「8・6」ならびに「8・15」に関する催しの案内

■短信■ 「8・6」ならびに「8・15」に関する催しの案内

 今年も「広島原爆の日」の8月6日と「敗戦記念日」の8月15日が巡ってきます。これらの日にちなんだ催しのうちから、いくつかを紹介します。

▼桜隊原爆殉難者追悼会

 1945年8月6日に米軍機から広島に投下された原爆で十数万の人々が死亡しましたが、その中に、移動劇団「桜隊」のメンバーがいました。広島市内に滞在していた同劇団俳優の丸山定夫、園井惠子ら9人全員が亡くなりました。9人の遺骨を預かっていた徳川夢声によって1952年、東京・目黒の五百羅漢寺に殉難碑が建てられ、以来、毎年8月6日に碑の前で演劇関係者らによる追悼会が催されています。

日時:8月6日(土)午前10時~午後2時30分
10時00分~ 碑前際
10時40分~ 映画『さくら隊散る』(新藤兼人監督作品、1988年)上映
13時00分~ 懇親会
会場:五百羅漢寺(JR目黒駅から徒歩15分、東急目黒線・地下鉄南北線不動前駅から徒歩10分)
参加費:2000円、懇親会参加の場合は3000円、高校生以下は無料(懇親会参加の場合は1000円)
主催:桜隊原爆忌の会。お問い合わせ・お申し込みは
桜隊原爆忌の会世話人事務局(電話03-3667-1890 FAX03-3667-1891)へ

▼語り伝える原爆 金分順のヒロシマ

 江成常夫「記憶の光景・十人のヒロシマ」より
 朗読・構成=宇都純子 音楽=土屋照代 演出=福島寿郎
日時:8月7日(日) 昼の部=午後3時30分開演 夜の部=午後7時開演
会場:ハスキーズギャラリー(JR茅ヶ崎駅北口徒歩1分)
料金:前売り・当日券1500円(18歳以下無料)
主催:ヒロシマを語る会―神奈川 後援:茅ヶ崎市
予約・問い合わせ先:080-6534-3173宇都純子

▼千代田図書館&実業之日本社連携ミニ展示・写真展「原爆から蘇ったヒロシマの木」

 焼野原のヒロシマで再び息を吹き返した木々。その小さな緑に、人々は生きる力と希望を見いだしました。本展では、被爆の傷痕を残した木々の写真(杉原梨江子『被爆樹巡礼』より)約40点を展示。併せて、東京大空襲を生き延びた千代田区の木の写真も展示します。

会期:~2016年8月31日(水曜日)
場所:東京都・千代田図書館9階ミニ展示コーナー(東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線の九段下駅下車)
主催: 千代田区立千代田図書館/実業之日本社

▼四國五郎展

 四國五郎(1924年~2014年)は広島県三原市生まれの画家。1944年に徴兵されてシベリア抑留を体験。1948年に帰還後は広島を拠点に詩作の他、原爆や母子像をテーマとした絵画や絵本を描き続けた。本展では、シベリア抑留時代のスケッチから、詩、絵画、絵本原画などを紹介し、四國五郎の遺した幅広い表現とその意味を振り返る。
期間:~9月24日(土)
   月曜休館、ただし8月日~15日は無休。午前9時~午後5時
会場:原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市下唐子1401。電話0493-22-3266)
入館料:大人900円 中学生または18歳未満600円 小学生400円

▼被ばく71年 韓国・朝鮮人と日本

 1945年、広島・長崎で被爆した人たちの中に、韓国・朝鮮人がいたことはあまりしられていません。全被爆者の6人に1人は朝鮮人でした。今年はフクシマ5年、チェルノブイリ30年、そして広島・長崎71年。ヒロシマ・ナガサキで被爆した朝鮮人のことを忘れてきた私たちは、今フクシマの被害実態をどこまで直視できるか問われています。

期間:~10月30日(日)
開館時間12:00~17:00 休館日は月曜日・火曜日
会場:高麗博物館(JR新大久保駅・大久保駅徒歩10分、西武新宿線西武新宿徒歩6分、大江戸線・副都心線東新宿駅5分。電話03-5272-3510)
入館料:大人400円、中高生200円
記念講演会:①8月6日(土)14:00~ 日本現代詩人会会員・石川逸子さん「在韓被爆者の手記をまとめて」
②8月27日(土)14:00~ 原爆の図丸木美術館理事長・小寺隆幸さん「被ばく71年、私たちに問われていること」

(岩)

初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/