ICRP体制に終止符を!
- 2019年 4月 5日
- 評論・紹介・意見
- 松元保昭
この80ページにおよぶ文書は、世界の原発政策を推進している国際原子力ロビーの出先ICRPの核心を真っ向から科学的に批判した証言であり、原発推進勢力との訣別を提言したものです。「核と原発のない世界」を望む市民、医師、研究者、学生、行政・司法・医療関係者など幅広い市民が無料で自由に利用できることを目的につくられたもので、専門家である矢ヶ﨑克馬さんと西尾正道さんが協力してくれました。お二人の、歴史に残る人間と科学に誠実な証言から学ぶことは大きいと思います。
未曽有の核惨事を招き、事故処理も汚染水流出も除染処理も核廃棄物の行方もまったく目処がたたず原発輸出に失敗したにもかかわらず、日本はいまだドイツのように脱原発に舵を切ろうとはしていません。それどころか、またもや「安全・安心」のウソと賄賂でオリンピックを招致し、さらにICRP数値を悪用し列島住民をだまし被災者を棄民している日本政府。オリンピック後の復興庁の戦略は、科学を無視した「心のケア」だそう。こんどは、「元号・天皇」の根拠なき「安全・安心」神話の虚構で「核と原発の世界」を存続させようとする。
事実をなかったことにし、歴史を捻じ曲げ、科学・学問の真実を隠蔽するアベ政権は、日本人をどこに連れて行こうとしているのでしょう?いま現に放射線が体内で損傷を与え、放射性物質が何万年も列島に存続するというのに…。いまなお隣人が過去と現在の痛みを抱えながら、謝罪もせずに植民地主義を継続しているというのに…。報道ファシズムによって日本(人)は天皇とともに「悠久」の世界に生きるとでもいうのでしょうか?かたや悠久の偽造神話、かたや目先の興行お祭り騒ぎ、うたかた(泡沫)に踊らされる日本(人)。
歴史の根幹、科学の根幹、政治の根幹を、隠蔽、改竄、捏造、偽造するアベ政権、自民、公明、維新……。列島住民の現在と未来のために、この文書リンクを広め活用していただきたいと切に願います。松元保昭
◆ICRP体制に終止符を!https://drive.google.com/file/d/16snw3CYH2G6E0yJghVZu09bcQxNKHY_z/view?usp=sharing
■ICRP体制に終止符を!―内部被曝の真実
市民版ECRR2010勧告・2009レスボス宣言:矢ヶ﨑克馬解説
ICRP体系を科学の目で批判する&講演レジュメ:矢ヶ﨑克馬
放射線医療現場からICRPの似非科学を批判する:西尾正道補論
<もくじ>
配信にあたって……1~5頁
市民版ECRR2010勧告の概要:矢ヶ﨑克馬解説・・・・・・5~25
市民版ECRRレスボス宣言2009:矢ヶ﨑克馬解説・・・・・25~41
ICRP体系を科学の目で批判する
―社会的・経済的戒律から人権と科学の体系へ:矢ヶ﨑克馬・・・・・・41~50
矢ヶ崎克馬講演パワーポイント:第3回被曝・医療、福島シンポジウム・・50~70
補論・放射線医療現場からICRPの似非科学を批判する:西尾正道・・・70~82
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion8542:190405〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。