テント日誌11月17日
- 2019年 11月 22日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
そろそろ冬の座り込み時期になったようだ 11月12日(火)
昼前に事務所に到着して扉を開くと、そこには誰もいないのに窓が開いている。一晩中開いたままだったかと思っているところに、Yさんが郵便局から戻ってきて一件落着。二人で経産省前に着くとOさんが直ぐにやって来て、12時前に準備完了。経産省建物からは、視察でやって来たと思われるタイの厚生省御一行様が現れ、脇の看板前で記念撮影をしたあと大型バスに乗って帰っていった。
この日、空は快晴だったが風が強いので幟旗だけにして、横幕は出さないことにした。それでも座っていると、椅子と一緒に飛ばされそうになるほどの風、しかも車道側の立木が正午の太陽を隠しているので、早くも寒さを感じる。経産省側に立って暫くすると久しぶりにIさんがやってくる。1時過ぎて同じく久しぶりのSさんが登場し、さらには車道側の植栽を手入れする関係者が交差点方向から移動して来て、その間は経産省側の歩道に退避することになり、日陰に座っていた寒さから解放される。そろそろ冬の座り込みの時期となったようだ。(EO)
安倍の桜の話はこちらでも盛り上がったが 11月13日(水)
天気はどんよりとしていた。午後遅くには雨が降るという予報だったが雨具や雑巾を持たずに行った。今日は福島の避難者のあぶくま会の人たちの裁判が結審だということなので、経産省前に寄る人も多いのではないかと考え、椅子なども少し多めに持って行った。
裁判に参加する人が寄ってくれたりしたが、そう多くはなかった。福島の原告のご夫婦が通り、「ここにこうして座りこみをしていることは私たちの励みにもなります」と言われてカンパもしてくださった。恐縮の限りである。当番のOさんは裁判に行った。今日は結審なので、原告側、被告側の最終陳述があって終ったそうだ。その他の裁判としては、戦前の731部隊などと関係した陸軍の化学学校の資料を情報開示せよという裁判も午前中に行われたそうで、その裁判に来た人も寄られた。
いつも水曜日に経産省前で演説をするKさんは原発の商業炉などはもともと技術的に完全なものなどできない。お粗末なものなのだ。即刻、稼働をやめて廃炉にせよという内容のことを言っていた。また、福島刑事裁判で東電の3人に無罪判決を出した裁判官の忖度判決を糾弾していた。座り込みの人たちは安倍の「桜」問題について意見を言っていた。本当にあきれるばかりの所業で、それが首相の行為だということに愕然とする。野党もこんな首相をそのままにしていてはいけない。安倍を倒す以外にない。3時過ぎてから、雨が降り出し、まだ5時までには間があったので、結局、雨具とか雑巾を事務所に取りに行ったりすることになった。(T・I)
裁判帰りのひとがよられて大賑わい 11月14日(木)
先週同様に、今日もセッテング終了後それを待っていたかの様に、東電の取締役会が、日本原電・東海第二原発の工事費用について経済的支援を示したことから、その経済的支援を行うことを差し止める判決を求めた、東電取締役「違法行為差し止め」裁判の傍聴を終えた女性達4名が来られて、当番の女性2名を含めて6名の女性達で大賑わい、男一人の私は蚊帳の外。この女性達が13時頃に別の集会に参加されると行かれた後には、男性の長老Sさんや英語の先生、鎌倉から来られたMさんは、撤収作業まで手伝ってくれまして事務所まで同行されました。
15時頃には、静岡の「ひまわり集会」に展示するテント本体を静岡のIさんが、毛呂山から美術館長のHさんと搬出され、静岡に帰る途中にテントに寄り、バナー類一式、テントニュース、テントリーフ、美術館貸出チラシ(各200部)を受け取り見えられました(静岡でも経産省前テントひろばのPRがかなり期待されます)返却は18日(月)にテントに来られるとの事ですので、月曜日の当番の人、受領よろしくお願いいたします。
撤収後は、テント運営会議を行い、会議後はラーメン屋さんでの懇親会といつものパターンでした。(Y・R)
話題は自然に「桜を見る会」のことになった 11月15日(金)
経産省正門前に着きセッテングをしているころ、裁判所方面から女性の声でシュプレヒコールが聞こえてきた。抑揚からすると左翼のデモのようだ。デモが近づいてくると叫んでいる声の中身までわかる。「原発再稼働に反対」「裁判員制度反対」「大坂さんは無実だ」ここまで聞いて中核系のデモだと分かった。座り込みの椅子の後ろの車道をデモ隊が通り過ぎて行く。デモの面々を見ているとどれも高齢者ばかりで何とも活気がない。歩道側をデモにぴったりくっついて離れない警視庁のデカたち、中には顔見知りもいるが私は無視する。デモが通り過ぎてから水曜日当番のTさんがやってくる。「いやー、遅れてしまってねー」と言って、デモを追いかける。
