ヤマトタケルが伊吹山で深傷を負い、遂に三重の能煩野で身罷りますが、「ここに八尋白智鳥になりて、天翔りて」(『古事記』角川文庫一二〇頁)となっています。ヤマトタケルの霊が人間の身長の八倍もあるような白い千鳥つまり大白鳥に
本文を読むISHIZUKAの執筆一覧
6月9日 公開シンポジウム「土地とイデオロギー」
著者: 石塚正英故大岩川和正氏の現代イスラエル研究を起点とするシンポジウムです。 以下のサイトをご覧のうえ、みなさま、ぜひご参加ください。 http://www.asnet.u-tokyo.ac.jp/?q=node/7314 日時:6
本文を読む6月3日 公開セミナー「社会運動史の時代」
著者: 石塚正英開催日:6月3日(日)13:00~17:30 開催場所:東洋大学白山キャンパス6号館6206教室 主催:東洋大学人間科学総合研究所(岡本充弘) 歴史理論について関心のある人には、ぜひ参加していただければと思います。
本文を読む学問の道を歩む
著者: 石塚正英東大法学部教授だった三谷太一郎氏は、昔ある雑誌でこんなことを書いている。歴史研究者は想像力を触発するような史料に遭遇すると、その史料のために、いや、その史料を引用したいがために、一本の作品を構想する、と。三谷氏は、19
本文を読む世阿弥の謡曲にみられる仏教思想(下)
著者: やすい・ゆたか⒉.『蝉丸』―父醍醐天皇に捨てられた姉逆髪と弟蝉丸 聖なるか我が子を捨てて道端の乞丐ならしむ大御心は 世阿弥の子観世元雅の作に『弱法師(よろぼし)』という子捨ての話がある、ワキ高安通俊は息子であるシテ俊
本文を読む世阿弥の謡曲にみられる仏教思想(上)
著者: やすい・ゆたかはじめに 「死にたくない!」命の叫び伝へむと生まれたりしか幸なき人よ 二〇〇四年六月二三日のことだ。イラクで斬首された韓国人、キム・ソンイル(キム・イルソンではない)の最後の言葉
本文を読む東栄蔵著『信州の教育・文化を問う』を読む
著者: 宇井 宙本書は、教育者で文学研究者である東栄蔵(ひがし えいぞう)の最新著(2012年5月発行)であり、信州の教育や文化・文学に関わる30編の評論・随筆・講演録などが収録されている。全体は3部構成となっており、第1部は高校生へ
本文を読む青山森人の東チモールだより 第212号(2012年5月14日)
著者:東チモールのねじれ国会 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com まだあった異常気象による災難 今月5日の土曜日から「雨のち曇り」または「曇りのち雨」のどんよりとした天気が始まり、シトシト
本文を読む音と音楽――その面白くて不思議なもの(10)
著者: 野沢敏治・石塚正英第10回 自分なりのサウンドスケープをイメージする >往< 野沢敏治さんへ 石塚正英から 今回は、自分なりのサウンドスケープ(音風景)をイメージすることにします。方法として、周囲からなんらか気にかかる音をひろい、そ
本文を読む歴史における神話のアクチュアリティ(4)
著者: 石塚正英四 20世紀神話のアクチュアリティ(1)――ファシズムとコミュニズム 現代人が未来を生き延びることができるか否か、それは科学技術のみにかかっている訳ではない。それ以上に、資本主義の歪みを克服する新たな社会制度、政治制度
本文を読む自然農業は人を変える―――『土に生きる』第3号を手にして(4)
著者: 野沢敏治どんな運動団体にも問題はあり、その存続が危機に陥ることがある。「作って食べる会」は発足後まもなくしてその時を迎えた。露木裕喜夫と岡田米雄が会の路線をめぐって対立する。そこに他の問題も加わり、会員の間で感情的な対立もおこ
本文を読む黒田寛一にとっての大井正、私にとっての大井正
著者: 石塚正英きょう、職場から帰宅したら黒田寛一初期論稿集第7巻『断絶と飛躍』が届いていた。出版社こぶし書房から新刊を戴いたものだ。その中に、黒田が書いた「退廃せるスターリニスト大井正」(1956年)を見つけた。さっそく読む。そのタ
本文を読む青山森人の東チモールだより 第211号(2012年5月6日)
著者:異常気象は東チモールの歳入を減らす 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 泣きっ面に蜂 東チモールにおける大雨は、この二ヶ月に限れば、大統領選挙の第一回目の投票がおこなわれた3月半ばにそ
本文を読む人間論の構造構成 (下)
著者: やすい・ゆたか5.ホモ・サピエンスの構造 ホモ・サピエンス(叡智人観)とホモ・ファーベル(工作人観)という代表的な人間観の対立を見直しておこう。ホモ・サピエンスという言葉は分類生物学のリンネ(Carl von Linne1707
本文を読むフェティシュを投げ棄てる布村一夫―生誕100年を記念して―
著者: 石塚正英1960年代末からの大学生活において、私がまずもってテーマに設定したものの一つに、共同体とその解体に関連するものがある。1970年、マルクスの『ドイツ・イデオロギー』『資本主義的生産に先行する諸形態』、エンゲルスの『家
本文を読む人間論の構造構成 (上)
著者: やすい・ゆたかはじめに 人間とは何かというテーマは古今東西さまざまに論じられてきた。百人百様の人間論があり、それぞれ人間の一面を捉えている。しかしそれぞれ人間に対する捉え方の問題関心がずれているので、互いに他の人間論は人間の核心を捉
