岡本磐男の執筆一覧

現在の資本主義経済は、収入が減少した人や失業者となったような社会的弱者を救済しうるだろうか

著者: 岡本磐男

 今日の世界では自由と民主主義の国家というのは、政治的な概念であり、経済的には資本主義であるというのが普通である。  日本もそのような国家であるが、当面日本が最も困難な問題に直面しているとメディアでも注目されている事象は

本文を読む

今後の日本においてインフレーションを惹起することは可能であろうか

著者: 岡本磐男

 現在の日本ではデフレ(物価下落)が進行している。30年前からの平成の時代から大体そうであった。それ故、現在の安倍内閣はアベノミクスなる経済戦略において、まず第1にデフレ脱却を指向したのである。デフレ下においては経済成長

本文を読む

社会主義社会とは、社会の形態なのか、社会の実体をめざすものか

著者: 岡本磐男

 私は、いわゆる社会主義論の専門家ではない。大学に勤務していた頃は42年間にわたって金融論を講義してきた者である。けれども大学院においてはマルクス経済学者の宇野弘蔵先生を指導教授としてきた。宇野先生は「自分が経済学をやっ

本文を読む

丸山衆議院議員の不当な発言は何を意味するものであろうか

著者: 岡本磐男

 丸山衆議院議員(日本維新の会)は、この度北方領土のクナシリ島において日本人関係者に対して驚くべき異常な発言を行った。「北方領土は日本が戦争をひき起しても取返すべきものと考えられるのではないか」というのがそれである。これ

本文を読む

ベネズエラの現在の超インフレーションはいかにして終息さるべきか

著者: 岡本磐男

   南米のベネズエラでは、現在は超(スーパー)インフレーションが惹起されていて国民大衆が生活苦に陥っていることは、2~3ヵ月前のメディア情報によって知っていた。5月2日のテレビの民間放送でも、その点が放映され

本文を読む

本年2月末日に行われた米朝首脳会談の決裂について

著者: 岡本磐男

 2月28日に行われた米国側の代表トランプ氏と北朝鮮側の代表キム・ジョンウン氏とのベトナムのハノイで行われた二日目の会談において、トランプ氏は、突如キム氏との対談をうち切り、米国への帰国の途についた。これにより北朝鮮側が

本文を読む

21世紀に日本が直面すると思われる4つの人類史的課題

著者: 岡本磐男

 私も今や超高齢者となり、いつこの世を去ってもおかしくない年齢となったので、現在感じている人類史的課題について書き残しておきたい。  第1には現在の日本は、少子高齢化社会の進展によって人手不足の社会になったといわれる。そ

本文を読む

どこの国の国民であろうと、国連が提案している核兵器禁止条約への各国の署名、批准に賛同しようではないか

著者: 岡本磐男

 今日の私達人間は、1発の核爆弾の投下が一人の核保有国の為政者の命令によって100万人もの人間が殺戮されるというきわめて不条理な世界に生存している。こんなことが起こりうるかというのが一問題ではある。だが現実はそうなのであ

本文を読む

中国のマルクス主義をどうみたらよいか

著者: 岡本磐男

 本サイトで中国社会の発展とマルクス主義の関連をとり上げて論じている論客がいる。彼は中国社会は歴史上、マルクス主義の影響は受けてこなかったといいたいようで歴史上の人物に対してもかなり批判的にみているように感じられるので、

本文を読む

米国大統領トランプ氏が、アジア諸国を歴訪した真の理由は何だったのか

著者: 岡本磐男

 米国大統領トランプ氏は、昨年11月に日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン等の5カ国を主要国とする多数の国々の首脳と会談するため旅行したが、その真の狙いは何だったのか。日本のマス・コミでは、一般に第1には対北朝鮮問題の

本文を読む

核と平和の問題について日本国民はいかに対応すべきか

著者: 岡本磐男

 この度、国際連合による核兵器禁止政策の締結に関する世界の諸国の賛否が公表された。アメリカ・イギリス・ロシア等の大国38カ国が反対に回ったのに対し、発展途上国等の123カ国が賛成であった。私達日本人が最も関心をよせた日本

本文を読む

日本人は、7月の日本の参議院選挙と 11月の米国の大統領選挙のどちらに大なる影響を与えられるだろうか

著者: 岡本磐男

 今日の日本の市民・大衆は今年7月の参議院選挙を前にして、どのような心構えでいるのだろうか。現在は安倍政権が推進してきたアベノミクスの成果が幻想にすぎなかったことが明らかになりつつある。これによれば経済成長を唯一の目標と

本文を読む

TPPの大筋合意によって日本のデフレ脱却は困難となるだろう

著者: 岡本磐男

3年前に成立した安倍政権がアベノミクスを経済戦略としたのは、デフレ脱却のためとされていた。デフレ下においては労働者の賃金が上がらず、消費需要も増えないため経済が活性化せず経済成長が鈍化するためというのである。それ故アベノ

本文を読む

第2次大戦後70年間の日本は真に平和国家の理念を追求した国家だったといえるか。

著者: 岡本磐男

大戦後の日本は、1947年の平和憲法の制定のもとで一度も戦争をしなかった平和国家だったと説く人がいる。しかし私は、こうした言説をとても信用する気にはなれない。むしろ1951年に締結され60年に改訂された日米安全保障条約に

本文を読む

(ちきゅう座運営委員長のご挨拶)2015年新春を迎えて

著者: 岡本磐男

ちきゅう座の読者、関係者の皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 先ず、この機会に感謝申し上げたく思いますのは、ウエブサイトちきゅう座の各領域にわたって文章をご投稿いただいている

本文を読む

消費税増税に反対する −−−日本に関する現状認識をふまえて−−−

著者: 岡本磐男

 今年度の12月末までにおける安倍政権の最も重大な政策課題は、来年度10月からの消費税を現行8%から10%へ引き上げるか否にあることは大方の異存のないところであろう。同政権は本来の7月〜9月期におけるGDPの成長率を中心

本文を読む

著者 藻谷浩介氏による『里山資本主義』(角川書店)とは何だろうか

著者: 岡本磐男

『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』藻谷浩介著(角川書店)843円 本書については、本年の8月7日の『朝日新聞』の広告欄で「東大生が最も読んでいる本」として紹介された。評者は、この広告に興味をそそられたので書

本文を読む

武田明・熊王信之両氏の憲法問題の論争について考える

著者: 岡本磐男

本年8月に入って表記のご両人の興味深い論争が展開された。まず武田氏が、「本来憲法の精神を実現するのであるなら、社会主義、共産主義の国家は(必ず発生するという意味で―引用者)必然の道」となっているといっているのに対し熊王氏

本文を読む