正治安岡の執筆一覧

ベオグラードで『どん底』を観る――社会主義化と資本主義化への幻滅――

著者: 岩田昌征

 去年の11月29日(水)に東京でゴーリキーの『どん底』を観た。今年の10月29日(月)、丁度一年に一ヶ月足りない日に、ベオグラードの国民劇場で『どん底』を観るチャンスがあった。かなり立派なパンフレットに旧ソ連東欧諸国に

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12月3日(月)「ウソとごまかしの『安倍政治』を許さない!」 署名拡散と院内集会ご参加のお願い

著者: 澤藤統一郎

「いまこそウソとごまかしの「安倍政治」に終止符を!」アピール呼びかけ人の一人として、皆様に以下の2点をお願い申しあげます。 第1 「いまこそウソとごまかしの「安倍政治」に終止符を!」アピールへの賛同署名をお願いいたします

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増補改訂:M・ゴーリキー『どん底』(1902)と古儀式派――下斗米伸夫著『神と革命 ロシア革命の知られざる真実』に触発されて――

著者: 岩田昌征

 2017年・平成29年は、ロシア革命百周年であった。ソ連東欧の社会主義体制が自崩してすでに四半世紀の時間が流れていた。日本社会の関心は完全に薄れていたが、それでも旧「新左翼」系のいくつかの研究会は、ロシア革命を主題に議

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戦後処理を正しく行わなければ、何年たっても真の友好は生まれない

著者: 澤藤統一郎

本日は、小平での吉田博徳さんの朝鮮史の講義。講義のタイトルは、「日本と朝鮮の2000年」。2000年の日朝関係史を2回で語ろうという。壮大な企画。 前回が朝鮮の誕生から幕末まで。そして第2回の本日が、我が国の明治維新から

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日弁連主催シンポジウム「普遍主義の国、スウェーデンに学ぶ」

著者: 紅林 進

スウェーデンでは、高等教育に至るまで教育の無償化、児童手当をはじめとする手厚 い家族給付など、所得の多寡などによって対象者を選別しない普遍主義が重視されて おり、高い税負担を多くの国民が支持しています。政府の債務は少なく

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「自分の、本を見る目の無さにあきれる」──周回遅れの読書報告(その83)

著者: 脇野町善造

 読み返した本の末尾に、その本を初めて読んだ時の「読後感」のようなものが書いてあることがある。トニー・クリフが書いたこの本『ローザ・ルクセンブルク』もそうだった。30年前(1988年)の秋の日付と共に次のようなことが書い

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「DHC 私は買いません」 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第140弾

著者: 澤藤統一郎

いつもカバンにくっつけているそれ。小さなポスターみたいなの。それなんなの? ああ、これ。よく見てね。「DHC 私は買いません」っていう、ミニポスター。みんなに、「DHCの商品は買わないようにしましょう」って、宣伝して歩い

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大嘗祭は、飽くまで天皇の私的行事に徹しなればならない。

著者: 澤藤統一郎

本日は「勤労感謝の日」。昔から、この祝日の趣旨も意義もさっぱりわからない。 勤労とはいったい何だ。賃労働のことか、搾取のない異世界の労働か。感謝とは何だ。誰が誰の勤労にどのように感謝せよというのか。失業者は感謝されないの

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昔「首斬り浅右衛門」、今「首斬りゴーン」

著者: 澤藤統一郎

江戸時代に、代々山田浅右衛門を名乗った首切り役人の家系があった。ご存知、時代劇の(アンチ)ヒーロー「首斬り浅右衛門」である。歴代のうち一人だけが山田朝右衛門を名乗っているが、その本職は斬首の執行ではなく、試し切りだったと

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「企業のための海づくり」を許さない ― 「沿岸漁民緊急フォーラム」報告

著者: 澤藤統一郎

一昨日(11月19日)、盛岡で「東北沿岸漁民緊急フォーラム」が開催された。東北各県から80名を越える参加者があって、盛況だったという。二平章さん(茨城大学客員研究員・北日本漁業経済学会/会長)からいただいたご報告を紹介し

