日本政府は、8月2日、韓国をホワイト国から除外する閣議決定をしました。この措置は韓国経済に打撃を与えることを狙って経産省と官邸が結託して強行したものです。
6日、安倍首相は元徴用工問題を念頭に韓国について「最大の問題は、国家間の約束を守るかどうかという信頼の問題だ」「日韓請求権協定に違反する行為を一方的に行い、国交正常化の基盤となった国際条約を破っている」と韓国側を非難しました。
しかし、日韓請求権協定では、確かに両国間の請求権の問題は最終的かつ完全に解決しましたが、「いわゆる個人の財産・請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたものではない」ことは日本政府も一貫して認めているところです。安倍首相の発言はこれまでの政府見解を覆すもので絶対に許されません。
私たちは、1995年の村山富市首相談話の歴史認識を踏まえ、1998年に金大中大統領と小渕恵三首相の間で締結された「日韓共同宣言」や2010年の菅直人首相談話を出発点にすえて冷静な対話を行うことを訴えます。
この緊急事態を受けて、アジア外交についての第一人者である浅井基文氏から「日韓関係を破壊する安倍政権」というテーマで、講演をしていただきます。
日時:9月10日(火)午後6時~9時
場所:港区立商工会館2階研修室(TEL 03-3433-0862)
東京都港区海岸1-4-28 JR浜松町駅北口から徒歩7分
講師:浅井基文さん(元広島平和研究所所長)
資料代:500円
主催:重慶大爆撃の被害者と連帯する会・東京
重慶大爆撃訴訟弁護団(連絡先:弁護団事務局 TEL03-3501-5558)
村山談話を継承し発展させる会(TEL 090-8808-5000)
初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/