本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(218)
- 2019年 3月 11日
- 評論・紹介・意見
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心の役割
「心」については、「生命の誕生」、すなわち、「魂」が「肉体」に入った時に生まれ、その後、「肉体を動かす役割」を持っているものと考えている。つまり、「鉄人28号」を動かす「リモコン」のような役割のことだが、この時には、「マズローの欲求5段階説」が指摘するとおりに、さまざまな「欲求」が、大きな意味を持っているようである。具体的には、最初に、「生理的欲求」という「生命や種族の維持に関する本能」であり、次に、「安全の欲求」という「生活や健康などを維持しようとする欲求」、そして、「社会的欲求」という「自分が社会において必要とされる欲求」や「承認の欲求」という「自分が価値ある存在と看取られる欲求」のことである。
そして、最後に存在するのが、「自己実現の欲求」という「自己の持つ能力や可能性を、最大限、発揮しようとする欲求」のことだが、私自身は、「この欲求が、実は、使命と呼ばれるものではないか?」とも感じている。つまり、「東洋学」では、「全ての人間は、使命を持って、この世に生まれる」と言われており、私自身も、この点には賛同しているが、問題は、「何が自分の使命なのかは、年齢を重ねないと見えてこない」という点である。
別の言葉では、「さまざまな試行錯誤」を経たのちに、「自分の使命」が理解できるものと思われるが、この点に関して、重要な役割を果たすのが「心」のようにも感じられるのである。具体的には、「自分が心から望むこと」に対して、「日々、全力を費やした時に、本当の満足感が得られる状況」のことであり、この時には、ほとんどの人が「幸福感」を持つものと考えている。そして、重要な点は、「心は、時空を越えて移動が可能だ」という事実であり、また、「自分の理解できる範囲内にしか、心が到達しない可能性」である。
つまり、「過去の歴史」については、「本」や「映像」などにより理解せざるを得ないわけであり、また、「目の見える範囲内、あるいは、心の届く範囲内に限り、目指すものや心指すものが理解可能な状況」が想定されるのである。また、今後は、「自然科学」や「社会科学」が、更なる発展を遂げることにより、すでに海外で研究されている「魂の存在」のみならず、「心」と「肉体」の関係性などが解明されるものと考えている。
そして、このことが、今後の「東洋の新時代」に対して、最も期待することだが、この時に最も重要なことは、やはり、「世界は神の創造したものである」という点を理解することだと思われるが、「全ての人に寿命が存在する」という事実は、やはり、「人間の傲慢さ」を戒めるために存在するようにも感じている。(2019.2.7)
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池江選手の白血病
「18歳の池江選手が白血病に冒された」というニュースには、たいへん驚かされたが、最新の医療技術を駆使することにより、一刻も早い復活を望んでいる。また、今回、この出来事から思い出されたことは、「18年前の2001年」に発生した「えひめ丸事件」だった。具体的には、「2001年の2月」に「パールハーバーで、米軍の潜水艦が突如として浮上し、日本の訓練船であるえひめ丸に衝突し、沈没させた事件」のことである。
つまり、当時、感じたことは、この事件が、「その年の暦である『辛巳(かのと み)』を象徴するような事件である」ということと、その後、「8月から9月頃に、大きな事件が発生する可能性」だった。つまり、「地中に潜っていたものが地表に現れ、血を見るような事件が発生する」ということが「暦」の意味することであり、実際には、「えひめ丸事件」が前兆で、その後の「9・11事件」が本当の事件だったものと考えている。
このように、「2001年」は、記憶に残る年だったが、その後の展開については、「デリバティブの大膨張」と「量的緩和」により、私の想定以上に時間がかかったことも事実だった。具体的には、「コンピューターマネー」と「中央銀行のバランスシート」の「大膨張」により、「約18年間」、あるいは、「それ以上の長期間にわたり、問題が先送りされるとともに、世界経済が好景気を享受できた」という状況だったからである。
つまり、「池江選手」のように、「強靭な体力」と「世界水準の好成績」が実現されたわけだが、今回の「白血病」については、「血液に問題が発生し、身体全体が機能不全に陥る状態」を表している。そして、このことは、「今年後半の世界経済を象徴する出来事ではないか?」とも感じさせられたが、実際には、「過去18年間」に、大きな影響力を及ぼした「コンピューターマネー」が、すでに、枯渇し始めている可能性のことである。
換言すると、「経済の血液、あるいは、潤滑油」と言われる「マネー」に関して、「きわめて重大な事件が発生し、世界全体が危機的な状況に陥る可能性」を憂慮しているが、今までの推移から予想されることは、やはり、「紙幣の増刷による、世界的な大インフレの発生」とも言えるようである。つまり、「紙幣は、コンピューターネットワークを流れることができない」という「当然の事実」を、世界中の人々が痛感せざるを得なくなる状況が想定されるのである。そして、この点に関して、「過去18年間」を振り返ると、実に感慨深いものが存在するが、現在は、歴史的にも、きわめて異常な「マネーの大膨張」が終焉し、ようやく「新たな時代」がスタートする時を迎えたものと感じている。(2019.2.13)
本間宗究のコラムhttp://www.tender-am.com/column.html より許可を得て転載。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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