はじめてのオランダとハンブルグへのへ旅は始まった(11)ハーレムへ
- 2019年 8月 18日
- カルチャー
- 内野光子
アムステルダム中央駅9時17分発、ハーグ行きでハーレムへ、途中のライデンでは、学生たちの乗降が多い。20分弱でハーレム着、ホームや駅前も何となく閑散としていた。
新しそうな銅像だが、ガイドブックによれば、オランダ独立戦争、80年戦争(1568~1648年)時代、ハーレムの知事だったヴィッグボルト・リッペルダ男爵と防衛隊の女性の銅像だという。
駅から、クライス通りを進んで、路地に入ると、ユダヤ人ををかくまった町の時計屋さん、その隠れ家は、いまは、コリー・テンボーム博物館となって、公開されている。私たちが訪ねた時は、どうも閉館中らしく、ツアーの人たちがガイドさんの話を聞いているところだった。
グローテ・マルクト広場と聖バッフォ教会、立派なパイプオルガンがあって、ヘンデルもモーツアルトも演奏したという。中も見学したいところだが、先を急ぐ。フランス・ハルス美術館もスルー。
市庁舎の観光案内所で、1ユーロの地図を買い、テイラー博物館への道を教えてもらう。日本からですかと、歓迎される。
広場の裏手はすぐ川になっていて、跳ね橋が見える。係員がひとりいて、通行人や自転車は、橋が上がると赤信号で待つ。
実は通り過ぎていた、目当てのテイラー博物館、右手中央の黒い建物だった。入り口は狭いが、中の広さと豪華さに圧倒される。
博物館のフロアガイド。テイラー博物館ホームページ↓
https://www.teylersmuseum.nl/en/teylers-museum#/en/frontpage/walter-isaacson
ここでもレンブラントの特別展が5月から開催中で、多くのデッサンが展示されていた。
これは「デンハーグの花市」、ヨハネス・クリスティアーン・クリッケンベルグという画家の作品ということが、絵葉書で分かった。
風車の変遷を示す展示も。
コレクションの主、銀行家のテイラー(1702~1778)の肖像、絵画ばかりでなく、化石から始祖鳥、万物?の歴史をたどる展示物。とくに失われがちな古い道具や機械類の収集にも圧倒される。
テイラー博物館からスパーネル川に沿って歩いていくと、大きな風車が見えてきたが、ここも博物館になっていて、見学には20分はかかるということで、パスすることに。途中にあった警察署に寄って駅までの道を尋ねると、川沿いの道から、線路沿いの道へ左折せよとのことで、人っ子一人通らない広い炎天下の道を歩きに歩いて、30分?ハレーム駅に着いた。アムステルダムに戻る予定が大幅に遅れてしまった。
初出:「内野光子のブログ」2019.8.17より許可を得て転載
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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔culture0848:190818〕
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