いま、改めてエルサレムの国際的地位の問題を再確認しておこう。 さまざまな宗教と民族、国家がせめぎあう長い歴史の焦点となってきたエルサレム。第2次大戦後発足した国連は、1947年11月の総会で、英国の委任統治下だったパレス
本文を読む坂井定雄の執筆一覧
米大使館のエルサレム移転を強行 -抗議のパレスチナ人多数が犠牲(上) -
著者: 坂井定雄米国のトランプ政権は、昨年12月21日の国連総会緊急特別会合での撤回を求める決議(賛成128、反対9、棄権35)を踏みにじり、5月14日に駐イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する。この日は71年前の1947
本文を読むトランプ、イランとの6か国核合意の崩壊狙う
著者: 坂井定雄昨年1月の米大統領就任以来トランプは、オバマ前政権が努力を傾けて推進してきた、多くの国際条約や協定ー環太平洋連携協定(TPP)、北米自由貿易協定(NAFTA)、気候変動枠組み条約、国連教育科学文化機関(ユネスコ)などから
本文を読むトランプ政権安全保障担当補佐官にボルトン就任 - 極め付きの右派、米朝首脳会談に悪影響 -
著者: 坂井定雄トランプ米大統領の国家安全保障政策の策定・実施に最も大きな影響力を持つ担当補佐官3代目に9日、ジョン・ボルトン元国連大使が就任した。その4日後の13日、米国は英国、フランスの参加を得て、シリアへの軍事攻撃を行った。軍事介
本文を読む16歳のパレスチナ少女に実刑投獄8か月 - イスラエル軍事法廷 -
著者: 坂井定雄イスラエル支配下のヨルダン川西岸地区イ軍軍事法廷は先週、イスラエル軍兵士を押したり叩いたりした4つの罪状で、17歳のパレスチナ少女に投獄8か月(実刑)、プラス投獄8か月(5千シュケル=約1,440ドルで執行猶予)の決定
本文を読むシリア政府軍による残酷な殺戮続く ―首都隣接の東グータ地区
著者: 坂井定雄本稿を書いている今現在も、殺戮は続いている。シリアの首都ダマスカスの東側に隣接する東グータ地区。2月18日以来、政府軍に包囲され、閉じ込められた住民約39万3千人に対して政府軍の空爆、砲撃が続き、毎日多数の子供、女性を
本文を読むテルアビブのポーランド大使館にカギ十字の落書き ―ユダヤ人虐殺の告発を処罰する新法
著者: 坂井定雄「BBC電子版が報道した、テルアビブのポーランド大使館の門に落書きされたカギ十字」 イスラエルのテルアビブにあるポーランド大使館の門と掲示板に2月18日、ナチのカギ十字と「殺人者」と書いた、マジック・ペンの落書きが発見さ
本文を読む米国の戦後外交を踏みにじるトランプ - 大使館移転に次ぎ難民支援凍結を宣告 -
著者: 坂井定雄昨年12月に、イスラエルが要請し続けてきたテルアビブからエルサレムへの米大使館移転を宣言したトランプ米大統領は、世界各国とくにパレスチナ人の激しい抗議行動に対抗して、70年近くにも及ぶUNRWA(国連パレスチナ難民救済事
本文を読む圧倒的支持をえた独立への苦難の戦い続く - クルドとカタルーニャ、歴史的住民投票その後 -
著者: 坂井定雄2017年も、世界中で現在と将来にかかわる重要な、歴史に残る出来事が発生した。この秋、イラクのクルド自治区と、スペインのカタルーニャ自治州では、民族国家独立を目指す歴史的な住民投票が民主的に実施され、どちらも圧倒的多数の
本文を読むトランプのエルサレムの首都承認は歴史的重大犯罪 ―日本政府は抗議と撤回要求をすべきだ
著者: 坂井定雄トランプ米大統領は6日、世界で初めてエルサレムをイスラエルの首都として承認、発表した。米国大使館のテルアビブからエルサレムへの移転準備開始も指示した。 エルサレムは、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の聖地で、とくにイスラ
本文を読む「イスラム国(IS)」イラクとシリアで壊滅(5完) ―IS帰国者と移民社会への暖かな対応を!
