坂井定雄の執筆一覧

避難民すし詰めの国連学校や病院を砲爆撃したイ軍

著者: 坂井定雄

 イスラエル軍が破壊と殺戮を尽くしたガザのことは、もう見たくも知りたくもない、という人が多いかもしれない。でも、いま現在も「救援チームは建物の残骸から犠牲者を救い出そうとして働いている。パレスチナ人の死者は少なくとも1,

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「四つ子の赤ちゃんが生まれた!」 ―ガザから、世界に発信するアルシーファ病院―

著者: 坂井定雄

イスラエル軍の爆撃、砲撃で連日百人以上の住民が死亡しているガザで、四つ子の赤ちゃんが無事生まれた。ガザ最大のアルシーファ病院。同病院から毎日、ガザと病院の現実をツイッターで世界に発信しているバッセル・アブ・ワルド医師は7

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まず停戦、ガザ住民を虐殺から救え! -続いて封鎖解除とロケット攻撃中止の交渉を-

著者: 坂井定雄

ガザにイスラエル軍が大規模侵攻を開始した7月8日から3週間。国連機関によると、パレスチナ人の死者は25日までに大部分が一般市民の870人で、うち子供が200人以上、女性が100人以上になった。5千人以上が負傷した。イスラ

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国民の知る権利、情報公開法を踏みにじる最高裁判決 ―情けないNHKの報道姿勢

著者: 坂井定雄

元毎日新聞記者西山太吉さんほかが「日米沖縄密約文書」の公開を国に求めた、情報公開請求訴訟で、最高裁判所は14日、「探したがなかった」という国の主張を認めた2審判決を追認し、原告側の上告を退ける判決を下し、非開示が確定した

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独立へ着実に存在感を増すクルド人 ―イラク、最悪の宗派間内戦(3)

著者: 坂井定雄

過激なスンニ派聖戦主義の反政府武装組織「イスラム国」(IS)が、第2の都市モスルをはじめ北・中部の都市を次々と政府軍から奪い、同名の「イスラム国」樹立を宣言したイラク。同国北東部のクルド人自治区を着実に発展させ、ISに対

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“イスラム国樹立”宣言が示す歴史と現実 ―イラク、最悪の宗派間内戦(2)

著者: 坂井定雄

イラクとシリアで活動する、イスラム教スンニ派の過激な聖戦主義武装組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)は6月29日、現存の国家と国境を無視した「イスラム国」を樹立し、そのカリフ(首長)は同組織リーダーのアブ・バク

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これがブッシュの戦争の産物だ ―イラク、最悪の宗派間内戦(1)―

著者: 坂井定雄

▽侵攻しなかったブッシュ(親) 1990年8月、フセイン政権下のイラク軍がクウェートに侵攻して始まった湾岸戦争。ブッシュ(親)大統領の下、米軍主導の多国籍軍は、イラクへの激しい爆撃のあと、91年2月24日からクウェート占

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シーシ元帥が新大統領に―低投票率が示す民意は

著者: 坂井定雄

-革命3年後のエジプト⑧完 昨年7月のエジプト・クーデター後初めての大統領選挙が行われ、軍を率いてモルシ大統領の権力を奪ったシーシ退役元帥が、唯一人の対立候補サバヒに勝利した。選挙は26,27日に予定されていたが、あまり

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シーシ元帥が大統領出馬を表明、大量死刑判決の2日後

著者: 坂井定雄

―革命3年後のエジプト⑤  クーデター後のエジプト最高権力者、シーシ国防相兼軍総司令官は3月26日、国防相を辞任し、6月までに行われる大統領選挙に出馬することを表明した。エジプトのメディアはこぞってシーシの圧勝を予想して

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民衆は変わった。軍は政治から離れるべきだー退役少将の分析

著者: 坂井定雄

「革命3年後のエジプト」④ エジプト情勢の分析・報道をしているジャーナリストの中で、国際的にみても最も信頼できるのは、朝日新聞の川上泰徳さんだと思う。現在も同紙の中東アフリカ総局長として書き続けるとともに、朝日中東マガジ

