テント日誌5月27日
- 2019年 5月 30日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
週末のトランプ訪日のためか警備が強くなってきている 5月22日(水)
きょうの天気は昨日とうってかわって五月晴れで、太陽の陽射しは夏場のように強いが南風が湿気を吹き飛ばしているからか顔に気持ち良い。時々吹いてくる予期せぬ突風にバナーごと倒されそうになるが。
暫くは我々二人だけだったが一時半を過ぎた頃から六本木にある規制庁への抗議行動に参加していた人達が来られた。それと同じ頃、南京大虐殺に抗議するため昨年12月に靖国神社で抗議して逮捕された香港の人達の裁判と院内集会に参加した人も来られた。その後も昨日の担当で豪雨のなか苦労した勝爺も来られた。規制庁から来られた横浜のKさんは今日も元気な声を張り上げて30分以上も経産省の悪政を糾弾してくれました。
2時半には九条改憲阻止の会のHさんとSさんが来られた。Sさんに正清さんの弔辞をお願いしていたので出来ているというので読ませて貰いました。淵上さんの時と同じく、詩情に溢れていて若かりし頃の情景が目に浮かんでくるようです。レジェンド・Sさんは今日も来られました。3時前に。今日は体温も平常に戻ったのでお風呂にも入れて貰えたし病院にも行ってきたそうで、先週よりもスッキリしている感じで元気そうであったので安心した 。 今日のお巡り。今日は朝から一時間毎に若いお巡りが廻ってきた。誰かが言っていたが今週末に新天皇と相撲見物に来るトランプ警護の為であろう。 最後に。5時半も過ぎた頃、靖国裁判のために朝から院内集会に関わっていた人達―弁護士・支援者・香港から来た人達―が10人程寄ってくれました。通訳の人がテントひろばの説明をしていたのでリーフレットの英語版をお渡しした。支援の人からカンパを頂いた。次回の裁判日を聞いたのでまた行くつもりである。(保)
国会周辺の行動に参加された多くの方が帰りに寄られた 5月23日(木)
今日は一昨日と、うって変わり曇一つない好天気、あまりにも良すぎて真夏日だ~。半袖でも暑いぐらいでした、セッティング後熱中症対策にと冷たい水を用意するために事務所に戻ると、何と病気療養中のTさんが新しいバナーを作成中でした(思わずお身体は大丈夫ですかと声が出た)撤収後事務所に戻るとまだ製作作業中、本当に感謝の一言です。
首相官邸前や、国会議員会館前、国会議員会館内で安倍政権に対する抗議行動や院内集会に参加された方々がその帰りに多数座り込みに参加してくれた一日でした。もちろんレジェンドSさんも!(Y・S)
経産省もむかしはもっと開かれていた 5月24日(金)
今日も気温が上昇するらしい。水や氷も準備し、経産省前に向かう。正門前まで行くと、Mさんのお連れ合いがすでに到着していた。強い日差しの中,セテッティングをする。短時間で準備完了。
暫くしてから、キャリーバッグを引いた女性が声をかけてきた。経産省に向かって「昔の通産省では中で食事もできたし買い物もできた。ずいぶん変わったね。」その通りだが、話し方が日本人っぽくなかったので「どちらからですか」と訊ねたのだが、「キタセンジュ」とのこと、外国の方かな?と思って聞いていくと、事故にあい脳の手術をしたら言葉が今までのように出て来なくなって、こんな話し方になったとのこと。暑いので気を付けてくださいと励まされた。話の最後にカンパもしてくれた。
裁判所からの帰りだという人が寄ってくれ、宇都宮弁護士がやっている供託金裁判の判決の報告をしてくれた。酷い判決だよと。日本の選挙制度での高額な供託金の異常さは誰が見ても聞いてもおかしい。各国の制度と比較すれば、法の下の平等の観点から言っても違憲であることは小学生だってわかるはずだ。国民の世論がもっともっと高まらないと世の中は変わらないだろう。
今日は日差しが強く30度越えと気温も高かったが、湿度が低く、またパラソルのおかげで、それほど難儀はしなかった。しかし、これから夏に向かって用心しなくてはならない。身体には気を付けながら頑張ろう。(S・S)
民主主義が遅れている日本 5月24日(金)
