木村洋平の執筆一覧

「包摂」の議論は「排除」のシステムを乗り越えられるか。――論文「No hay caminos, hay que caminar――日本の「第三の道」への疑問」(王寺賢太)のレビュー

著者: 木村洋平

※ この論文は、『情況 2012 12月別冊』【特集「<公共>に抗する~現代政治的理性批判」】p.45~75 に所収のもの。 2000年代に盛んになった新自由主義に対抗して、「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」

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札幌便り(2)ーー公園の街 美瑛へゆく汽車

著者: 木村洋平

札幌へ来てふた月。ここは、公園の街でもある。札幌駅の方から、繁華街のすすきのをくぐり抜けると、中島公園に行き当たる。緑にあふれて、芸術にも触れられる。隣接する渡辺淳一文学館は、安藤忠雄の事務所が設計。園内のコンサート・ホ

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珈琲ブレイク(4)——世界はいたるところに穴ぼこが空いているのか——村上春樹と反時代的考察

著者: 木村洋平

現実世界に空いた穴ぼこ   『ねじまき鳥クロニクル』という小説で、村上春樹は、自分の小説のもっとも根底にある思想を、典型的なシチュエーションで表現している。それは、主人公が、井戸の底に降りたところ、上からはしごを外されて

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珈琲ブレイク(3)——「くらしのこよみ」というアプリの面白さ

著者: 木村洋平

 平凡社が制作している、iPhone・iPadアプリ「くらしのこよみ」が素晴らしい。インターネット上でも、ときどき話題にのぼっている。   「アプリ」という言葉は、まだ聞き慣れない人もいるかもしれない。大雑把に言えば、パ

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珈琲ブレイク(1) —カフェめぐりの愉しみ

著者: 木村洋平

 珈琲が好きで、いろんなカフェをめぐった。カフェの空間は、どこか安心する。穏やかな木目調の内装で、落ち着いて本を読む。民家風のカフェで、くつろいでおしゃべりする。にぎやかな都会でさえ、珈琲で一息つく。  そんな風なカフェ

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