※ この論文は、『情況 2012 12月別冊』【特集「<公共>に抗する~現代政治的理性批判」】p.45~75 に所収のもの。 2000年代に盛んになった新自由主義に対抗して、「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」
本文を読む木村洋平の執筆一覧
ライオンハート、そして。
著者: 木村洋平高校生の頃、「君を守るために生まれてきた。」というような歌詞が流行って(SMAPの「ライオンハート」ですね。)、当時、恋人もいない僕は、ふうん、と思って聴いていた。「僕も、あの子を守るために生まれたい!」とは、べつだん、
本文を読む【俳文】札幌便り(5)
著者: 木村洋平大雪にオレンジ色の灯しかな と詠んでいた北海道の冬ですが、旧暦でははや、立春を迎えました。 江戸とはひと月、ずれる暦で動いているような札幌。いまだに、NHKでは「昼間、外出される方も、長時間ですと水道凍結の恐れがあります
本文を読むぼくがFacebookをやめない7つの理由
著者: 木村洋平先日、Twitterを開いたら「わたし、Facebookをやめました」という記事がリツイートで回ってきた。記事のタイトルは、実はよく覚えていないのだが、そんなところだったはずだ。 四つくらい、理由が書いてあって、20代半
本文を読む文化とデジタルをめぐるトレンド【2013年初め】
著者: 木村洋平本と音楽をめぐる状況は、新しい時代へとシフトしているさなか。 電子機器も、タブレットの登場で光景が変わりつつあります。 そんな業界のトレンド(動向、流行)を思いつくままにまとめてみました。 ・単行本よりも文庫本が主力商品
本文を読む【書評】開沼博『フクシマの正義』を読んで
著者: 木村洋平はじめに ーー開沼博さんのご紹介 福島でいま、なにが起こっているのか。関心をもつひとに、信頼できる研究者が語る。開沼博(1984~)さんは、若手の社会学者で、福島県いわき市に生まれ、震災よりも以前から、すでに地元福島の原
本文を読むDVDリッピングの違法化について、解説とその後
著者: 木村洋平昨年、話題になった「DVDのリッピング違法化」について、かんたんな解説を試みるとともに、その後のDVDの売れ行きが発表されたので、追ってみよう。 <DVDのリッピング違法化とは> 2012年10月1日から、改正著作権法の
本文を読む【俳文】札幌便り(4)
著者: 木村洋平年始のご挨拶を申し上げます。北海道から、今年初めてのお便りをお届けしたいと存じます。 のびのびと仕事始めや晩の月 さしたる趣もないようで、感慨あり。僕の思いなしだろうか。 ななかまど子供の夢をこぼれさす 街路を歩いて、北
本文を読む【エッセイ】旭川紀行――旭川奇考
著者: 木村洋平訪れた友達が言っていた、「なんにもない街ですね」。「商店街を奧へ行くと、ちょっとおしゃれな喫茶店が地下にあって、珈琲を飲みましたよ。」「地元のおばちゃんたちが、カウンターの店主に話しかけていましたね。」彼の旭川の印象は、
本文を読む福永武彦『草の花』を読んで
著者: 木村洋平◆ 表題『草の花』について 『草の花』を摘んで……と書きたくなるような可憐なタイトル。小説全文のうちで、「草の花」という単語は、2箇所に出てきたと思うが、印象的なのは、次の箇所である。 「そして、時間は絶えず流れ、浅間の
本文を読む善き生について
著者: 木村洋平善き生について考えよう。こんな始まりから。 怨嗟(えんさ)の声があふれている……。うらみなげく声。ああ、人生はなんてうんざりするものなんだ……友人なんて当てになるだろうか?……なにもかも、くだらないことじゃないか。はたま
本文を読む札幌便り(2)ーー公園の街 美瑛へゆく汽車
著者: 木村洋平札幌へ来てふた月。ここは、公園の街でもある。札幌駅の方から、繁華街のすすきのをくぐり抜けると、中島公園に行き当たる。緑にあふれて、芸術にも触れられる。隣接する渡辺淳一文学館は、安藤忠雄の事務所が設計。園内のコンサート・ホ
本文を読むジブリの魅力の源泉は?――幼さの残る若い女の子の世界
