テント日誌10月7日
- 2019年 10月 10日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
JOC事故20周年原発推進者の振舞いを想起しよう 9月30日(月)
今日はJCO原子力事故の当日。毎年この日は追悼と抗議の集会が開かれているが今年は事故から20周年の節目の年ということでNHKでもニュースの中で取り上げていたが朝日新聞も特集を組んでいる。これを全部読めば判るようになっているのでコンビニで買いました。明日ゆっくり読んで見ます。
JCO事故はどうして起きたのか?原子力ムラは真面目に原因究明をしないで現場作業員の責任にして現在に至っている。自ら作った原発の安全神話に自らもがんじがらめになって冷静な判断力を持てなくなった結果であろう。
彼らの考えを言葉にすれば次のようになろう。小さい事故は時々起きているが大きな事故は起きていないー何十年間も。これからもこういう状態が続いていくのではないか。平穏に過ぎているのに何もあれこれ想像力を膨らませて不安を煽り立てることはない。そういう者は排除すべき、存在する必要はない❗
これが証拠に原子力ムラの意向に反した論文は学会誌に載せられなかった、と3・11後の新聞に発表されていました❗ 原発の安全神話が崩壊したので、20・100㍉シーベルトでも人体に影響はない・くよくよしないで笑っていれば大丈夫❗という新たな神話がアベ政権から振り撒かれている。これを打ち破って原発廃炉を勝ち取っていきましょう❗
今日は雨の予想が前日に撤回されて、太陽光線が強く感じられ、かつ蒸し暑い1日だった。ただし温湿度計を見てみると30度で50%❗そんなに暑いわけではないことが判った。つまり私の体力が低下している証拠でしょう。
今日の座り込み者は10人。裁判傍聴や院内集会は無かったらしく座り込み者は全員直接こちらに来られた人ばかりであった。
きょうトラメガを使おうとしたら放電していて使えなかった❗乾電池の不通を枯れ葉一枚挟んだだけなので通電していたのであろう❗気を付けてもらいたいものである。(保)
話題はやはり関電事件、これが犯罪でなくてなんだ 10月1日(火)
今日から10月、政府による消費税10%引き上げが実施されたが、抵抗して買い物しないという訳にもいかない。経産省に対しては、今日から冬時間に切り替えて5時までで座り込みは撤退することになった。幾らか涼しくなった虎ノ門界隈を一人で台車を押して経産省前に到着。そこには既に自転車が2台停車して、二人が待機していた。真昼の日差しは相変わらず強いがそれでも、時折さわやかな風が気持ち良い。
いつもは1時過ぎて現れるお二人Sさん、Kさんが昼休み時間帯に登場する。その後から久しぶりの方々が椅子に座って席を埋めた皆さんの話題は、先週末から新聞報道されている関電役員と高浜原発の地元(高浜町)元助役との金銭関係。例えば「関電幹部が受け取った金品「元をたどれば電気料金」」(毎日)などとあるように、これは到底、関電だけの問題とは思えないし、電力業界だけの問題とも思えない。一方、東電刑事裁判では検察官役の指定弁護士が高裁に控訴した。(O・E)
10月とは言え暑いが続くのだけれど 10月2日(水)
10月に入ったけれど暑い。汗ダラダラ。水タンクを持っていこうかどうしようか迷って、持っていかなかったが誤算。
着くとすぐ、Tさんが裁判の傍聴に来たのでと寄ってくれ、セッティングを手伝ってくれた。その後、裁判に行かれた。今日は「砂川事件裁判 国家賠償等請求訴訟」の裁判とその報告会であるので、裁判に参加する人が何人か坐っていってくれた。戦争法違憲裁判関係の裁判所申し入れ行動もある。
また、午後6時30分から、文科省前で「愛知トリエンナーレ」問題で文科省・萩生田抗議行動があることと、第一水曜日なので東海第二原電への抗議と、東電抗議行動がある日なので、それらに参加する人たちが座り込みに参加してくたて、いつもよりにぎにぎしかった。保っちゃんがパンをたくさん焼いてきてくれて、たくさんの人で分けて、おいしく食べた。Yさんが先週に引き続き来られて、テントニュース撒きをしてくれたが、やはりとる人は少ない。
昼の規制庁前抗議行動から経産省に回って来られたNさんはすぐ演説、今日は先日の福島原発刑事訴訟の判決をだした裁判長のデタラメを批判して、さらに関電の大規模な贈収賄事件についても怒りの発言をした。今日はマイクの性能がよく、四方に響いた。
電力会社が命より金というのは周知だが、それにしてもだ 10月3日(木)
今日は晴れたり曇ったりやや風が強かった。
太陽が現れるとやはりまだ暑い。でも風はさわやかで心地よい。
12時少し前Yさん、高級自転車さんと準備を始めた。
風を考えてバナーは一つだけつける。
ヨーカンさんが来るとすぐお仲間の女性が二人院内集会に行く前だと寄ってくれた。
1時半ごろには国会前で澤地さん主催の「アベ政治を許さない」に参加した人も来てくれた。その後久しぶりに二人のWさんが来て話に花が咲いていた。
テントに係わった人たちがほんとにたくさんいることを実感した日だった。
それにしても金まみれの原発にはうんざりする。
金より命!早く全原発廃炉に願いたい。(I.K)
