トランプ擁護論 その1
- 2019年 4月 10日
- 交流の広場
- 箒川兵庫助
国際問題ジャ-ナリスト金子敦郎氏は,米国の5つの世代のうちZ世代がトランプ再選のカギを握っていると指摘されている(「トランプ再選」のカギ握るか - 「Z世代」の時代が始まった 党派またいだリベラル傾斜 -4月8日);
▽沈黙の世代(1928-45年)▽ベビーブーマー世代(1946-64年)▽Ⅹ世代(1965-80年)▽新世紀世代(1981-96年)そして▽新世紀世代を継ぐZ世代。年齢は省くが,元号で区分すると不便である。やはり西暦区分の方が頭に入りやすいし,覚えやすい。
ところで小生はトランプがニュ-ハンプシャ-NHの予備選で勝った時点で彼に注目してきた。米国の選挙制度は良く分からないが,NHで勝った共和・民主党の候補のうちどちらかが大統領に選ばれる可能性は80数%以上だと教わったからである(元朝日新聞の故筑紫哲也氏のご教示)。NHの2月の予備選で勝ったのはB.サンダース氏とD.トランプ氏であった。ところが7月の民主党大会で指名されたのはヒラリ-氏であるから,大統領にトランプがなる確率がかなり高まった。
米国長期滞在者や記者やアメリカ通や駐米日本大使までヒラリ-当選を信じて已まなかった。フランスのロワヤル大臣に至っては5月5日にヒラリー応援演説。ただ単に女性だから応援したに過ぎない。
金子氏紹介のように世代を5つに分けることが妥当かどうかは別にして,Z世代は6,800万人。NHの予備選にどのように影響を与えるかは不明だとしても,ゆとり教育から方向転換した教育政策で育った世代ともいえる。米国や欧米ではX世代にゆとり教育=総合的な学習を押しつけたため,日本と同様学力が下がった。例えばN.ヘイリ-米国連大使。証拠なしでシリア政府の悪行を激しい言葉で非難した。証拠らしきものは被害を受けたという「写真」ばかり。誰がやったかは不明または証拠なし。最近のロシア・ゲイトも証拠としては大いに疑いのある文書を元にマスコミによって捏造された。イラクのサダムが大量破壊兵器を持っているという根拠不明の,大学院生の文章を元にCIA筋が捏造。これら一連のでっち上げに共通しているのは,数学や科学をしっかり勉強してこなかった世代。しっかりした根拠や証拠を元に議論できる「力」があるかないかで世代を区別することができる一例だが,ロシア・ゲイトがなかったとする今回の検事総長結論は沈黙・ベビ-ブ-マ-世代に属すると推測できる。わが国の首相やW・ブッシュ大統領の学力は恩師が言っているように数理教育を受ける以前の学力の問題。
Z世代は総合的な学習を方向転換した教科書で勉強したからリベラルで行動力があるのかもしれない。日本政府が総合的な学習にこだわる理由はこの辺にあるだろう。
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