― 米トランプ大統領、就任1週間 トランプ大統領が就任して1週間がたった。この人のかずかずの奇矯な発言も、選挙中は「選挙だから」と聞くほうが弱音機を耳にかけて聴き、就任式でのそれも「お祭りだから」と気に留めないようにして
本文を読む田畑光永の執筆一覧
「グリーンランド」や「パナマ運河」は目くらまし
著者: 田畑光永―じつはトランプ・習にはすでに密約が?! いよいよ米トランプ大統領の二度目の登板である。現職大統領で再選に敗れながら、再度、共和党内で候補者の地位を勝ち取って、さらに選挙にも勝ち、大統領職に復帰するというのは、米でもそう
本文を読む大きい話と小さい話
著者: 田畑光永―トランプの大風呂敷 対 習近平の「蠅貪蟻腐」? 日鉄がUSスチールを買収するという一件が日米間に波紋を広げた。なんと大きな会社が売り買いされるものだと、感心していたら、グリーンランドを米のトランプ次期大
本文を読む米大統領の「USスチール買収反対」
著者: 田畑光永―「安全保障」どころか、ライバル会社の「横やり」を担いだだけ 一昨7日、本欄で取り上げた、日鉄が米「USスチール」社を買収する問題は、今月3日にバイデン大統領が出した買収中止命令に対して、日鉄側が6日、米連
本文を読む米大統領、「日鉄」の「USスチール」買収に中止命令
著者: 田畑光永―「国家の安全保障を損なう恐れ」とはまた 今年の新年はウクライナ戦線も中東も比較的静かに年を越し、国内も昨年のような大きな災害にみまわれることもなく、平穏にすぎた。見るたびに胸が痛くなるようなニュースが多
本文を読む2025年が明けた・・・!・・・?
著者: 田畑光永「2001年の米国における9・11同時多発テロをきっかけに、アフガン戦争、イラク戦争、パレスチナ紛争、北朝鮮による核実験、イランの核疑惑と、世界を揺るがす事態が続出し、いまだ世界の前途に明るい展望が見えてこない・・・・」
本文を読む小数与党の政権を望む ー一つの正論が九十九の俗論を抑える政治を
著者: 田畑光永総選挙はご承知のような結果となった。政権を担ってきた自民、公明の両党が議席を大きくへらして、両党合わせても当選者は衆議院議員定数の過半数、233人に18人足りない215人にとどまり、どのような連立政権になるかが注目を集
本文を読む選挙の狂騒とその後の索漠 ―でも、それを味わえることこそ幸せ?
著者: 田畑光永このブログに眼を止めてくださった皆さんは、今、何を感じておられるだろうか。昨日の衆院議員選挙の結果を喜んでおられるか、がっかりしておられるか、あるいはなにも特別の感情は抱いておられないか・・・。じつは私はつまらない連想
本文を読む火は大きくして消せ!―まさかこんな陰謀にあの国が?