座り込みのメンバーとの話は自然と「桜を見る会」の話題になる。いくら何でも税金を使って自分の後援会活動ではアウトでしょう。公職選挙法や政治資金規正法に当然抵触するでしょう。安倍もこれでアウトだとすると、森友疑惑、加計疑惑、今回の桜を見る会疑惑でスリーアウトチェンジだねと素人の我々でもそれぐらいは分かる。ただ、日本の国民はこれだけ出鱈目の安倍政権でも支持率50%前後を保っているからねとなり、ため息が出る。後は世論や、メディアがどれだけ問題にするかだね。と続く。だいたい、来年の「桜を見る会」を中止しますと言っているが、そもそも「桜を見る会」は総理大臣が主催しているもので、来年まで自分が総理大臣を続けるつもりでいるなんて本当に厚かましい限りである。国民も随分と舐められたものである。
今日は冷え込むと言われているが,日中はぽかぽか陽気で暖かい。しかし木陰の下で座っていると、下半身から冷えてくる。今日はそんなこともあろうかと、オーバーズボンを持ってきたので早速履いてみる。暖かくはなったが、11月の今からこれでは1月2月の寒さに耐えられるだろうかと心配になる。(S・、S)
経産省前と関電東京支社前で高浜・大飯止めろ!11月15日(金)
霞が関ビル他で日差しが影になる頃に十人程の座込みに混じる。再稼動阻止と辺野古埋立て反対のセットを持って、原発も安倍政権も終わらせようと叫んでチラシ撒きをし、文科省の抗議行動。
続いてHoさんの司会で経産省抗議を開始。私は関電東京支社への申入れ・抗議があり、経産省~関電間を二往復。経産省も関電トップも原子力マネーの還流を明らかにしない愚策を続けている。トップが信用できない会社がプルサーマルを含めて4基を稼働させていることが怖い。
前日に憲政記念館で開催された集会を受け、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」の告発者募集も呼びかけられた。
椅子類の片づけは30分遅れで、峠の茶屋とバトンタッチして。(K.M)
幸福のための嘘って、どんな顛末をみるのか 11月16日(土)
空は雲一つなくどこまでも青かった。暖かい晴天が続いている。風も穏やかで雨もあまり降らない。災害が続いた先月までの天候の罪滅ぼしであるかのようだ。
〇幸福のための嘘
組織のため、家族のため、友人のため、仲間のため、自分のために人は嘘をつく。守りたいもののため真実を隠し、目をつぶり、正当化する。それを声高に責めるつもりはない。
でも変えたいものを変えられず。無くしたいものを無くせないことになるだろうね。さてどうしたものか。(O・O)
まだだぜって外務省前の桜はささやいた 11月17日(日)
いつも一番に咲くのが外務省前の桜である。僕らはおおもう咲いたかと楽しみにしてきた。僕が最初に観たのは2012年(テントを張った翌年)だから、随分となる。その桜が人には聞こえない声で囁いていた。花はまだなのに何を騒いでいるかと。この桜の木には「桜を見る会」のバカ騒ぎが聞こえているようだ。身内に権限を使って何かをする、この幼児的な政治行為は安倍の専売特許である。恐らく、祖父の岸信介を含めて政治家の家系で育って自然に身についたものか。このお坊ちゃん政治家をたしなめる御仁はいなかったのだろうか。世襲政治家が悪いとはばかりは言えないだろうが、世襲政治家には禄でもない人がいるのはいがめない。
議論をするのも馬鹿ばかしい出来事だが、こうした背後で韓国に対する貿易規制という愚挙で生じていること等があることを見なければならない。新聞の片隅の小さな囲み記事で日本のビールの輸出などが、途絶状態とあるとでていた。韓国へのビールの輸出にたずさわってきた人は、あるいは事業体はどうしているのか。日々の業務をやっている面々にとってこれはどういうことか。彼等のしてみれば突然降ってわいた災害のようなものだけで、怒りをむけるすべさえないのが現状だろう。だが、こうしたことをメディアは取り上げない、安倍の対韓国政策によって生じているものについては誰も知らされない、論議も起こらない。そのようにしているのが日本の権力のやり方と言えるが、腹立たしい限りだ。