著者: 坂井定雄シリア北部のラッカ市とイラク北部のモスル市を中心拠点とした「イスラム国(IS)」には、最盛時には4万人あるいはそれ以上の人員―軍事指導部、宗教指導部、一般戦闘員のほか、Yuチューブなどを利用する宣伝チーム、貧弱とはいえ
本文を読む「イスラム国(IS)」イラク・シリアで壊滅(4)- エジプトの兄弟組織がモスクに大規模テロ ー
著者: 坂井定雄本稿連載中の24日金曜日、エジプト東部のシナイ半島で、金曜礼拝で満員のモスクを車両5台に分乗した武装テロ集団「シナイ州のイスラム国(IS)」の25~30人が襲撃、礼拝中のイスラム教徒305人(うち子ども27人)が殺害さ
本文を読む「イスラム国(IS)」イラク・シリアで壊滅(3)- 生き残り組は投降、分散、再建不可能 -
著者: 坂井定雄「イスラム国(IS)」はついに壊滅した。最終段階まで、シリア、イラクで抵抗し続けたISの指導部と戦闘員たちは、おそらく数千人。その大部分が、都市で地下壕を掘り、包囲作戦に抵抗し続けたが、地上の戦闘、空爆、砲撃で死亡する
本文を読む「イスラム国(IS)」イラク・シリアで壊滅(2) - バグダーディのカリフ国家樹立宣言も4年間で終わる -
著者: 坂井定雄シリアのラッカ、イラクのモスルを最大拠点として、イラク人のバグダーディが自らをカリフ(最高権威者)として樹立を宣言したイスラム宗主制国家は4年足らずで崩壊した。 バグダーディはすでに死亡したと思われ、後継者もいない。
本文を読む「イスラム国(IS)」イラク、シリアで壊滅(1) - 偏狭なイスラム過激勢力との三つの戦いの教訓は? -
著者: 坂井定雄約3年半前の2014年6月、偏狭なイスラム過激派武装勢力がイラク北部の同国第二の都市モスルを占領し、カリフ(最高指導者)を自称したバグダーディが歴史豊かなモスクで「イスラム国」樹立を宣言してから3年5か月。イラク、シリ
本文を読むトランプ大統領、過去70年で最悪の支持率 - 安倍首相もNHKなども世界から軽蔑されないか -
著者: 坂井定雄トランプ米大統領が訪日した5日、大統領の支持率が米大統領として過去70年で史上最低であることを示す世論調査結果が明らかになった。ほかにも同日、トランプ政権の危なさを示す報道が世界に流れた。ゴルフをやって、大統領も首相も
本文を読む北朝鮮を最大限に選挙利用した安倍政権 ― 核兵器禁止条約は不参加、日本提案の核廃絶決議案は後退
著者: 坂井定雄唯一の戦争被爆国である日本政府、具体的には安倍政権と外務省の核兵器廃絶をめざす国際的努力は、際立って後退した。日本政府は米国はじめ核保有国に対しては抑止力として核戦力を認め、北朝鮮の核開発を最大限に非難しながら、実際に
本文を読むイラク政府とクルド自治区政府が全面停戦―クルド側は「独立投票結果の凍結」を表明
著者: 坂井定雄内戦状態になっていたイラク政府とクルド自治区(地域)政府は25日未明、双方が公式声明で停戦を呼びかけ、停戦となった。9月25日に自治区政府が、自治区全域と実効支配していたキルクーク、海外在住のクルド人による、独立の可否を
本文を読む「独立を目指すクルド人への懲罰中止を!」 クルド自治区大統領が世界に訴え
著者: 坂井定雄イラク・クルド自治区政府議長(大統領)は20日、世界各国と海外在住クルド人に対して「独立の意思を問う平和的権利を行使したクルド民族は、イラク政府による封鎖と集団的懲罰に直面している」として、「クルド民族がまたもジェノサイ
本文を読む「北朝鮮への圧力強化」で、疑惑・争点を隠す安倍自民党
著者: 坂井定雄安倍首相と自民党は「北朝鮮への圧力強化 国民を守り抜く」(朝日新聞の「衆院選8党の公約」の見出し)を、選挙演説の冒頭にしゃべっている。北朝鮮への国民の敵意を煽り、利用し、国際社会の圧力強化への努力を、日本政府の手柄のよ
本文を読む大多数がクルド国家独立に賛成 - 初めて独立の可否を問う住民投票を実施 -
