石棺建設の必要性と犠牲、あるいは移民政策
- 2019年 6月 4日
- 交流の広場
- 山端伸英
防衛省は、よその国の紛争には勇ましく首を出しているが、福島を抱えた日本自身の本命の《国防》には全く臆病風をふかし、何食わぬ顔で窓の外ばかりを眺めて口笛を吹いている。メルトダウンの後、日本政府は何の努力もしてきていない。石棺建設しか、現在のところ有効な手段はない。石棺建設自体は難しくはないが、必ず人間の作業員は大量の放射能を浴びて死ぬ。しかし、このまま作らないでいると日本の破滅は着々とやってくる。友達作戦だけでもアメリカ兵の癌発生率は上がったそうだ。
一人100億円の家族手当を出して死ぬまで作業をしてもらうという手がある。100人の作業員が1兆円ですむ。臆病な自衛隊は真の国防に役立ってもらわなくてはならない。
しかし当初は8年目に石棺の修繕補足が必要になる。チェルノブイリで学んでいるので2番手を安全を高めながら歩むことができる。その後は10年ごと。100年間のうちに放射線についての科学がもう少し進めば、事態は楽になる可能性もあるが、死者は100年目には5000人から8000人の規模にあがるだろう。 詳細はこれから国内の計算担当からやってくるだろう。
その間、日本から脱出して移民生活を送る人たちも増えるだろう。外務省や大使館連中も海外在住日本人をいじめる日常から移民政策に励むべきだろう。東日本の日本人たちは健康な生きがいを求めているのだ。きちんと出世のためではなく日本のために働き、日系社会も漫画ばかりを子供たちに読ませて日本政府の愚民政策に手を貸している暇はない。ちきゅう座も、もう少しまじめに現実と向き合い、福島の汚染を懸念している海外に知能の低下をひけらかすべきではないだろう。
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