―クーデター後のエジプト(2)― イスラム教徒の聖なるラマダン(断食月)に入った。カイロの郊外都市ナセル・シティでは、7月3日のクーデター(武力による権力奪取)に抗議し、軍が拘束したままのモルシ大統領とムスリム同胞団幹部
本文を読む坂井定雄の執筆一覧
最良と最悪のシナリオ=クーデター後のエジプト
著者: 坂井定雄民主的選挙で選ばれたモルシ政権を打倒した(3日)エジプト軍のクーデター後初の金曜日の5日、カイロはじめエジプト全土で、100万人を超えるモルシ支持派が、クーデターに抗議し、大統領の復権を要求して大規模なデモを行った。各
本文を読む大騒動を引き起こした反イスラム映画の真相
著者: 坂井定雄米中枢同時多発テロ事件記念日の11日夜、米国で制作されたイスラム教の預言者ムハンマドを冒涜する映画に抗議するデモが、エジプト・カイロの米大使館に押し寄せ、一部が塀を乗り越え、壁から米国旗を引きずり降ろした。さらにリビア
本文を読むNHKの「徹底検証」批判 -「ニュースウオッチ9」の原発報道はひどすぎないか-
著者: 坂井定雄5月20日夜9時のNHK「ニュースウオッチ9」。「自衛隊の“放水作戦” その時原発でなにが 徹底検証」には騙された。NHKの福島原発事故の報道には批判が多く、この番組を見ている人は少なかったかもしれないが、自衛隊の撮影し
本文を読む普天間日米合意の欺瞞判明 -ウィキリークス公電を朝日が報道-
著者: 坂井定雄待っていた。ついに出た! 5月4日朝日朝刊の特ダネである。ウィキリークス(WL)が入手した膨大な日米関係の公電が、いつ、どのように日本で報道されるか待っていた。 この日報道されたのは、米軍再編計画による普天間基地移設につ
本文を読むメア氏の本音と大越「直球解説」
著者: 坂井定雄更迭された米国務省メア日本部長の、沖縄のひとびとは「ゆすりの名人」「怠惰でゴーヤーも育てられない」発言については、ほぼ批判されつくした。当然。ここで注目するのは、彼が述べている日米安保体制の問題と、彼が「海兵隊の抑止力
本文を読むムスリム同胞団の実像―誤解や危険視を煽るな
著者: 坂井定雄2月4日、カイロ中心部のタハリール(解放)広場を埋めた数万人の反政権デモ。民主化への行動を「いま」起こすようムバラク大統領に迫るオバマ米大統領はじめ、国際的圧力がかつてなく強まる中、ムバラクは、なお居直りを続けている。2
本文を読むエジプトにも革命が起こるかもしれない -戦車兵にキスをするおばさん、赤ちゃんも-
著者: 坂井定雄エジプトの巨大な反政府デモの報道の中で、最も感動的な、そしておそらく大きな意味を持つ光景を、今日(30日)朝、アルジャジーラとBBCの映像で見た。カイロ中心のタハリール広場かその近く。ぎっしり埋めた民衆の中に出動し、停ま
本文を読むおかしいぞNHK、まだ岡本行夫氏かつぐ
著者: 坂井定雄1月8日のNHK朝のメイン・ニュース。今年の焦点を各界一人ずつの「専門家」に語らせた。日本を取り巻く国際情勢に登場したのが、元外務官僚・外交評論家の岡本行夫氏。 岡本氏のご託宣は「中国・北朝鮮の拡張勢力と、日本・米国・
本文を読む元外務審議官の日米安保論とごまかしの手法
著者: 坂井定雄NHKスペシャル「日米安保50年」(12月4,5,18日)は、見ごたえのある力作だった。ことし、新聞、放送はさまざまな“日米安保50年”企画報道やったが、このN スペが最優秀報道の一つではないかと思う。キャスターの国谷裕
本文を読むWLの重要性―IAEA天野事務局長のケース
著者: 坂井定雄民間の内部告発サイト、ウィキリークス(WL)が欧州のメディアを通じて、米国政府と全世界に展開している大使館がやり取りした内部(秘密)文書などを、次々と暴露している。高度の機密指定をされた文書ではないが、米大使館の相手国
本文を読む見逃せない、朝日の反中感情を煽る小さな記事
著者: 坂井定雄11月21日朝日新聞朝刊、小さな記事である。だが、小さいからといって決して見逃せない。こんな意図的な表現の記事を載せて、朝日新聞が(一部かもしれないが)いま、なぜ反中感情を煽るのか。短い記事なので末尾の3行を除いて、
本文を読むNHKは反中、反ロシア扇動に偏るな
著者: 坂井定雄11月6日(土)朝7時台のNHKメイン・ニュース。尖閣諸島事件ビデオ流出問題の報道で、岡本行夫氏を登場させ、どぎつい反中国、反ロシア、菅政権攻撃の発言をさせた。NHKにも報道の自由はあるし、岡本氏にも発言の自由はある。し
本文を読む嘘だらけ、米国側の負担増額要求 ―在日米軍駐留経費の全容解明を!
著者: 坂井定雄米軍駐留経費の減額を求めていた日本政府に対し、米側は削減に抵抗するどころか「環境対策費」を新設して、逆に増額を要求してきた。米軍が破壊し続けてきた沖縄の海と生活環境を改善するのかと一瞬思ったが、そうではない。読まれた方
本文を読む書評:塩川喜信編集『沖縄と日米安保―問題の核心点は何か』
著者: 坂井定雄鳩山前首相は、わずか八カ月で辞任に追い込まれたが、この間に提起されたさまざまなことは、日米安保改定五十周年に際して、再検討しなければならないすべての重要問題を含んでいる。 本書はこれらの問題に立ち向かう論文・発言・資料集
本文を読む反中感情を煽る外務省とメディア -「呼びつけた」「無礼だ」の手口-
著者: 坂井定雄海上保安庁巡視船と中国漁船の接触問題で、菅政権は比較的冷静だが、外務省とメディアの一部が反中感情を煽っている。 この問題で12日午前零時、中国政府は外相より格上の戴国務委員が丹羽大使を呼び「中国側の『重大な関心と厳正な
本文を読む思いやり予算削減は当然。NATO、韓国並みなら半減
著者: 坂井定雄来年度予算要求で、防衛省が思いやり予算を含む予算削減に、抵抗している。菅内閣の方針に一応従って、当初要求を一割弱削って概算要求をまとめたが、削った分は1兆円超の特別枠から取ろうと虎視眈々。防衛省担当記者への説明をはじめ
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