著者: 田畑光永どうにも分からない。不思議の国―朝鮮民主主義人民共和国、一般には北朝鮮と呼ばれる国である。豊かとは言えないのに、世襲の国家指導者は核兵器やミサイルなど、お金のかかる物騒な兵器が好きと見えて、作ってはさかんにそれを誇示す
本文を読むやめてくれ! 新しい戦争の時代など ―強権政治の延命に高価すぎる代償では
著者: 田畑光永衆議院の選挙戦が始まった、などと、我々は気楽に「・・・戦」を日常用語としているが、考えてみればこの喩えは「戦」を気安く使いすぎている。我々が直接知っている「戦」は太平洋戦争だが、あの数年間の戦場と内地における日本人の体
本文を読む石破首相、言葉使いははっきりと ―ちいさな誤魔化しはやめましょう
著者: 田畑光永石破新首相が4日の国会でおこなた所信表明演説については、本欄でもすでに5日に小原紘氏が批判の一文を掲載しておられるが、私もモノ申したい部分があるので、書かせていただく。 私は2日の本欄に、石破氏の持論のごとく伝えられる「
本文を読む中国の意図を見定めよ―習近平の恐怖は「民主主義」なのだ
著者: 田畑光永自民党の新総裁は石破茂氏と決まった。私はこの人に格別好悪の感情は持たない。だからこの人が次の首相にきまってよかったと思っている。これまでは「新首相」の名前を聞くたびにがっかりすることが多かったからだ。 ところが先月2
本文を読む北京の「中軸線」がユネスコの世界遺産に! ―北京外交の主軸はいずこに
著者: 田畑光永日本では国連の教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で、韓国の反対でのびのびとなってきた佐渡金山の遺跡がやっと「世界文化遺産」に登録されたことが喜ばれている。長くこのことを待ちわびておられた方々にはお祝いを申し上げ
本文を読む半年で処分33.2万人、閣僚級は25人 ―相変わらずお盛んな中国のお役人の腐敗
著者: 田畑光永半年以上遅れて先ごろ開かれた中國共産党の第20期3中全会は「一歩進んだ改革」を打ち出したが、対象領域の広さ、項目の多さに比べて、具体性に乏しく、直後にあたかもその第一弾としての内需拡大策のように発表された22日の中国人
本文を読むこんなにも脆弱だったのか、われわれの社会は ―コンピューターと弾丸で吹っ飛ぶ「正常」
著者: 田畑光永先週は2つの事件に驚かされた。事件そのものより衝撃の波及効果に、と言った方が適切かもしれない。1つは18日の米ミルウオーキーでの共和党の全国大会、もう1つは19日から20日にかけて世界を混乱させたコンピューターの不具合
本文を読む結局、「中国式」と「改革」の連呼、合わせて「習ヨイショ」で幕 ―中国共産党「3中全会」終わる
著者: 田畑光永慣例に背いて半年以上も開かれず、様々な憶測を呼んでいた中国共産党の第20期3中全会(中央委員会総会)は7月15日から18日までの4日間、北京で開催されて幕を閉じた。 前回も書いたように、今回の会議は2022年秋の共産
本文を読む延期の中国共産党中央委総会、予告通り開会 ―経済・外交政策に注目集まる
著者: 田畑光永5年に一度開かれる中国共産党大会のほぼ1年後に開かれるのが慣例となっているその中央委員会総会(第20期3中全会)が、予告通りに15日から18日まで4日間の日程で始まった。 この会議は次の大会までの4年間の国政の方針を
本文を読むプーチンの「いんちき対話路線」に加勢? ―危ういグローバルサウスの登場
著者: 田畑光永はやいもので、ロシアのプーチン大統領が「特別軍事作戦」と称して、隣国のウクライナへ突如攻め込んでからそろそろ2年半である。我々はその間、キーウをはじめウクライナの各地で民家や病院が情け容赦なしにミサイルの砲弾を撃ち込ま
本文を読むヨーロッパの選挙結果と小池都知事の楽勝 ―日本は楽園?それとも鈍感?
著者: 田畑光永一昨日の夜、テレビは都知事選挙の結果について小池知事の三選確実を早々と流し始めた。 このところヨーロッパでも先月、各国で行われた欧州議会選挙の結果が各国の国会議員選挙を誘発し、英、仏、独ではそれが国内の政治構造を揺
本文を読む続・習一強体制の苦境 ― 前・元国防相の「除名」報道の奇妙
著者: 田畑光永私は今年1月5日から14日までの間、2022年秋の第20回中国共産党大会以後の中国の政治状況について、「習一強体制の苦境」と題する文章を本欄に4回にわたって掲載して、新発足から1年強が経過した段階での習一強政治のちぐは
本文を読む世界一の人口大国・インドの総選挙に思う ―インドには負けたくなかったのは何処の国?
