「福島原発―浜岡原発は廃炉へ!5月(16~20)国会前座り込み」など
- 2011年 5月 13日
- 評論・紹介・意見
- 9条改憲阻止の会
福島原発―浜岡原発は廃炉へ!5月(16~20)国会前座り込み
連帯・共同ニュース 第116号 2011年5月13日
■ 五月雨の季節になってきた。でも、粋がって小雨なら濡れて行くかと言うわけにも行かない。東日本大震災から既に2カ月が経ようとしているのに福島第一原発は災害が収まる兆しも見えず放射能が気になるからだ。過剰反応と済ませるわけには行かない現実である。福島原発第1号機では燃料棒の溶解《メルトダウン》が進行し、2号機、3号機、4号機でも炉冷却による安定化はしていない。原子炉の暴発という危機は去ってはいないし、放射能も垂れ流し状態にあるのだ。この間、僕らは福島第一原発の暴発を阻止することが何よりも緊急課題であり、そのための提言《山田提言―福島原発暴発阻止プロジェクト》賛同し、協力体制を取ってきた。政府や東電はこの提言の指摘するように情報を公開し、暴発阻止のための協力を民間に求めるべきである。福島原発災害の以前から危険が言われてきた浜岡原発はとりあえず稼働の停止が決まった。東海地震想定震源地にあるという存在自体が危険であり、無謀なものである。この浜岡原発停止は危険除去の第一歩である。しかし、浜岡原発の廃炉《廃止》は当然すぎるほど当然のことであり、この第一歩を廃止のための最初の石にしなければならない。東電や中電あるいは政府・経産省の原発保存→再開という助平根性が原発災害を大きなものにしてきたことをかんが見れば、福島原発―浜岡原発の廃炉《廃止》に踏み切らせなければならない。他にも危険な原発はあるし、全原発が廃止されるべきである。この原発廃止のための径路を明瞭にして脱原発の声を大きな川にしていかなければならない。福島原発暴発阻止・浜岡原発停止→福島原発・浜岡原発廃炉《廃止》はその径路だ。原発災害に対する具体策(例えば放射能から子供を守る策等)も含め径路はある。
■ 原発を推進してきた日本の勢力(政府、官僚、産業界、メディア)ではようやくかつての政策への振り返りの兆しが見えてきた。それは福島原発の状況がほっかぶりして逃げようとすることを許さなくなってきているからであるし、国民や市民の人々の声が大きくなりその声が巷にあふれだしたからだ。6月11日に脱原発100万集会が準備されている。僕らはまだ国民の声や意思が街では不足していると考えている。あらゆる場所であらゆる方法で街に出て声をあげなければならない。5月16日(月)~20日(金)まで国会前で座り込みを行う。多くの人が顔を出し、主張などをして声をあげてもらいたい。ここを人々の声の響きあう広場にしようではないか。また、ネットメディア(ツイッターや動画中継など)情報での協力を乞う。(文責 三上治)
国会前を脱原発・反原発の広場に!5月16日~20日(君もあなたも)
連帯・共同ニュース 第117号 2011年5月13日
■ 歴史には名高い広場がある。そこは人々の血と汗が、あるいは希望や絶望の声が染み込んでいる。すぐに思い出すのは中国の天安門前だろうか。あるいは皇居前広場だろうか。国会周辺だってかつては広場だった。それらは人々が自由や解放の声をあげ、それらが打ち消された場所であるが、記憶の残るものだ。僕らは歴史的に想起される広場ではなく、「いま、ここで」で現在という時代の中で生まれる広場がありそれが重要であると思う。広場は記憶されているだけでなく、時代の中で生成して行くものである。多くの人に踏まれて道が出来ていくように多くの人が集い語らい声を響き会わせるところで広場は成って行く。この間に、多くの広場が生まれた。いや生まれつつある。その代表が高円寺だろうか。高円寺というのは現在的な広場の象徴である。
■ 福島第一原発の現状は多くの脱原発や反原発の声を生み出す契機となった。この声は街に出ること出て広場を形成しつつある。国民の権力への異議申し立ても、意思表示もこの広場の形成とともにあったことを忘れてはならない。どこでもいい、どんなやり方でもいい人々が集まり、声が響きあえば広場は出来る。暮らしの中から発する声を響き会わせてこそ脱原発の声は大きな川となるし、広場もできる。僕らはここ何年間か国会前を広場にしたいと思ってきた。なかなかそれは成らなかった。僕らは座り込みをして銀杏の木に話しかけていたが、空しく自問を繰り返すようなところが色濃くあった。だが、ここを広場にしたいという思いは現在もある。高円寺のようにとは行かないだろうが、ここを広場にしたいという願いは強くあるのだ。
■ 福島第一原発は炉の安定的冷却には程遠く、依然として暴発の危機にあり、放射能を垂れ流している。世界一危険と言われた浜岡原発はやっと稼働が停止されただけである。脱原発や反原発の声が地面から湧きだすように街に出始めた中でそれを現実の力にしよう。国会前を脱原発・反原発の声の渦巻き、響き会う広場にすることがその道である。今、僕がそして君やあなたが胸の内にある声をつぶやきぶつけあう広場にしたい。ネットメディア(ツイッターや動画など)でこのここへの参加を呼び掛けてもらいたい。5月16日(月)~20日(金)の10時~17時がさしあたりの予定だ。ここには思わぬものが登場するかも知れない。久しぶりという友に出会うかもしれない。道を挟んだ向こうでは国会審議も行われている。僕らはその動向を見守りながら人々の本当の声を政治に向かってたたきつけようではないか。 (文責 三上治)
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