トランプ政権、最後の1年(21) やった!大坂なおみの全米オープン前哨戦準決勝拒否・・・

やった!大坂なおみの全米オープン前哨戦準決勝拒否
怒りを込めて暴虐なトランプ政権への抗議

世界ランキング現在10位、昨年はトップにもなったテニス選手大坂直美さんが、警察官による黒人市民殺傷続発に対して全米で広がる抗議運動に加わり、目下開催中の全米オープン前哨戦への参加拒否を26日、文章で表明した。日本のメディアも27日、一斉に報道した。ここでも、心からの支持を込めて、その全文を転載させていただくー

こんにちは。多くの皆さんもご存じのように、私は明日(27日)の準決勝に出場する予定でした。しかし、私はアスリートである前に、一人の黒人の女性です。黒人女性として、私のテニスを見てもらうよりも、今は注目しなければいけない大切な問題があると感じています。 私がプレーしないことで劇的に何かが起きるとは考えていませんが、白人が多い競技で議論を始めることができれば、正しい道へのステップになると思います。相次いで起きている警官による黒人の虐殺を見ていて、正直、腹の底から怒りが湧いています。数日おきに(被害を受けた人の名前の)新しいハッシュタグをつけ(SNSに投稿し)続ける状況に苦しみ、疲れています。 そして、同じ会話を何度も何度も繰り返すことにとても疲れてもいます。いったい、いつになったら終わるのでしょうか?

もちろん私も大坂選手のフアンだ。彼女が楽しく、安心してプレーできるよう、米国の国民に11月3日の大統領選挙でトランプ政権を追放してもらいたい。現在もトランプ支持率はバイデン支持率より10~8%低いが、トランプ側がどんな手段で正当な選挙を妨げるか、予測しきれない不安もある。
▼国家直属治安部隊を動員して、国民の抗議運動を弾圧
新型コロナウイルスの流行が拡大しつづけるなか、とりわけ、黒人、非白人社会での流行拡大とそれに伴う生活の困窮が深まっている。その中で、黒人、非白人の要求,デモが全国的に拡大しているが、トランプ政権は、各州の警察力を信頼できず、政府直属の連邦捜査局(FBI)と国家警備隊を数百人あるいはそれ以上も派遣して、鎮圧するケースが多くなっている。5月にミネソタ州ミネアポリスで警官が、犯罪とは無関係の黒人市民を殺害した事件では、全国的に抗議行動が広がり、続いた。そのなかで、8月25日にはウイスコンシン州カノシャで、自分の車に乗ろうとした黒人市民を、警官が七発も発射して瀕死の重傷を負わせた。事件後に起こった市民の抗議デモに警官隊が発砲、市民2人が死亡、1人が重傷を負った。市民の抗議活動が続いたが、トランプは間を置かず、国家警備隊を同市に派遣することを州知事に約束、安心させた。
トランプは、大統領選挙で全人口の13%ほどの黒人の票を当てにせず、黒人いじめで、保守的な白人票を固めようとしている。しかし、白人(全人口の72%余)国民の大部分は、民主的、人道的な米国を求めている、と思う。トランプは負けるだろう。

初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion10061:200829〕