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シーシ「大統領」を世界に先駆けて支持したプーチン

著者: 坂井定雄

「革命3年後のエジプト」①  2012年のムバラク独裁政権打倒「1月25日革命」から満3年、クーデターから7カ月が過ぎたエジプトについて連載でリポートしようと思う。中東に、世界に、大きな影響を及ぼしてきたこの地域大国が、

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アルジャジーラ支局長ら20人を裁判に -エジプトでの報道弾圧に厳しい国際的批判-

著者: 坂井定雄

エジプトの司法当局は11日、中東の国際的衛星TV局アルジャジーラのアデル・ファハミ支局長以下、カイロ支局員9人をはじめ関係ジャーナリスト計20人(エジプト人16人、外国人4人)の刑事裁判を20日から開始することを明らかに

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NHK会長発言は日本の恥だ ―BBC報道が示すもの

著者: 坂井定雄

籾井NHK新会長が旧日本軍の従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と発言し、ドイツ、フランスの名前をあげ、しかもペロッと否定してみせた、籾井氏とNHKの恥だけではない。安倍首相に媚びて籾井氏を選んだ経営委

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軍人大統領が強権を握るナセル時代の再現へ ―エジプト憲法国民投票、成立確実―

著者: 坂井定雄

 エジプトの新国家像を決める新憲法の国民投票が14,15日行われた。昨年7月のクーデターで打倒されたモルシ大統領政権のムスリム同胞団は投票をボイコットし、軍と暫定政権、メディアあげての投票呼びかけのキャンペーンが展開され

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みなぎる怒り、危惧、緊張感―今年の年賀状から

著者: 坂井定雄

ことしも200通近い年賀状をいただいた。例年通りの新春を喜ぶ言葉と、数行の近況を書いてくださっているだけのものも多いが、安倍政権の軍国主義国家への復活政策強行への怒り、危惧がほとばしるような賀状も少なくなかった。 友人た

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男女同権、宗教政党禁止、軍の特権など盛り込む -同胞団弾圧の中、エジプトで新憲法制定へ-

著者: 坂井定雄

2013年7月3日のクーデターで、モルシ大統領の逮捕、憲法の停止、非常事態を発令し全権を掌握したエジプト軍は、マンスール最高憲法裁判所長官を暫定大統領とする暫定政権を発足させた。軍と暫定政権は、モルシ政権与党のムスリム同

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民主国家で最悪の秘密保護法 ―日本を傷つけた安倍政権―

著者: 坂井定雄

幅広い人道活動や民主化支援を続け、国際的に大きな発言力を持つ、米国の有力財団オープン・ソサエティ(ジョージ・ソロス会長)は、日本の国会が特定秘密保護法案を強行採決した6日、同法が、国民の知る権利を制限する法律の国際的基準

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エジプトでデモ規制法施行 -自由と権利を奪う反革命の法-

著者: 坂井定雄

7月のクーデターで、モルシ政権を打倒し、軍が樹立した暫定政権は11月24日、クーデターの本質をまざまざと見せつける、抑圧的なデモ規制法を制定、即日実施した。満3年を迎える「アラブの春」。独裁政権を打倒したのは、民衆のデモ

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秘密保護法案「社会に不安 廃案にせよ」 ― 朝日の主張は明快だ

著者: 坂井定雄

朝日新聞が11月8日の朝刊1面、大野博人・論説主幹の署名記事で明快に特定秘密保護法案の廃案を主張した。「特定秘密法案は、廃案にするべきだ。」の2行で始まるこの記事は、同法案の「最大の問題は『秘密についての秘密』だ。」「政

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遂に最悪の事態になった。これは流血の反革命だ。

著者: 坂井定雄

― クーデター後のエジプト(6)  エジプト治安当局は14日、軍のクーデター(7月3日)以来、首都カイロの2か所の広場などで続けられてきた、モルシ大統領支持勢力の平和的な座り込みの強制排除を強行、同胞団によると2千人以上

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支持率低下は、権力奪取と流血の弾圧を合理化できない

著者: 坂井定雄

― クーデター後のエジプト(5)- 苦しい1か月のラマダン(断食月)の間も、ムスリム(イスラム教徒)が1年間、最も楽しみにしてきたイード・アルフィトル(ラマダン明けのお祝い)の間も、クーデターで権力を奪われ、拘束されたま

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