新・管見中国9 このシリーズでは、まだはっきりとした姿は見えないものの、歴代の前任者以上に権力を集中しつつある習近平体制にも、ここへきてなにやら不穏なものが漂い始めたことを紹介し、習近平の独裁体制なるものがたんに毛沢東
本文を読む田畑光永の執筆一覧
暗雲兆す?習近平の一人旅(3) ― 目の前に5つの罠
著者: 田畑光永新・管見中国8 前回は習近平が進めている独裁強化、個人崇拝と見える路線は、彼が自身を建国の父・毛沢東になぞらえているわけではなく、彼を取り巻く状況がその路線を進まざるを得なくしているのだ、という私見を書いた。では、その
本文を読む暗雲兆す?習近平の一人旅(2)―個人崇拝は毛沢東の真似か
著者: 田畑光永新・管見中国7 「両会」(全人代と政協会議)の季節が終わり、習近平はチェコ訪問に続いて核サミット出席で訪米と外交日程をこなして北京へ戻った。その間、「暗雲」のほうの動きはといえば、3月29日に「明鏡新聞網」系のブログに
本文を読むまた始まった安倍首相の見え透いた得票戦術
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(143) このところまことに不愉快である。またもや安倍首相の露骨な、それだけに俗耳に入りやすい得票戦術というか、陰謀というか、その工作が続いているからである。 勿論ご記憶と思うが、一昨年(2014年)1
本文を読む暗雲兆す?習近平の一人旅―ざわつき始めた北京・中南海(1)
著者: 田畑光永新・管見中国6 民進党が発足し、新年度予算が成立して、日本の政局もこれから7月の参院選(かなりの高確率で衆参同時選挙)へ向かって動きを速めようとしているが、中国でも多くの権限を一身に集中して独裁体制を固め、一人旅を闊歩
本文を読むアベノミクスというペテンの破綻―マイナス金利のお粗末
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(143) 日銀は1月29日の政策決定会合で、さらなる金融緩和策としてマイナス金利を導入することを決めた。私はエコノミストではないし、いわんや金融政策に明るいものでもないが、一般人の常識から見てこの決定には
本文を読む1つの分水嶺―台湾総統選とAIIB 開業
著者: 田畑光永新・管見中国(5) これまで「憑りつかれた中国」というサブタイトルで4回書かせてもらった話の続きはひとまず措いて、今回は1月16日の2つの出来事を考えてみる。その1つは北京で行われたアジア・インフラ投資銀行(AIIB)
本文を読む武力の効用―中国に憑りついているものは? 5
著者: 田畑光永(新・管見中国5) 中国の軍が動いている。中国軍ではない。中国軍としての統一のとれた動きではなくて、内部が動いているのだ。中には危険な思想も垣間見える、というのが今回のテーマである。 この年末年始、中国の軍部はせっせ
本文を読む巧妙な世論操作目立つ合意、試練は両国の選挙―慰安婦問題の解決
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(142) 年末に突如持ち上がった日韓外相会談による慰安婦問題の解決という構想が、昨28日に実現した。両国政府の「外交的成果を手にしたい」という政治的思惑が一致したことでこの急転解決となったのであろう。とはい
本文を読む安倍首相の買収選挙を許すな!「臨時福祉給付金」を葬れ
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(141) またか!しかも去年より露骨だな!と唸ってしまった。まったく安倍晋三というご仁にはかなわない。 18日の臨時閣議で決まった本年度の補正予算に「低所得年金受給者への給付金」として3624億円が決ま
本文を読む中国に憑りついているものは? 4
著者: 田畑光永(新・管見中国 4) 虎もハエも、そして・・・ 習近平体制になって歴代のトップ指導者と際立って目立つのが腐敗撲滅への意気込みである。独裁体制に腐敗はつきものであるから、これまでも何とかして幹部の腐敗をなくそう、減らそうと
本文を読む人口一点張りの答申案に異議あり ―衆院の定数問題
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(140) 衆議院議長の諮問機関「衆院選挙制度に関する調査会」(座長・佐々木毅元東京大総長)が16日、衆議院の議席を現在の475議席から10議席減らして465議席とする答申案をまとめた。議席を減らすことには
本文を読む党議拘束をやめたら? 民主、維新の先生がたへ
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(139) 民主党と、橋下大阪市長一派が抜けた維新の党が、来年の通常国会から統一会派を結成することになった由。今の「一強多弱」の国会で野党がばらばらではどうにもならないから、すこしでもまとまった数を増やして
本文を読む中国に憑りついているものは - 3
著者: 田畑光永(新・管見中国 3) 中国の夢 下 豊かで強い、かつての中華帝国の再現を目指す習近平の「中国の夢」― ともかくGDP総量で世界第2の経済大国となった以上、内には国民生活を充実させ、外では国際的に威光を輝かせねばならな
本文を読む年末猿芝居に騙されるな! 自公の「軽減税率で妥協」の欺瞞
著者: 田畑光永(暴論珍説メモ 138) 昨年の消費税増税に続いて再来年(17年)4月に実施される再増税の際の「軽減税率」をどうするか、このところ自民・公明両党間で続けられてきただらだら評定が、10日、公明党の「勝利」で終ったという。
本文を読む中国にとり憑いているものは? -2
著者: 田畑光永(新・管見中国 2) 中国の夢! (上) 前回は2012年の尖閣諸島をめぐって対日態度を硬化させて以来、現在の南シナ海の人工島建設に至るまでの、海へ!海へ!という習近平政権の行動をふり返った。そこで確認したことは、強引な
本文を読む中国にとり憑いているものは?