香港の若者たちの闘いには胸が痛む。若者たちよ、よく闘ってきたと声を掛けたいがそれにしても、と絶句する思いだ。多くの香港の若者がこれから日本にやってくるだろう。日本の人たちよ、この戦士たちをこころからもてなして欲しとおもう。オリンピックにくる人たちではない。闘いのあとに香港からくる人をこころしてもてなして欲しい。(三上治)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その127
東京電力福島第一原発の廃炉作業でトラブル多発
~人手無し(オリンピックゆえ?)、余裕無し、管理無し! 再稼働どころではない~
11月16日にも東京新聞に「福島第一の排気筒部品落下、解体中断 再開時期は未定」が載った。8月に始まった排気筒解体作業がトラブル続きで大幅に遅れている。
このことは木野龍逸さんが「岩波科学10月号」で「驚かされる排気筒解体トラブルの原因―コストカットが原因か」で詳述し、「原発事故後、経産省の取り計らいで破綻は免れたが、巨額の賠償や事故収束作業コストのために、東電は大幅なコストカットを続けている。その結果、福島第一原発ではトラブルが続出しているのではないか」、「東電は2008年、福島第一原発の津波試算をした結果15.7mという数値が出たにもかかわらず、対策工事を見送った」ときと状況がよく似ている、と分析し心配している。この深刻な状況が11月6日の原子力規制委員会定例会議でも明らかにされた。
議題3「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に係る規制事務所の気づき等について」の福島第一原子力規制事務所の報告で、私は悲壮感を抱いた所長の訴えに珍しく共感した。
https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/00000470.html
説明の標題に従って簡単に要約する。
1.検査官が見た現場の状況=「現場に目が行き届いておらずトラブルが多発」
「現場の状況の把握が不十分で、現場管理ができていない」、「機能発注」で現場に行き届かない管理の状態が隠れている、変更管理への対応が不十分、検査官が指摘しても対応遅れ、大雨への対策が遅い。
2.コミュニケーションを通して見た東電職員の状況=「余裕がない」
コスト削減の為の「カイゼン活動」が職員にプレッシャー、一旦立ち止まって立ち返る姿勢の余裕がない、放射線管理部門にリソースが足りない、経験がある協力会社・作業員が減っている、リソース足りず優先順位をしっかりとるべき。
3.指標データが示す状況=「放管トラブル、不適合管理、業務管理が課題」
放射線管理のトラブル多発(ヒューマンファクターに起因するトラブルが今年になって増えている)、不適合管理への対応が遅れている、内製化(東電社員が担当)による品質悪化、カイゼンがあるために作業が進まないことも。
4.組織改編の実効性確保に向けて=「リソース確保と適正配分」
東電HD内でリソースをきちんと確保し適正に配分してほしい、協力会社と一体化したプロジェクトに、東電も自覚している品質の低下(3号機の燃料取り出しの事例)、コンティンジェンシー、不測の事態を予測して余裕を持つということ。
少々細かいが、要するに経験ある人手が不足しているのにコストカットを強要しており、廃炉作業の管理が組織としてまともに出来ていないのだ。
排気筒はじめ多くのトラブルと遅れの状況とその原因が良く分かる。
国も東電も総力をあげて取り組むべき廃炉作業がこれほどひどい状態であることに驚いた。私は5年程前に「廃炉・汚染水対策福島評議会」で赤羽経産副大臣(現国交相)が「国が全面に出て廃炉をやりとげる」と大見得を切るのを目の前で見た。ところが、安倍首相のアンダーコントロールの嘘に始まるオリンピック招致などが、イチエフをひどい状態にしているのだ。
地球上の総ての生き物に対してとんでもない事故を起こしてしまったことを自覚し、立ち止まって、廃炉・汚染水対策を建て直さないといけない。
経産省も東電も、柏崎刈羽や東海第二の再稼働どころでは無いぞ!
11月22日(金) 経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動【反原連】は6時30分から
【JKS47月例祈祷日】11月29日(金)午後3時より厳修
会場:経産省前テントひろば 是非参加を!
11月23日(土)~12月8日(日)「老朽原発動かすな!リレーデモ」
高浜原発から関電本店まで200㎞16日間
11月13日(土)12時出発集会―高浜原発先展望所集合ゲート前まででも
12月8日(日)関電包囲大集会 14時関電本店前
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