関電原子力マネーの闇を糾弾 10月4日(金)
珍しくSさんが孫のケアの為にお休み、13時からイロハの人たちに合流して座り込みに参加。糖の処理能力が低い糖尿病患者にカロリー制限を課して結局は糖質を沢山摂取させて薬を押しつけている厚労省政策の愚を話したが、カロリー制限信奉者に理解してもらえなかったのが少々残念。
爽やかな座り込みでも日が沈み始めると蚊が私の血を吸う為かゆくてたまらない。文科省前の朝鮮学校差別反対の行動に参加。本年10月開始の「幼児教育・保育の無償化」から朝鮮学校幼稚部が適用除外されるとは情けない、怒りが込み上げてきた。5時からの経産省前抗議行動では、関電と高浜町元助役による真っ黒な原子力マネーへの怒りのアピールが続いた。稲田元防衛相(現自民党幹事長代行)も加担しているとの報もあり。経産省よ、原子力マネーの闇を暴けと糾弾。参加者は意気軒昂。
ただ、関電汚職の報が毎日報道されている割には、チラシ撒きでは、沿道を歩く人たちの受取がそれ程増えなかったのが残念。日本人の意識の低さゆえか。
蚊と闘いながら、大勢の応援を得て椅子や横断幕を片付けた。(K.M)
関電の闇金と原発再稼働 10月4日(金)
みるともなしに見ている時代劇でやおら商人が菓子箱と思しきものを代官に差し出す。うなずく素振をみせずに受け取る代官と思しき役人。そんな場面を思い出した。袖の下というやつである。時代劇ではそこに正義の浪人があらわれて剣劇の場面になるのだが、今はテレビで袖の下を受け取った関電の役人があれこれと言い訳の記者会見をやっている。権限を利用しての不正な金品の受容があったことは明瞭であり、贈収賄罪に問われるべき行為である。弁明などは見苦しいだけである。ただ、これを贈収賄罪などで訴追されないための証拠の隠滅など時間をかけて発表したのだと思われるから、なかなか、訴追にもっていくのは無理なのかもしれない。道義的な問題は森山元助役が既に死亡していることから、死人に口なしではないが、彼に責任をおっかぶせるつもりなのであろう。遺族の方が、真相を書いたメモでも公表すればと思うがこれも無理だろう。そんなことはできないように手を回されているのであろう。
関電と地元の有力者たちの金品のやり取りはどう見ても不正そのものであり、そのやりとりに思わず笑いを誘発する類のものであるが、これを糺すのは容易ではない。「森友・加計学園」問題での安倍首相に逃げ切り(?)を許した状態にしてきていることを想起すればいい。なぜ、そんなことが存続するのか。今回の関電の不正は構造的なものであるが、その構造は不正を覆う構造を伴った構造としてあるからだ。この構造は独占と呼ばれても官僚的機構と呼ばれてもいいが、この構造は、桃太郎侍のように悪代官に切り込むことを許さないものとしてある。誰か、桃太郎侍のような正義の士が出て来て裁いてくれないか、と夢想はするかもしれないが、そうは行かない、構造が出来上がっている。
電力独占体と官僚が「金まみれの形態」の事を進める他ない原発の推進に問題の根があることは誰もが認識していることだ。原発が推進される限り、この手の不正は続くしやり方が巧妙になって行くだけであろう。電力独占体としての電力会社が電力を支配ししている限り、この手の不正は内部で隠ぺいも含めて巧妙になっていくし、外からその不正をただすことは困難になるだけだ。経産省などの官僚組織はこれを糺すべく関与(行政指導)をするというが、彼等は同類なのであってそんなことができるはずはない。閉じられそとからは批判の矢も届かない独占的な官僚組織(社会的官僚組織としての電力事業体も含めて)は、不正な取引に対する批判の矢が届かない、それは排除する構造になっている。不正が発覚してしばらくは批判を受け入れる姿(繕い)をするだろうが、それも時間が経てば忘れられて行く。独占体の中の支配者たちは同じことを繰り返していくのだろうと思う。
テレビの記者会見をみて怒りと共に笑いがこみあげてくる。そんな中で、あたためてこういう不正を糺していくことの難しさも感じる。電力独占体とそれの背後にある官僚組織の構造との闘いの道を開いて行くことの難しさを思うからだ。けれどもそれは道がないではない。電力独占体は人々が電力を売ることで、ということは人々がそれを買うことで成り立っているのであり、ここで成立している独占的なシステムを変える道はある。関電の原発事業(電力供給)と独占販売は一体のものであるが、関電から電力を買う事や原発の電気を買うことを止めて行けば一つの道は開ける。電力自由化の現在、その可能性はある。人々の怒りが、関電から電気を買うという無意識にやってきたことを見直すことはその第一歩となる。闘う意志さえあれば、いろいろの道が見えてくるものだ。
官僚組織は電力の自由化や再生エネルギーに転換ということを陰に陽に妨害し、関電の独占体としての存続に力を貸しているのだから、電力購入を見直すということは容易ではない。けれども街頭にでる香港の若者たちと違う形であれ、権力とその構造の不正と闘う道はあるのだと思う。こういう不正を前に、怒りを持った自分の感覚が第一歩だが、静かにそれを保持し、その怒りを、構造を含めた権力の存在を変えることに結び付けていこう。時間はかかるだろうが、時間の風化を期待する独占体や権力者に向かって牙と研ぎ続けて行こう。(三上治)
