坂井定雄の執筆一覧

ペルシャ湾の大国イラン、世界にとっても重要な月末の日々 ウイーンでの米・イラン核交渉がまとまるか

著者: 坂井定雄

 本欄で5月6日、14日に書かせていただいた「ペルシャ湾に大きな変化、イラン核合意の復活へ」「サウジ皇太子、初めてイランに和解を呼びかけ」が、あらたな展開をしつつある。6月末のイランに注目する。  イランでは18日、任期

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ガザ紛争で犠牲になった子供たち BBCが異例の特集でその死を伝える

著者: 坂井定雄

 11日間に及んだ今回のイスラエル軍のガザ爆撃、パレスチナの武装勢力ハマスのイスラエルに対するロケット弾攻撃で、前稿でも書いたように、パレスチナの子供65人以上が死亡、イスラエルの子供2人が死亡した。連日、この武力紛争を

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ガザでの悲惨な戦闘11日間でやっと停戦 国連安保理決議を妨げた米バイデン政権

著者: 坂井定雄

 9日から始まった、パレスチナ自治区・ガザへの凄惨なイスラエル軍の爆撃と同地区を支配するイスラム武装勢力ハマスの対イスラエル・ロケット攻撃の応酬は19日、エジプトの仲介でやっと、停戦を双方が受け入れた。バイデン民主党政権

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バイデン政権下、ペルシャ湾に大きな変化(2) サウジ皇太子、初めてイランに和解を呼びかけ

著者: 坂井定雄

 サウジアラビアとイラン。厳しい対立を続けてきた、ペルシャ湾の2大国サウジアラビアとイランの関係に、画期的な変化が起き始めた。サウジアラビアがイランに対して初めて、和解と良好な関係を呼びかけたのだ。  サウジアラビア政府

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バイデン米政権下、ペルシャ湾に大きな変化(1) イラン核合意の復活へ。サウジは初めてイランに和解をよびかけ

著者: 坂井定雄

 バイデン米大統領の政権発足から3か月半。トランプ前政権下の米国とイスラエルがイランを敵視して、危なさが拡まっていた世界の石油の宝庫ペルシャ湾に、はやくも緊張緩和の兆しが見えてきた。4月上旬、春を待っていたかのように、バ

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“タリバンは厳しすぎる”とのひそかな訴えも アフガニスタン、BBCの現地取材から(3)

著者: 坂井定雄

 私たちの取材には、常にタリバンが同行していた。わたしたちがインタビューした住民たちはすべて、タリバンへの支持を口にし、治安が良くなり、犯罪が減ったと話した。一人の年長の住民は「政府軍が支配していた時には、彼らは私たち住

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国連支給の教科書で女子生徒も熱心に学習 アフガニスタン、BBCの現地取材から(2)

著者: 坂井定雄

 BBC取材チームの求めに応じ、まず、説明役のハジ・ヘクマット首長(市長)が案内したのは、初級学校。女子生徒と男子生徒と教室は別で、女子生徒教室はヒジャーブ(イスラム教徒の女性が頭からすっぽりかぶる服装)で満員。先生も女

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近づく米軍全面撤退。「イスラム首長国」めざすタリバン アフガニスタン、BBCの現地取材から(1)

著者: 坂井定雄

 2001年9月11日の国際テロ組織アルカイダによる米国への同時多発テロ攻撃から20年。アルカイダが根拠地としていたアフガニスタンに対する米国はじめ同盟国の戦争の20年間が、今年9月11日までに終わる。最盛時1万3千人以

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反軍デモの先頭にミス・ミャンマーも BBCが異例の大きな画面で報道

著者: 坂井定雄

 ミャンマーで、国軍がクーデターを起こし(2月1日)、民主的に樹立、運営されてきた政府を打倒してから、2か月以上が経過した。直ちに巻き起こった、最大都市ヤンゴンはじめ主要都市(小都市での動きは不明)での反国軍デモは、国軍

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ミャンマーのクーデターから1か月半(その3) 国連事務総長も残虐行為の中止を要求