著者: 坂井定雄2千年以上におよぶクルド人の歴史上初めての国家独立の可否を問う住民投票が、25日、イラクのクルド人自治区と隣接のキルクーク県で行われた。すでにドイツをはじめ在外クルド人のインターネットを利用した電子投票は実施されている。
本文を読むクルド人国家独立への住民投票迫る(4) イラク首相、投票中止を公式に要求
著者: 坂井定雄イラク・クルド人の国家独立を目指す住民投票が、25日に迫っている。しかし、アバディ・イラク首相は18日、住民投票の中止を公式に要求。住民投票計画を推進してきたバルザーニ・クルド自治区議長(大統領)の決断にすべてがかかる緊
本文を読むクルド人国家独立への住民投票迫る(3) 賛否両派の公式な運動、電子投票登録開始
著者: 坂井定雄9月25日にイラク・クルド人自治区政府が実施する予定の「クルド人自治区と自治区外のクルド人地域の国家独立の賛否を問う住民投票」の公式な運動が5日、始まった。投票を管理する公的機関―高等選挙及び住民投票管理委員会(IHRE
本文を読むクルド人国家独立への住民投票迫る(下) 自治区首都アルビルで交渉つづく
著者: 坂井定雄クルディスタン(クルド人の主な居住地域―英語版ウイキペディアから) イラクのクルド人自治区政府が9月25日に予定している、独立の可否を問うクルド人住民投票についてのイラク政府・与党と自治区政府代表団の交渉は、14日から2
本文を読むクルド人国家独立への住民投票迫る - モスル解放と難民支援で自信深めた自治政府 -
著者: 坂井定雄イラクのクルド人自治区政府が9月25日に設定している、クルド人国家樹立の是非を問う住民投票が迫ってきた。自治区の独立に反対してきたイラク政府は住民投票自体に反対、クルド人が少数ながら国民の一部を占めるトルコ、イラン、シリ
本文を読む衝撃的なアルジャジーラのモスル解放報道
著者: 坂井定雄モスル解放のニュースは洪水のように、世界で報道された。主としてネットを通じてできるだけ多くの報道に目を通したが、中東カタールに本社がある国際衛星テレビ局アルジャジーラの報道がとりわけ優れていると思った。アルジャジーラに
本文を読むモスル解放を祝う!住民復帰と再建は歴史的大事業 - ISはバグダディの生死にかかわらず衰退していく -
著者: 坂井定雄イラク第2の都市モスルが、偏狭・残虐なイスラム過激派「イスラム国(IS)」の支配からついに解放された。着の身着のままの女性たち、子供たち、ひげぼうぼうで、中には銃を掲げている市民たちが歓喜する姿を映像で見ながら、「よく
本文を読むアフガニスタン 2001年以来最悪の危機に(下) - 国家破綻を救う、周辺諸国と米、ロの協調ができるか
著者: 坂井定雄たびたび本欄でも紹介しているパキスタンの国際的ジャーナリスト、アハメド・ラシッドは、1978年に王族出身のアフガン政権が、若い左翼民族主義勢力のクーデターで打倒され、翌79年末には後継の親ソ連政権を支援するためソ連軍が
本文を読むアルジャジーラを潰すな! ー 中東唯一の自由な国際衛星TV局、サウジ、エジプトらが閉鎖要求 -
著者: 坂井定雄サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE),バーレーンの中東4か国が突然、ペルシャ湾岸の半島(面積は秋田県ほど)にある富裕な(2015年一人当たり国民所得2万350ドル)産油国カタールと断交したのが、6月5日。
本文を読むアフガニスタン 2001年以来最悪の危機(中) ―BBCが復活したタリバン支配地を初取材
著者: 坂井定雄前稿で、米国の情勢評価では、昨年末現在、アフガン政府の支配地域は国土の57%に減少し、それ以外の地域の大部分は反政府武装勢力タリバンが支配していると書いた。 そのタリバンの支配地域を、英公共放送BBCの取材チームが4
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