い用の湯(20L以上ありました)と石鹸を用意したので、問題なくできたと思います。来年やるなら、現場でちぎる餅の量をもっと増やしていいと思います。
豚汁と鳥団子汁はそれぞれ10Lくらいずつ作りました。テーブルが倒れて豚汁を1L弱くらいこぼしてしまいましたが、それ以外はトラブルはありませんでした。量は丁度良かったようです。(こぼしたのは90Lビニール袋の中だったので、持ち帰って自分で食べました。)豚汁の味が評判でした。味噌は4月に事務所で味噌作りした時のものです。すごいでしょう!(まさに手前味噌)
食べ物が先に届き、食器が後になったので、次回は逆になるようにします。
警備のパトカーに餅をオファーしている方がいました。もちろん警官は断りましたが、居心地が悪かったのかうるさいことを言わずに行ってくれたようです。ちょっと面白かったです。(はしゆき)
木内みどりさんの「私にも絵が描けた」は素敵だ 1月5日(土)
見渡す限り広がる青空に雲は一つもなかった。風は穏やかで少しも冷たくない。夏のような太陽が髪を炙り乱反射する陽射が眼に飛び込んできて景色がほの暗く見えた。暖かくて、暖かくて。
年明け早々の不快な報道は自民党議員のLGBTに関する妄言。質より量、数は沢山集めたが質はそれに反比例。類は友を呼ぶというやつかな。「保育園落ちた」のときもそうだがこの人は本当に衆議院選挙?国が潰れるよね。朱に交って赤くなりたくはない。
Iさんが木内みどりさんの「私にも絵が描けた」という本を見せてくれた。木内さんが描いた絵がいっぱい載っていて、1時間もかからず夢中で全部見てしまった。4才のときに描いた絵をけなされてから一度も描いていなかったが2017年の正月から一日に一枚書き始めた。独学なのに進歩の早いこと早いこと、脱帽した。「諦めなければ実現する」と素敵な絵が教えてくれた。パワーをもらっちゃいました。ありがとう木内さん。(O・O)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その103
経団連会長が年頭会見で「原発 国民反対なら無理」と経産省を批判
~コスト高騰を指摘して「原発政策の矛盾鮮明」に~
2019年1月6日 木村雅英(経産省前テントひろば)
経団連中西会長(日立製作所取締役会長)が年頭(1月1日)に次の発言をした。
1「東日本大震災からこの3月11日で8年がたとうとしているが、東日本の原発は再稼動していない。全員が反対するものをエネルギー業者や日立といったベンダーが無理やりつくるということは、民主国家ではない。国民が反対するものをつくるにはどうしたらいいのか。真剣に一般公開の討論をするべきだと思う。
2「お客さまが利益を上げられていない商売で利益を上げるのは難しい。一方で稼働しない原発に巨額の安全対策費がつぎ込まれているが、8年も製品をつくっていない工場に存続のための追加対策を取るという経営者として考えられないことを電力会社はやっている」
3「日本のエネルギーの80%は依然として、化石燃料に依存しており危機的状況にある。コストは高く世界から避難を浴びている。期待された再生可能エネルギーだが日本には適地が少なく極めて不安定な状況だ。…。だからこそ電力会社を巻き込んださらなる電力改革が必要だ。」
4「政府のエネルギー情勢懇談会では電力会社を巻き込んで今後のエネルギー政策を検討し、討議をしてきた。原発についても議論を重ねてきたが、国民の前で、公開の本格的な議論をする必要がある。」
何だか、私たちが長らく言ってきたことではないか。1「全員が反対するものをつくるということは民主国家ではない」は原発推進も辺野古基地建設も同じ大問題。2の「8年も発電していない原発に追加対策を取る」経営の愚かさも納得。3「電力会社を巻き込んださらなる電力改革」は2年前の電力システム改革が全く不十分と指摘。4「国民の前で、公開の本格的な議論をする必要がある」は昨年の第5次「エネルギー基本計画」策定の議論がまやかしであったことの証明。
一方で、世耕経産相は2018年最後の記者会見(12月28日)で「2030年のエネルギーミックスにおける電源構成比率の実現を目指して、必要な対応を着実に進めていかなければならないと思っています。」と回答し原発推進に固執している。
中西経団連会長が、コスト高騰ゆえの日立の英国への原発輸出の頓挫をきっかけに、経産省・資源エネルギー庁のエネルギー政策、特に国策民営原発推進政策を厳しく批判したことを重視しよう。
そう、私たちが主張してきたことが正しかったのだ。中西会見のブラフ(はったり)との警戒も必要だが、「今年は脱原発元年になりそうな勢いだ」(日刊ゲンダイ)と考えて脱原発に弾みをつけよう。
原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その4
チェルノブイリと福島の汚染区分、避難・移住の権利の違い
~チェルノブイリ法では年1mSv超で移住の権利、5mSv超なら強制移住~
2019年01月02日 木村雅英
安倍政権下の役人たちが公衆被曝線量限度「年間1ミリシーベルト以下」よりも「年100mSvで安全、年20mSvで帰還」を強調する。その元資料は「放射線リスクに関する基礎的情報」(復興庁http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-1/20140603102608.html)であるらしい。表紙には、内閣府、消費者庁、復興庁、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省、原子力規制庁の10省庁が記載してあり、復興庁の「放射能のホント」と文科省の「放射線副読本」の元本だ。だまされてはいけない。
さて、上記日本の線量限度の考えがロシア連邦のチェルノブイリ法と比べてあまりに落差大であることを「放射能測定マップ+読み解き集」(みんなのデータサイト編)から紹介する。
★ チェルノブイリ法では、年間実効線量1mSv超で移住の権利、5mSv超なら強制移住となり居住できない。また、汚染区分は単位面積当たりの土壌中放射能(キュリー/㎢)と実効線量(Sv/年)の両方から規定されている。
★ 年20mSv超の地域は、チェルノブイリ法では立ち入り禁止ゾーン。日本では、50mSv超で帰還困難区域、20mSv超で居住制限区域、20mSv以下となることが確実であると確認された地域は避難指示解除準備区域。
★ 年5mSv超の地域は、チェルノブイリ法では強制移住ゾーン(土壌40キュリー/㎢でも)。日本では避難指示区域外(線量による地域区分なし)。
★ 年1mSv超がチェルノブイリ法の移住判断基準であり、年1mSv以下であっても特別に社会保障や恩恵がある居住ゾーンあり。日本では年20mSv未満では線量による地域区分なく、4万Bq/㎡以上は放射線管理区域。
詳細は、「放射能測定マップ+読み解き集」P.179の表または次
https://minnanods.net/learn/zoning-chernobyl-japan.html をご覧いただきたい。
「年20mSvで帰還」がチェルノブイリ法と比較してもとんでもない棄民政策であることが分かる。
2019年1月9日(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:1月9日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)
共 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
2.「第64回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:1月9日(水)18:30より19:30
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか133団体
1月11日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
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