著者: 坂井定雄

 ミャンマー軍のクーデターから1か月半、主要都市での市民たちの抗議行動が続いている。(中小都市の状況は分からない)。大通りは軍と治安警察が支配しているが、裏通りでは市民たちの抗議デモが街路でも、集団住宅内でも、活発に繰り

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ミャンマーのクーデターから1か月半(その2) 抵抗を続ける市民たち

著者: 坂井定雄

 2月1日にクーデターを起こしたミャンマー軍に対して、全国の主要都市で市民のデモ、抗議行動が絶え間なく続いている。抗議行動の主力は若者たちだ。軍と治安警察部隊によるデモ参加者たちへの攻撃、逮捕はますます乱暴になり、一般市

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ミャンマー・クーデターから1か月以上経過 軍の残虐な鎮圧と戦い続ける市民たちー現地友人からの訴え

著者: 坂井定雄

 2月1日のミャンマー軍クーデターから1か月以上が経過した。軍は民主的なミャンマー政府の最高指導者アウンサン・スーチー国家最高顧問と、ウインミン大統領はじめ多数の国会議員や一般市民らを逮捕・拘束。以来、最大都市ヤンゴンは

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国際オリンピック委員会(IOC)が、性的平等について緊急声明(全文・仮訳)

著者: 坂井定雄

 国際オリンピック委員会(IOC)は9日、東京五輪、パラリンピック組織委員会の森会長の女性蔑視発言に対して、「オリンピック運動における性的平等についての声明」を緊急に発表した。森氏の名前は挙げないものの、森会長の女性蔑視

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最悪だったトランプ政権の中東政策 ―バイデン政権への大きな期待と不安(1)

著者: 坂井定雄

 トランプ大統領の4年間。米国は中東で、親イスラエル、親サウジアラビア、反イラン、反パレスチナ政策を露骨に推し進め、中東の人々を苦しめ、犠牲の死傷者を大きく増やした。バイデン政権への期待と不安は大きい。ここでは、長年にわ

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ミャンマー軍のクーデターに怒りを込めて抗議する アウンサン・スーチーさんを直ちに解放しろ

著者: 坂井定雄

 ミャンマー国軍は1日朝、クーデターを起こし、最高指導者のアウンサン・スーチー国家顧問とウィンミン大統領はじめ一部閣僚、州知事、与党・国民民主連盟の主要幹部らを拘束した。国軍はまもなく「軍が国家権力を掌握した」と発表した

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「アラブの春」から満十年 軍政が居座ったエジプト、民主化を残酷に弾圧したシリア

著者: 坂井定雄

 2011年1月25日、エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場に数十万人、全土で百万人を超える民衆が集まり、30年間、独裁支配を続けていたムバラク大統領の辞任を要求して決起した。軍も警察も広場での弾圧を避け、大統領は

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トランプの任期切れまであと1年(31)  ―最後は、大統領選得票数の書き換え工作の失敗

著者: 坂井定雄

 連載「トランプの任期切れ・・・」の(1)は昨年1月10日付の「イラン国民が崇拝する司令官殺害で幕開け」だった。トランプ政権は、第2次世界大戦後の米大統領では最悪と考え、再選は無いと確信して連載の表題とした。  そして最

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カマラ・ハリス副大統領の役割に注目 ―バイデン米新政権

著者: 坂井定雄

 バイデン米新政権のスタートが1月20日に近づいた。  前稿(12月26日)で書いた通り、新政権では重要ポストに、米国政治史上最多の女性が配置された。その女性たちのトップは、もちろんカマラ・ハリス副大統領(56)。  最

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バイデン氏、新政権主要ポストの顔ぶれ発表 副大統領以下、史上最多の女性起用。黒人、少数民族出身も

著者: 坂井定雄

 1月20日に発足する予定のバイデン米民主党政権の主要ポストが内定した。  米国史上初の女性副大統領カマラ・ハリスさんはじめ、重要ポストに女性が指名された。大統領報道官になるジェン・サキさんはじめ政権の広報チームの幹部7

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トランプ政権最後の1年(30) イスラエルに最後のプレゼント アラブ4国、26年ぶりにイスラエルと国交正常化