闇で金を循環させる構造はあの事故でも変わらず10月5日(土)
灰から出した埋火のように暑さが復活してしまった。眼を焼くかのような強烈な陽射しだったが風がシャツの間をいたずら猫のように駆け回ってくれたので爽やかだった。いまだ夏は去らず。
〇腐れ縁
張り扇じゃあるまいし札束で頬を叩くことで始まった日本の原子力はいまだに変わっていない。燃料棒を冷やすために水を循環させるように金も循環させる。彼らにとって大事なのはどちらなのだろうね。(O・O)
トラメガの故障も原因がわかった 10月7日(月)
夕方から雨、ただし早ければ午後3時頃から、という天気予報なので雨具を用意して経産省前に出掛けた。そこにはすでに高級自転車を乗り回している彼が今や遅しと待ってくれていた。すぐに皆で座り込みの準備をした。そのお陰で午前零時前に終えることができた。
急いで昼食を食べた相棒のSさんは早速トラメガで道行く人達にアピールを始めた。先週はどこかが断線して音が出なかったトラメガだが今日は調子が良さそうでよく通る音を出していた。しかし道行く人達は何事もなかったように談笑しながら通っていく。関西電力の不祥事が明るみに出て大きな話題になっているというのに。
このあと他の用事で留守にして帰ってきたら4名が座り込んでくれていた。そのあとすぐにレジェンド・Sさん御一行が国会前座り込みを終えて来られた。経産省前は一挙に賑やかになったレジェンド・Sさんが来られたので先週出来なかったトラメガによるアピールを撤収するまでやって貰った。
最後に。先程、トラメガの故障の原因をどこかが断線して起きたと書いたが、そうではなく乾電池を納めているスペースが平らではなかったので通電する接触面が小さくて何かの拍子で外れたために通電出来ず故障と勘違いしたのである。その証拠にスペースの底に段ボールを敷いたら接触面が大きくなって外れることがなくなり正常に機能するようになったのである。これを見つけたのはYRさんである。(保)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その124
関電汚職事件が示す腐りきった原子力マネーの闇、総ての膿を出せ
~関電トップの辞任と他電力会社の調査を求める、経産省は「国策民営」の責任をとれ~
9月27日に明らかになった高浜町元助役と関電トップとの汚職問題は、10月2日の記者会見で、原発2幹部が1億円以上受領など原子力事業本部が金品まみれであったことを明らかにしながら、会長も社長も続投を表明した。「国民」を舐めている。
岩根茂樹社長と八木誠会長の辞任を求めよう。
ところが、監督官庁である経産省はこの問題をしっかりと調査して「膿を出し切る」気は全く無い。
日刊現代の記事を紹介する。
◎関電以外は“目こぼし” 菅原経産相が狙う腐敗構造の矮小化
公開日:2019/10/01 14:50 更新日:2019/10/01 17:11
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/262590
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ラグビーW杯日本代表の大金星フィーバーの裏で早速、臭いモノにフタだ。
役員ら20人が3億円以上の金品を受け取っていた問題で、関西電力が第三者を交えた調査委員会を設置。菅原一秀経産相は30日、「徹底してウミを出し切って欲しい」と期待を込めたが、原発事業を手掛ける他の電力会社に同様の調査を指示するかについては「今はそういったことはない」と、あっさり“お目こぼし”である。
2017年までの7年間に多額の金品を渡していたのは、関電高浜原発が立地する福井・高浜町の“ドン”で元助役の森山栄治氏(今年3月に90歳で死去)。森山氏には、原発関連工事の受注で売上高を急増させた地元建設会社「吉田開発」から工事受注の「手数料」として約3億円が流れていたことも判明済み。
電気料金を原資とする工事費の一部が関電幹部に還流した構図で、金品を受け取っていた関電の岩根茂樹社長がいくら「便宜供与ではない」と強弁しても、その疑いは晴れない。
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一般の会社では、何か社内で不祥事が発生したらその問題を明らかにするとともに、同様の問題が他部署にも起こっていないかどうかを徹底的に調査し改善する。大手電力会社を監督・指導するべき経産省は、直ちに他の原発推進電力会社で同様の金品授受が無かったか、原発に係る工事などの費用が適切であったかどうか、直ちに調査するべきである。
「国策民営」で原子力発電を推進してきた経産省は、今からでも少しはまっとうな指導をして、腐りきった原子力マネーの膿を出し切るべきだ。
私たちも、関電トップの辞任と他電力会社の調査を求め、汚れきった原子力マネーを追及して、原子力発電にとどめをさそう。
10月11日(金) 経産省前抗議行動 17時~18時
検定前抗議行動 18時30分
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