リーフレット配布と文科省前抗議行動に参加したあと、経産省抗議行動。 いきなりFさんが他の反原発運動を批判した為、Mさんと私も議論に加わり、さながら運動論議のオープンマイク。しばらくで切り上げる。 SさんやHさんがスピーチする中で、供託金裁判の集団が通りかかる。テント裁判弁護団副団長だった宇都宮健児弁護士にアピールをお願いした。高額の供託金を要する日本は民主主義が遅れている。住民の生存権を無視して原発稼働を強行し、地方自治を無視して辺野古埋立てを強行するのも。 続けて、19日に大阪で行われた「老朽原発動かすな」関電本店包囲行動と御堂筋デモ報告など、経産省・規制委・安倍政権批判が続き、最後に経産省に対して嘘をつくな・原発推進を止めろ・すべての原発を廃炉に、と訴えて抗議行動を終わった。 (K.M)
ここ霞が関はいたって静かだったが 5月25日(土)
梅雨入り前なのに夏が来ていた。陽射しには優しさがなくなっていた。夏の先行ロードショーなんて勘弁なんだよね。
夏の記憶と言えば、ここ数年はアスファルトの照り返しやコンクリートに反射する蝉の合唱など霞ヶ関のことばかり。揺れ動く稲穂が水田を走り抜ける風の通り道を教えてくれる福島の夏なんて遠い昔のことになってしまった。
例のツイッター大好き米国要人の来日で内幸町辺りは警察車両が何台も止まっていたが経産省周辺はいたって静かで普段の土曜日と変わりはなかった。が…
若いお巡りさんが通りすがりに「こんにちは」と挨拶してくれた。座り込んでいた誰かが体を気遣う言葉を返した。「ありがとうございます」とお巡りさん。毎年恒例の自然体のやり取りを聞いて、また夏が来るんだなと思った。(O・O)
ポーランドでは司法職員がテントを張って闘争中の報告 5月27日(月)。
天気予報では今日も気温は33度にもなるというので玄米酢飯とジャスミン茶を持って事務所に向かった。早番のSさんが来た途端、疲れた様子で、この暑さでは氷水なしではやっていけない、というので途中で氷を買ったが、安い店では品切れでー月曜日だというのにー高い店で買うしかなかった。次回からは百円ショップで買ってこよう。
経産省前は心地よい風が吹いていて座り込み準備は順調に終った。常連のOさんが遅いと思っていたら、今病院にいて終った2時過ぎに行くとのメールが来たが、こっちは大丈夫だからと言ったが2時半前に来られた。大丈夫かと心配したが定期検診に行っただけで病院が混んでいて遅くなったとのことで安心した。以前、奥さんの具合が悪くなって2時で帰られたことがあったので心配していたのです。
今日もトランプは午前中に新天皇に会い、午後は安倍との会談。そのためトランプ歓迎を連呼する日本愛国党の街宣車がけたたましく通っていく。霞が関を一周して走り去っていった。ここ霞が関辺りは何時もの警備体制で若いお巡りが一時間毎に我々の様子を見に来るだけであった。
毎月第一月曜日に来られる東欧研究の元教授さんがポーランド旅行の土産話を持って来られた。今、ポーランドでは裁判所・検察庁を含む司法職員が給料が安すぎて生活できないから賃金アップを要求して全面ストライキに入っているとのこと。長期戦に備えて職員らは裁判所・検察庁の横にテントを建ててストライキをやっている。この事を知った他の労働者が連帯を表明して闘いは広がっているらしい。元教授はポーランドの労働者も我々と同じくテントを張って頑張っているということにいたく感激し帰国して一番に我々に伝えたかったのできょう来られたそうです。
きょう座り込みに参加されたのは我々3人を除いて5人。その中にはレジェンド・Sさん一行も含まれている。今日は月曜日なので国会前行動を終えての参加。暑かったので心なしか疲れているように見えた。本人は日に焼けているからそう見えるだけ❗と言っていたが。(保)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その117
