タリバン政権下の現状報道を回復(2) アフガニスタンのパンジュワク通信社

PANJUWOK AFUGHAN NEWS(10月31日~11月1日、)

(カブ―ル)ローマで開催された主要20か国・地域首脳会議(G20)宣言にあたり、英国首相はアフガニスタンへの6千800万ドル以上の援助供与を約束した。
 米国は1億4千400万ドルの援助を供与する、と表明した。

(カブール)当社の調査によると、カブールとロガール、ワルダック州で、肉の値段が平均32%下落した。他州では肉の価格はほとんど変化がない。
 ワルダック州都のマイダンの肉売買業者アブドル・ラティフがパンジュワク通信社に語ったことによると、前政権崩壊後、牛肉1キロの価格は380アフガニから250アフガニに下落し、仔牛肉と仔羊肉は1キロ480アフガニから280アフガニに下落した。(21年8月18日現在、1ドル=86アフガニ)
 ロガール州アガ地方の住民シャムスル・ハクは、一部の住民は食肉が1キロ450~50アフガニになると期待して仔牛を買ったが、現在の売値は250~270アフガニにしかならない。シャムス・ハクは「肉の大部分が軍と治安警察によって消費されていた。カブールの食肉処理場では毎日、数百頭が処理され、渡されていたが、今では、どちらもいない」と語った。タリバンの勝利の前の2021年当時、政府軍と国家警察隊が30万人以上いた。

(カブール)バイデン米大統領とエルドアン・トルコ大統領はローマで会談し、アフガニスタンでの政治情勢について話し合った。
 ホワイトハウス当局によると、バイデンはトルコが20年近くにわたり、アフガニスタンでのNATO軍の役割に貢献したしたことに言及し、NATOの一員としての重要性に言及した。
 しかしバイデン大統領は、トルコがロシア製S-400を保有していることに懸念を示し、民主主義制度、人権尊重、法の支配の前進を要望した。
 両大統領は6月、アフガニスタンのカブールの国際空港をトルコが安全管理する可能性について協議したが、米軍撤退の混乱のなかでタリバンがカブールを支配したため、実現しなかった。

(ガルデス)南西部のパクチア州では、工場の80%が、原材料の欠如と経済的理由で閉鎖、2000人が失職した。

(カンダハル市)カンダハル州南部では、養鶏場の閉鎖によって鶏肉はじめ他の商品が値上がりしている。

(了)

初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/

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