著者: 木村洋平1. アメリカのお父さんは、ジブリに惹かれている。 ディズニーとジブリについて、こんな記事を読んだ。 「ディズニーと宮崎アニメ:ヒロインから見た文化論」[リンク:http://wired.jp/2012/08/16/di
本文を読む札幌便り(俳文)
著者: 木村洋平*俳句誌「ゆく春」に掲載予定の文章を、許可を得て転載。 私の作でない句は、作者名を明記。[太字] 札幌は開けた街だ。広々とした街並みに、木々の葉が揺れる。ここは緑の街でもある。大通公園は、市街地の真ん中を横切っているけ
本文を読む音楽の聴き方の変遷ーーオーディオのゆくえ
著者: 木村洋平音楽の聴き方が変わっている。どんな風に? レコードに針を落として聞く時代を、僕は知らない。80年代に、ソニーとフィリップスが共同開発した、CD(コンパクト・ディスク)で僕は音楽を聴き始めた。その後、90年代にはMDが流行
本文を読むアメリカの詩(うた)と、多様性を楽しむこと
著者: 木村洋平ネイティブ・アメリカン、銃、ヘンリー・D・ソロー、フォード、世界恐慌、ディズニー、ベトナム戦争、Simon & Garfunkel、エルトン・ジョン、キング牧師、プラザ合意、小沢一郎、Windows、M&
本文を読む音楽と余裕
著者: 木村洋平最近、僕は、札幌で、三日ほど、地元のミュージシャンたちが活躍するLIVEを観た。みな、手売りで自主制作CDを売っているような若者たち。Ustreamでインターネット配信したり、路上で演奏したり。とても活気がある。楽しかっ
本文を読むくるりとベケット
著者: 木村洋平これは、くるりとベケットについてのエッセイなのですが、「くるりと」は副詞ではありません。「くるり」と「ベケット」について、なのです。「くるり」は、J-POPのアーティストで、ポップソングを作詞・作曲して、歌っています。
本文を読むホワイト・シューベルト
著者: 木村洋平シューベルトは白い。真っ白い。それは、曇り空の下の雪原のようでもあり、そこには寒さと死も横たわっている。 シューベルトは、1797年にウィーン郊外に生まれた。わずか31歳で人生を閉じる。1828年のこと。ベートーヴェン
本文を読む珈琲ブレイク(4)——世界はいたるところに穴ぼこが空いているのか——村上春樹と反時代的考察
著者: 木村洋平現実世界に空いた穴ぼこ 『ねじまき鳥クロニクル』という小説で、村上春樹は、自分の小説のもっとも根底にある思想を、典型的なシチュエーションで表現している。それは、主人公が、井戸の底に降りたところ、上からはしごを外されて
本文を読む珈琲ブレイク(3)——「くらしのこよみ」というアプリの面白さ
著者: 木村洋平平凡社が制作している、iPhone・iPadアプリ「くらしのこよみ」が素晴らしい。インターネット上でも、ときどき話題にのぼっている。 「アプリ」という言葉は、まだ聞き慣れない人もいるかもしれない。大雑把に言えば、パ
本文を読む珈琲ブレイク(2) —スナフキン・ライフ
著者: 木村洋平ノマド・ワーキング。ここ2年くらい話題になっている。決まったオフィスを持たず、移動しながら、自分の好きな場所で働く。 ノマドは、「遊牧民」の意味。典型的には、デザイナー、エンジニア、記者、フリーランスといった人たちが
本文を読む珈琲ブレイク(1) —カフェめぐりの愉しみ
著者: 木村洋平珈琲が好きで、いろんなカフェをめぐった。カフェの空間は、どこか安心する。穏やかな木目調の内装で、落ち着いて本を読む。民家風のカフェで、くつろいでおしゃべりする。にぎやかな都会でさえ、珈琲で一息つく。 そんな風なカフェ
本文を読むなぜiPadは売れるのか? —「魔法のようなデバイス」
著者: 木村洋平Apple社のiPadは、2011年4−6月に、タブレット端末の世界市場で68%のシェアを誇った。ほかには、Google社のOS、Androidを搭載した端末が27%(この二つで95%)だから、かなりのシェアである。ま
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