本書はすでに本年5月に本サイト(評論・紹介・意見)で紹介された著作である。興味深い本書を紹介された関係者の方々にお礼を申し上げたい。以下は、早速書店で買い求めて読んだ私の読後感である。 マルクス経済学者であ
本文を読む岡本磐男の執筆一覧
教育者、研究者の待遇は今のままでよいだろうか
著者: 岡本磐男私が定時制高校や私立高校の非常勤講師等をアルバイトとして務めていたのは、現在から50年以上も以前の大学院生の時期である。大学院を修了後は教育者のみならず念願の研究者の役割を40年以上にわたって果たすことになった。それ故、
本文を読むアベノミクスの経済学について
著者: 岡本磐男アベノミクスの経済学とは、今日のデフレ脱却のための三本の矢としての金融緩和、公共事業、成長戦略をさしている。この経済政策は今年7月の参院選挙において、自民・公明が圧勝したことにおいても示されているように、大方の市民・大衆
本文を読むミャンマーでの民主化運動とは何か
著者: 岡本磐男私はミャンマーの社会、政治や経済の現況について本格的に調査、研究したことは一度もない。それでもここ数年のミャンマーの社会情勢については少なからず関心を抱いてきた。それというのも新聞等のマスコミの報道によれば、この国を支配
本文を読む日本はどんな社会に向かうのか(その2)
著者: 岡本磐男まえがき 以前に書いた論稿において、私は日本の資本主義のシステムが、商品販売が円滑に行われず限界に近付き、ついには破綻に陥れば、民主主義国家自身も財政危機を中心に危機に陥ることがありうると指摘しておいた。実際、大阪市長橋
本文を読む日本はどんな社会に向かうのか(その1)
著者: 岡本磐男まえがき 本年1月8日の『朝日新聞』では、2人の民主党政治家の「日本再生の基本戦略」についての論議を掲載している。一人目のそれは、政調会長の前原誠司のもので、あくまで成長路線を追究し、そのためグローバル市場に進出するとい
本文を読むケインズ理論における評価さるべき問題は何か
著者: 岡本磐男はじめに 過日書いた論稿において、私はケインズ政策について批判的に考察した。それは、彼の首唱した政策によって現在の日本の財政赤字の累積が生じた点を指摘したかったためである。だが他方で私は彼の主張した理論的見解に全て反
本文を読むヒロシマとナガサキの精神とは何か
著者: 岡本磐男米国大統領オバマによるプラハにおける核兵器廃絶へ向かうという演説が行われて2年近い年月がたつ。だがその後の経過をみると、決して核軍縮への明るい道筋は画かれていない。米国の国会議員の中には核兵器増強は必要だと主張する多く人
本文を読む通貨流通の収縮と資金の過剰
著者: 岡本磐男現在の菅政権は、今日の円高デフレからの脱却を主要な政策課題としている。また「みんなの党」の政治家達も日本銀行の金融緩和政策によってデフレ脱却を果たすことが、緊要な課題であるとの見解を提示している。これに対して本稿は、こう
本文を読む自由な計画的民主主義の概念を提唱する (その2)/(その1)
著者: 岡本磐男自由な計画的民主主義の概念を提唱する (その2) まえがき 本年9月の民主党代表選挙の結果、菅氏が小沢氏に勝利し、菅政権が発足した。だがこの政権は、言語を絶する程の難題をかかえている。菅氏自身、その点はある程度自
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