著者: 田畑光永インドで総選挙の投票が始まった。「始まった」というのは妙な言い方だが、国土が広く、人口も多い(世界最多、有権者約9億7000万人とか)ためだろうか、インドの総選挙は州や地域を7つに分けて、およそ1か月半かけて順次投票が
本文を読むロシアに似てきた中国の口調、それでいいのですか? ―日米比を「北大西洋条約」になぞらえるとは
著者: 田畑光永先ごろの岸田首相のアメリカ訪問が歴代首相のワシントン詣でといささか趣を異にした点をさがせば、11日にフィリピンのマルコス大統領を交えて三国首脳会談が開かれたことだろう。 それもたまたま訪米時期が重なったからというのでは
本文を読むスロバキアに権威主義の大統領誕生とか ・・・ますます分からなくなる世界
著者: 田畑光永昨9日、朝刊を見て驚いた。中欧のスロバキアに親ロ派の大統領が誕生したそうで、見出しには「欧州、権威主義勢力に勢い」(『日経』)とある。 記事によれば、同国で6日に投開票が行われた大統領選挙で、「親ロシアの強権的な現政
本文を読む陽春、どこへ―ウクライナ、ガザに思う
著者: 田畑光永陽春である。なんと心地よい響きの言葉だろうか、と思う。正確に言えば、と思っていた。しかし、一昨年の2月、ロシアのウクライナ侵攻以来、世の中にこんな不条理が発生するのだ、という事実に驚かされて、春の暖かさにもどこか、誰か
本文を読む習近平論 (6) 習一強体制の苦境(6) ―反腐・恐怖・居座り・勲章・?
著者: 田畑光永この文章の最初の部分で、私は毛沢東、鄧小平それぞれの治世の核とでもいうべき彼らの言葉として、毛の「階級闘争が要である」と、鄧の「発展こそが第一の道理」を挙げ、習近平については「2,3,4,5,」と書いた。ここでその理由
本文を読む習一強体制の苦境(5) 習一強体制の苦境(5)―「反腐」が「恐怖」に
著者: 田畑光永習近平は2012年11月の中国共産党第18回大会で中央政治局常務委員会の序列1位に選ばれ、党総書記、つまり中国のトップの座についた。その時の選考経過などは勿論、明らかにされていない。ただ何となく世情に伝えられているのは
本文を読む習一強体制の苦境(4) ―カネが渦巻く社会の出現
著者: 田畑光永前3回は4分の3世紀の歴史を歩んだ中華人民共和国のこれまでの最高指導者のうち、毛沢東、鄧小平の治世の骨格を現在の視点からふり返った。 まず建国初代の最高指導者、毛沢東は大衆に階級闘争の理念を説いて、そこから戦闘力を引
本文を読む習一強体制の苦境(3) ―毛沢東、鄧小平はどう中国と・・・そして習の中国は?
著者: 田畑光永これまで2回(1月5日、6日)、中国で「一強」のはずの習近平体制の、実際はとてもそうは見えない、なにかというと「だんまり」で逃げる癖を指摘してきた。一昨年秋の共産党大会、最終日の開会直前に胡錦涛前総書記が強制退場させら
本文を読む台湾総統選、民進党・頼氏が当選 ―政治のありかたで大陸へ積極的な働きかけを
著者: 田畑光永注目された台湾の総統選挙は民進党の頼清徳氏(現副総統)が当選した。1996年に総統が直接選挙で選ばれるようになって以来、同一政党が3期連続で政権を担うのは初めてである。今回の選挙は大陸の習近平政権が「両岸の統一は歴史の
本文を読む習一強体制の苦境(2)―恒例の重要会議開かず、さらに・・・
著者: 田畑光永昨日の(1)では「説明せずは唯一の逃げ道」というサブタイトルで、中國では昨年後半に外交部長、国防部長という就任まもない重要閣僚が公式の理由説明がないままに解任され、さらに年末には軍幹部で退職後に全人代、政協会議といった
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