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長期の一強体制は、必ず堕落し腐敗する。今のうちに終止符を。

著者: 澤藤統一郎

いやあ、驚いた。表は立派に見えても、裏では汚いことに手を染めていた。この落差にはびっくりだ。  そうかい。それほどびっくりするほどのことではない。次第に、本性が明らかになってきているじゃないか。 一強の長期君臨は、必ず腐

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徴用工も技能実習生も、人権保障を欠いた国外労働力の導入である。

著者: 澤藤統一郎

今大きな話題となっている二つの問題。入管法改正の前提にある技能実習生制度と、韓国徴用工判決。両事案の本質が酷似していることに驚かざるをえない。両者とも、企業が要求する劣悪な条件での「外国人」労働者雇用の問題。資本の利潤追

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始まった参院選に向けての野党共闘 ― 市民連合と5野党1会派

著者: 澤藤統一郎

改憲派にとっては、「アベのいるうち、両院の議席が3分の2あるうち」が改憲のチャンスという認識。ということは、「アベが首相の座から去ることになれば」、あるいは「衆参どちらかの議院で改憲派議席が3分の2のラインを失えば」、千

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第49回司法制度研究集会 ― 「国策に加担する司法を問う」

著者: 澤藤統一郎

本日(11月17日)は、日本民主法律家協会が主催する第49回司法制度研究集会。テーマは、「国策に加担する司法を問う」である。 独立した司法部存在の意義は、何よりも立法部・行政部に対する批判の権限にある。立法部・行政部の活

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11・24槇蒼宇さん講演会 朝鮮三・一独立運動100年、その歴史認識をめぐって

著者: 今本陽子

日時:11月24日(土)18:00~ 場所:関内・横浜YMCA 会費:800円、会員500円、学生無料 主催:関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会 https://chikyuza.net/wp-c

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11/18(日)孫崎享さん講演「日米安全保障関係と平和の確保」

著者: 紅林 進

友愛政治塾Ⅰ 第5回 日米安全保障関係と平和の確保   講 師:孫崎享さん(東アジア共同体研究所所長) 司 会:村岡到    ツイッター大統領トランプによって日米関係はどうなっているのか。安倍晋三政権は、大量の武器購入や

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東北沿岸漁民緊急フォーラムのご案内 ― 『漁業法改定』は沿岸漁業に何をもたらすか

著者: 澤藤統一郎

国会で審議入りした漁業法等の改正案。漁民対企業の対決法案となっている。これは、けっして革新対保守の対決ではない。「浜の生活」派と「新自由主義」派との争いなのだ。かつては、地元の保守政治家が漁民の生活の守り手だった。いま、

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「マルクス経済学者有沢広巳の魅力」──周回遅れの読書報告(その82)

著者: 脇野町善造

 有沢広巳のことを知っている人間は、みなもうかなりの年配であろう。有沢には『学問と思想と人と』という、自伝のような実にいい著作があるが、こんな本を知っている人間ももう少なくなっているかもしれない。  有沢の功績は大きく分

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漁業法改正は対決法案に ― アベ政権の水産改革批判(その3)

著者: 澤藤統一郎

昨夕(11月14日)NHKラジオ「Nらじ」に、二平章さん(JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局長・茨城大学客員研究員)が出演し、今回の水産改革について沿岸漁民の立場からの解説をされた。19時30分からの約25分間。落ち着

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「漁民のための漁業法」から、「資本のための漁業法」に ― アベ政権の水産改革批判(その2)

著者: 澤藤統一郎

経済という言葉の語源は、「世経済民」《世を經(おさ)め民を濟(すく)う》なのだという。むべなるかな。経済政策は、常に民の生活の安定を第一義とするものでなければならない。 しかし、いま世は資本主義の時代である。この社会の主

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