本文を読む神と戦う哲学者大井 正―生誕100年を記念して―
著者: 石塚正英久しぶりに、恩師大井正(1912-1991)の「罪について―ときには思想史的に―」(明治大学『政経論叢』59-1・2、1990年)を読み返した。大井は言う。「タブーを呪術とみて、これを宗教とは区別する見方がある。しかし
本文を読む青山森人の東チモールだより 第210号(2012年4月30日)
著者:海を警備する船がない 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 不法漁猟を取り締まれない 前号の『東チモールだより』で東チモール国防軍がもつ7隻の巡視艇が正常に機能していないことを書きました
本文を読む知識創造理論と西田哲学 ―下―
著者: やすい・ゆたか三、暗黙知と純粋経験 西田哲学を使って知識創造理論を深めるとしたら、まず暗黙知を純粋経験として捉えられるかという問題提起から検討してみるべきだろう。暗黙知は水泳とか自転車操縦のように身体が覚えこん
本文を読む「自然に順応する」ことは新しい「自立」――『土に生きる』第2号を手にして(3)
著者: 野沢敏治すでに問題が出され始める 「有機農業」は現在ではあちこちで実行されているが、その一つひとつが人間と自然との関わりを示す縮図となっている。縮図はただ寸法を縮めたものではない。それは広く深く伸びる内容をもっている。そのこ
本文を読むフランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(6)
著者: 二本柳隆著(石塚正英編)第3章 ヘルダーの「ナショナリズム」論――18世紀後期のドイツ社会思想の一形態 フランス革命後のドイツ社会思想界に現れた動向は、革命によって触発され、革命の賛否をめぐる論争に揺り動かされた、といってが過言ではない。いず
本文を読む青山森人の東チモールだより 第209号(2012年4月22日)
著者:明暗を分けた大統領選挙、 東チモールとギニア=ビサウ 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com ギニア=ビサウ、決選投票前のクーデター 東チモールと同じ旧ポルトガル植民地であった西アフリカの
本文を読む知識創造理論と西田哲学 ―上―
著者: やすい・ゆたかはじめに 私が西田哲学を学ぶきっかけになったのは、大学院生の頃西田哲学を使って『資本論』を読むという独特の方法論を用いた梯明秀に師事したからである。それは経済哲学の領域であった。その頃はマルクスの議論は理解できたが、西
本文を読む司法制度改革の大破綻
著者: 宇井 宙総務省は昨日(4月20日)、司法試験合格者数を年3000人程度としている政府の目標が多すぎるとして、法科大学院の定数削減や統廃合の検討を含めた見直しを、法務、文部科学両省に勧告した。 政府は2002年の閣議決定で司法
本文を読む発達障害と裁判員制度
著者: 宇井 宙(数年前に書いた文章ですが、現在でも問題は全く変わっていないので、投稿させて頂きます。) 佐藤幹夫氏が『現代思想』の2008年10月号(裁判員制度特集号)の中で「発達障害と裁判員制度」という論文を書いている。佐藤氏は
本文を読むアーダルベルト・シュティフター他(新井裕・篠原敏昭ほか訳)『ウィーンとウィーン人』(中央大学出版部、2012年)の紹介
著者: 石塚正英19世紀前半のウィーンを舞台にして書かれた、1840年代ヨーロッパの民衆文化・生活習俗・生業・風俗誌です。「小間使い」「物乞い」「ロトくじ狂」「ぼろ集めの女」「行商人」「ソーセージ屋」などなど、同時代人の記述です。索引
本文を読む日本の教育の根本的問題点
著者: 宇井 宙戦後日本の教育制度には、それぞれの時代ごとに特有な問題や課題があった。1950年代末から70年代までは、「過度の受験競争=受験戦争」と学歴社会が大きな問題であった。そのため、1980年に改訂された学習指導要領は「ゆとり
本文を読む青山森人の東チモールだより 第208号(2012年4月20日)
著者:タウル=マタン=ルアク 「責任を受け入れる用意がある」 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 5年前より許容量が大きくなったフレテリン 4月16日の夜9時ごろテレビで流れた選挙速報で
本文を読む単元単位制導入に関するQ&A―大学講義のあいまに(8)
著者: やすい・ゆたかある大学の教職倫理学の授業で単元単位制についての「ちきゅう座」記事を紹介したところ、以下のような質問がコメント用紙に書かれて応答したので、「ちきゅう座」の読者にも一応参考にしていただけたらと思う。 単元単位制導
本文を読むくるりとベケット
著者: 木村洋平これは、くるりとベケットについてのエッセイなのですが、「くるりと」は副詞ではありません。「くるり」と「ベケット」について、なのです。「くるり」は、J-POPのアーティストで、ポップソングを作詞・作曲して、歌っています。
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