2019.10.15 10月12日の土曜日から13日日曜日は、超大型の台風19号の襲来で、甚大な被害を出しました。特に豪雨による河川の氾濫、堤防決壊で、広範囲の人的・物的被害が出ました。明らかに気候変動が作用しています。現在進行形ですが、住まいを失った方々、停電・断水で困っている方々、被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。それなのに、自民党の二階幹事長は早々と「まずまずに収まった」といいました。本音でしょう。10月9日に吉野博士のノーベル化学賞受賞を祝っていた首相官邸メールマガジンは、10月13日になって関係閣僚会議と自衛隊の救援活動、それにラグビー日本代表の「勇姿」を宣伝、その間の10日から12日に安倍首相は何をしていたのかと「首相動静」を見ると、11日は夕方、北村滋国家安全保障局長、今井尚哉首相補佐官、秋葉剛男外務事務次官と20分ほど会った上で、東京・有楽町のフランス料理店「アピシウス」。谷内正太郎前国家安全保障局長、山内昌之東大名誉教授、辻慎吾森ビル社長らと3時間の優雅な食事です。以後は、12日も丸々「終日、公邸で過ごす」。13日も、午後4時に「台風19号非常災害対策本部」を1時間ほど開いただけで「5時34分、東京・富ケ谷の自宅」です。9月国連でのグレタ・トゥーンベリさんのスピーチを援用すれば、”How dare you! (よくもそんなことできたわね)”です。
ようやく始まった国会答弁を含め、なんとも緊張感のない、脳天気な首相です。10日のノーベル文学賞発表を「ノーベル文学賞は外国人に」「日本人ではありませんでした」と報じて世界の笑いものになった共同通信をはじめ、メディアを抑え込んでいるから大丈夫、という驕りがみられます。そのマス・メディアは、韓国政治の内情報道には熱心ですが、関西電力の黒い闇、原子力ムラの構造汚職の本格的解明には、取り組みません。台風報道でも、福島での放射性物質を含む廃棄物を詰めた黒い袋の古道川への流出は、小さく報じられるだけです。国民の「知る権利」は、テレビをみられず電話も通じない被災者ばかりでなく、辛うじて被災をまねがれた人々にとっても、大きく制限され、統制されています。日韓問題については、■学術論文データベ ースへの神戸の弁護士深草徹さんの久しぶりの寄稿●「最近の日韓関係の危機の顛末と原因をつまびらかにし、その修復の道を論ずる」をアップしますので、熟慮を。
東京でも、多摩川からは遠い自宅でも、万が一に備え、12日に予定されていたゾルゲ事件の講演が11月9日に延期になったのを機に、ハザードマップと飲料水・懐中電灯・非常食などの点検・準備。豪雨で閉じこもった自宅で、Mac の新OS、Catalina 10.15が出たというので、時間のかかるアップデートも。ところがこれが、ミニ台風ばりの大失敗。これまでのMojave 10.14で使っていた基本ソフトのいくつかが、使えなくなりました。このHPをつくっていたソフトもその一つで、あわててアップデートは1台で中止。Mac Book Air の方はそのままにして、古いソフトでの小さな画面による更新に切り替えました。ネットで確かめると、同じような不具合・不便や問題の指摘が報告されています。新しいものに飛びつくよりも、周辺機器やソフトの起こりうる問題をチェックしてからにしましょう。マック族の皆さんは、ご注意を。19日(土)午後、東京駒込での「日本の核開発」講演は予定通りですが、更新ソフトの不具合で今回はこの程度にとどめ、以下に、前回更新の長文をそのまま掲載しておきます。
初出:加藤哲郎の「ネチズン・カレッジ』より許可を得て転載 http://netizen.html.xdomain.jp/home.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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