著者: 坂井定雄

 1か月後にバイデン新大統領との交代するトランプ米大統領は、最後の外交”成果“として10日、アラブ連盟加盟国モロッコはイスラエルとの国交を正常化すると発表した。イスラエルのネタニヤフ首相は「歴史的な日が来ることを信じてき

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第24回女性文化賞に「木の葉のように焼かれて」受賞 広島で1964年以来毎年発行されてきた被爆体験記。

著者: 坂井定雄

 親しい友人(先輩)の米田佐代子さんから、上記のように、彼女が中心になって毎年表彰している同賞が決まったと知らせがあった。米田さんは女性史研究者、NPO法人平塚らいてうの会会長、らいてうの家館長。   女性文化賞は、19

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トランプ政権最後の1年(29) 米国のコロナ感染症さらに拡大、史上最悪の政権結末

著者: 坂井定雄

 敗北した大統領選挙から3週間、政権の交代(来年1月20日)まで2か月を切った。なお、「選挙の不正」を唱えて、政権交代に不可欠な職務引継ぎ作業を開始しようとしないトランプ大統領。国内では、世界最悪のコロナ・ウイルスの感染

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トランプ政権、最後の1年(28) 米大統領選挙、バイデン氏勝利確実。トランプ氏の提訴は敗北必至

著者: 坂井定雄

バイデンさん、カマラ・ハリスさんおめでとう!  この4年間、トランプ大統領の下、今なお拡大を続けるコロナ・ウイルス感染症が世界最大の米国。黒人に対する非道な抑圧、WHO(世界保健機関)からの脱退通告をはじめ、医療支援、環

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トランプ政権、最後の1年(27) 米大統領選、今日投票。トランプ敗北可能性大

著者: 坂井定雄

 今日3日は米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン元副大統領は、前例のない激しい選挙戦を戦い、特にトランプ氏は憎しみと虚偽に満ちたバイデン攻撃を、支持者集会で必死に展開し続けてきた。しかし全米有権者の支持率

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前政権に厳しい批判をした識者を忘れず仕返し ―元科学ジャーナリストの怒り

著者: 坂井定雄

長年、日本学術会議を取材・報道してきた元科学ジャーナリストのTさんが、菅政権による日本学術会議の新会員候補6人の任命拒否に、強い怒りに満ちた一文を寄せてくれた。菅政権は、その理由を全く説明しないまま、任命拒否を強行しよう

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学問・研究の自由を脅かす菅政権の暴挙 日本学術会議推薦の新会員6人の任命を拒否

著者: 坂井定雄

 菅首相は早くも、“衣の下に隠した鎧”をあらわにした。首相が最終的な承認を行う日本学術会議推薦の新会員105人のうち、6人の任命を拒否したのだ。政府が推薦された候補者を拒否したことは初めて。学術会議を所管する総理府、ある

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トランプ政権、最後の1年(26) 最後の手は郵便投票の敗北を最高裁提訴・・・

著者: 坂井定雄

最後の手は郵便投票の敗北を最高裁提訴 新裁判官任命で多数確保狙う  11月3日の米大統領選挙まで1か月余り。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の戦いは、バイデンの優勢が続いている。10を超える世論調査会社

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トランプ政権、最後の1年(24) イスラエルとアラブ2中小国が国交署名・・・

著者: 坂井定雄

イスラエルとアラブ2中小国が国交署名        トランプの数少ない“外交成果”を、大騒ぎしたNHKと各紙  イスラエルとアラブの中小産油国アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンが15日、国交樹立に合意する文書に署名し

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トランプ政権、最後の1年(24) 金子敦郎論文紹介―鋭く明快なトランプ黒人差別批判(追加)

著者: 坂井定雄

(長文になるため省略した後半の一部を、短縮し、追加します)全文をオンライン誌「現代の理論」最新号でぜひお読みください ) 奴隷制隔廃止―「隔離」へ移行  南北戦争で南軍を降伏させた合衆国政府(北部)は南部連合諸州を軍事占

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