20年後の香港行政長官は民選または協議選?ー香港問題の専門家にご教示願いたい
- 2019年 10月 3日
- 交流の広場
- 箒川兵庫助
最近,フランスの国歌ラ・マルセ-ユを聞くことが多い。生来絶対音感がないので音楽は苦手なのだが君が代と違って勇ましいので一億総火の玉に相応しいのではなどと聞き入っている。60歳の手習い。リエゾンなどよく聞き取れないがナチドイツに抵抗して武器を持って戦った歌-血枯れるまで戦った歌に何となく惹かれている。
ところで先日10月1日は中国の国慶節であった。パレ-ドとか行進とか嫌いな性格なので見る気もしなかった。その代わり溺れながら思い出そうとしたのがわが国の「主権回復の日」であった。このときパレ-ドが行われたのかは記憶にないが,自民・公明党政権が2013年4月に行った記念式典である。知事さんたちの参加率が低かったらしい。しかし主権回復の日を毎年やらないのはなぜなのか。
他方国慶節は毎年やられて今年は70回目を迎えるらしい。中国人民3500万人の犠牲の上に新生中国が独立した。ものの本によれば1945年以降も米国CIAや国民党が八路軍に戦いを挑んだらしい。それを乗り越えての中国独立が1949年に成就した。
その中国政府を最初に承認したのがユ-ゴスラヴィアだったと記憶している。ゆえにNATOと米軍に無差別爆撃を受け,解体したと勝手に推測しているが,国の独立と維持とは難しいものであり,特にテロ国家アメリカ合州国から目を付けられたら蛇ににらまれたカエルみたいなもので将来はない。政権転覆される。
さてジャ-ナリスト田畑光永氏は『不安?焦り?それともほかに?――国慶節、何故の大騒ぎ ――習近平の中国(5)10月2日,リベラル21』でいろいろ感想を述べられている。その中で,2015年9月3日に行われた抗日戦争勝利70周年軍事パレ-ドについて「・・まあそれほど違和感はなかった」と感想を述べられている。つまりこの抗日戦争勝利軍事パレ-ドが,安倍・創価学会政権が「主権回復の日」を祝ったことに対する中国の返礼であるとすれば,習近平政権による抗日戦勝70周年軍事パレ-ドに「違和感はなかったということになるのであろうか。ハトや風船が飛ぶのは地味で戦闘機が飛ぶのは「大騒ぎ」なパレ-ドなのであろうか。
小生は軍事パレ-ドなど大嫌いだが,後学のためになぜか見てしまったのがロシアの抗日戦勝70周年記念軍事パレ-ドで,一番楽しそうに行進していたのがロシアの女性兵士であった(中日の女性兵士は真面目で面白くない映像がYouTubeで観ることができる)。
さて今話題の香港の話だが「5.・・ 香港の最高責任者である香港特別行政区長官は選挙または協議によって選出され,中央人民政府が任命することになった。」 https://www.y-history.net/appendix/wh1702-050.html とある。田畑氏のご指摘「問題の根っこは1997年の英からの返還時に、20年後には行政長官の民選を実現すると約束しておきながら、それを平気で覆したことだ。」と一致しない。前者は「選挙または協議」である。どちらが正しいのであろうか。香港・中国問題の専門家のご教示願いたい。
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