「ふるさと」を奪ったイチエフ事故、「原発さえなければ」 ~佐藤暁「失われゆく原子力発電の正当性と将来性」から~ 先日、三重県の兼業農家を訪問し、田畑を案内してもらい、お話を伺った。キャベツ・・エンドウ・ジャガイモ・サトイモ…の畑、ハウスにはトウモロコシ・オクラ・メロン。水を引いた田んぼに植えられた苗がきれいに並んでいる。畑に面した3階建ての高さの倉庫に入ると、大きな農機具がいくつも並んでいてまるで小工場。近所の神社は各戸が交代で掃除をするそう。頑丈に囲われた2体の地蔵も家のすぐそばに。
横長の木造の家は沢山の部屋を襖で仕切ってあり、冠婚葬祭や宴会の折には襖を取り払う。一酸化炭素中毒の心配は全くありませんと笑う。部屋からはどちらの方向も近隣の家と遠くまで続く田畑が見える。庭には沢山の実がついた八朔。隣の敷地には新たに建った家にご子息が住んでいる。立派な塀は親の代(百年近く前)からのだそうだ。 毎日の農作業の話を伺っていて、ああこれが「ふるさと」だ、理解したつもりで理解していなかった「ふるさと」だ、デラシネのように都会の住宅を渡り歩いてきた私には全く想像できなかった「ふるさと」だと感じた。「ふるさと」の実像が脳裏にできた気がした。替わりの土地を与えられても「ふるさと」は戻らない。福島では、多くの人々からこの「ふるさと」を奪ってしまったのだ。「原発さえなければ」との遺言を壁に書き残して自殺した酪農家のことも忘れられない。改めて、東電福島第一原発事故の罪深さを痛感した。 さて、岩波科学の連載「失われゆく原子力発電の正当性と将来性」(佐藤暁)がこの5月号の第16回で完結した。第5回(2017年12月号)の「原子力発電所と地域経済」では、「開墾―農作業と農具の発達―農繁期―農閑期―農村のサステナビリティ―浸食されていく農村とサステナビリティと原子力」と、丁寧に農業の変遷と原子力との関係を論じていたことを、上記の経験で思い出した。 第16回総括で佐藤暁さんは、「正当性なき原子力発電の将来性」の小見出しで「原子力発電にとっては、とても困ったことになりました。経済的にも、エネルギー・セキュリティ上も、地球環境の保護の点からも正当化できず、その一方で、重大なビジネス・リスクを伴い、公衆にとっての安全上も危険となれば、正義の女神・ユースティティアの天秤は、大きくバランスを奪うことになってしまいます」と、原子力発電の将来性の無さを強く訴えている。 (注:ユースティティアはラテン語で「正義」を意味する名を持つローマ神話の女神) 長年米国GEに所属して原発の仕事をしてきた人が、「正当性なき」と訴えているのだ。経産省もいい加減に目を覚ましてほしい!
5月30日(木) 月例祈祷会「死者の裁き」
場所:経産省前ひろば 時間:15時~16時
主催:日本祈祷団47士
5月31日(金)経産省前抗議行動 17時~18時 官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
6月1日(土)茨城行動~東海村アメーバー行動12時(木)
(12時東海駅集合) 現地との交流会【15時】 問い合わせ(070-6650-5549)
6月3日(月)は「アベ政治を許さない」のポスターを掲げる日
国会正門前でも13時から行われます
6/5(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな! 日本原電本店抗議行動
日時:6月5日(水)17:00より17:45
場所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
銀座線末広町駅4番出口より4分
共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
2.「第69回東電本店合同抗議」 東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:6月5日(水)18:30より19:45
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947 「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか134団体
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