著者: 田畑光永(新・管見中国 1) 私はこれまで本ブログに「管見中国」という題で中国についての時評を40数本書いてきた。しかし、この2、3年、つまり習近平体制になってから、さっぱり書けなくなった。恥ずかしいことだが、わけが分からなく
本文を読むかんぽ生命にご用心! -年寄り狙いはおれおれ詐欺だけではない-
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(140) あんまり腹が立ったから、個人的な経験を書かせていただく。保険の話である。 歳をとれば誰しも新しい保険とは縁遠くなる。当然のことだ。ところが、先日、家内のところへかんぽ生命の勧誘員が上司と称する
本文を読む中国大陸との国交正常化 ―あらためて考える「歴史問題」 4 (最終回)
著者: 田畑光永このシリーズの途中で8月14日に安倍首相の「終戦70周年談話」が出された。しかし、予想通り「歴史問題」にきっちりけじめをつけるような談話とはならず、15日の番外篇で指摘したように、適当に言葉をつぎはぎしながら、なるべく
本文を読む賢しさの限りを尽くした安倍談話 ―あらためて考える「歴史問題」番外
著者: 田畑光永敗戦70年の安倍談話が発表された。ひと言でいって、いかにもこの人らしい談話である。予想される批判に対して言いぬけ用の布石を配して、どうだ文句はないだろうと胸をはっているのだが、それがかえって本人の心底を浮き彫りにしてし
本文を読む戦後の激流に流された「掟破り」 ―あらためて考える「歴史問題」 3
著者: 田畑光永中国、朝鮮、日本の共存体制というアジアの掟を破った日本の20世紀前半の行動は、ポツダム宣言受諾からサンフランシスコ講和条約調印という国際外交の世界では、特にその非道義性を問題にされることはなく、一般的な戦争処理の形を踏
本文を読む連合国の対日処理と「掟破り」 ―あらためて考える「歴史問題」 2
著者: 田畑光永前回では日中韓の「歴史問題」が、なぜ戦後70年に至っても歴史に送り込まれずに、現実の政治課題であり続けるのかについて考えた。極東アジアでは古来、中国大陸、朝鮮半島、日本列島は中華を中心とする冊封朝貢関係・華夷秩序のもと
本文を読む根源は歴史の「掟破り」 ―あらためて考える「歴史問題」 1
著者: 田畑光永八月は歴史の季節である。太平洋戦争が終わったのがたまたま八月だったからであるが、国民が歴史を振り返る季節が毎年あるのは悪いことではない。ただ、それが歴史を振り返る結果、他国の今を批判するところまで行くと、歴史が今の問題
本文を読む大きな思い上がりと小さな思い上がり―テレビをめぐる見たくない現実
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(137) このところ、一定期間おきに症状が出てくる病気のように、またぞろテレビ報道に政治家があれこれ注文を付ける見たくない事態が起きている。私は報道という仕事は常に外部からの批判、注文には謙虚に耳を傾けな
本文を読む勘違いしていないか―国立大学で国旗掲揚・国歌斉唱とは!
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(136) 安倍首相はさる4月9日の参院予算委員会で、野党議員の質問に答えて、国立大学の卒業式や入学式での国旗掲揚、国歌斉唱について次のように答えたという。 「学習指導要領がある中学、高校ではしっかりと実
本文を読む若者一千万人を政権応援団のネット部隊に組織
著者: 田畑光永(新・管見中国 2) 中国には「五毛族」といわれる人びとがいて、ネット上に反権力的な文章などを見つけるや、よってたかって攻撃を加え、相手を炎上させるという話を御存じの方も多いだろう。「毛」というのは中国の最小の通貨単位
本文を読む加速する虎狩り-1~3月に11人の高級幹部が司法の手に
著者: 田畑光永(新・管見中国 1) 一昨日の「暴論珍説メモ 136」でも触れたが、中国の腐敗撲滅運動は収まるどころか、勢いを増している。4月1日の『人民網』(ネット)によれば、今年の第1・4半期の3か月間に党内での調査によって「犯
本文を読むアジア・インフラ投資銀行・・・流れに乗れず、行き場を失った安倍政権
著者: 田畑光永(暴論珍説メモ136) あれよあれよという間の孤児への転落だった。中國が今年中の発足を目指しているアジア・インフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーへの加盟申請が3月31日で締め切られた。その日までに加盟を申請した国は
本文を読む最悪に備えよう―情けない時代になった
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(136) 昨日、投開票が行われた第47回衆議院選挙は事前のマスコミ各社の予想通り自公両党の与党陣営の圧勝に終わった。任期なお2年を残し、これという差し迫った争点もない時期に衆議院解散に踏み切った安倍首相の
本文を読む司法に送られた汚職の大虎・周永康と中国の法治の行方
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(135) (1) 去る7月末に「重大な規律違反」で審査にかけられることが公表されて以来、四か月あまりも音沙汰がなかった中国共産党の元中央政治局常務委員・周永康について、ようやく12月6日、新しい発表があ
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