野上俊明の執筆一覧

【5月25日(土)】第15回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 先の研究会で、出席者の一人から、ヘーゲルの「法哲学」市民社会論の叙述は、プロイセン等ドイツの現実を述べているのか、あるいは理想化した現実・あるべき現実を述べているのか、そのどちらであろうか、という疑問が提出された。これ

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Global Headlines:それでも日本よりましなドイツ

著者: 野上俊明

<まえがき>  ドイツはGDPで日本を抜いて世界第三位になった。しかし、これは落ち目の程度が日本より少しましである結果にすぎないようである。社民党や緑の党などとの連立政権であるショルツ政府は、内憂外患状態にある。「愚図」

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ミャンマー、軍事政権の弱体化急速に進む ―タイ首相、だれも知っていることと会見で言及

著者: 野上俊明

 昨年10月に始まった、シャン州コ―カン地区での同胞同盟(三つの少数民族武装組織で構成)による攻勢によって政府軍は大敗北を喫した。次には中国との中継貿易基地であるラショーも包囲され陥落まじかと思われたが、そこで中国が政治

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Global Headlines:ウクライナ戦争のもたらすもの

著者: 野上俊明

<はじめに>  ゴルバチョフのペレステロイカのはじまる少し前の頃だったろうか、雑誌「世界」にソ連経済はほとんど石油などの天然資源の切り売りで持っている経済で、早晩行き詰まりくるであろうという趣旨の論文を読んだ記憶がある。

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Global Headlines:ドイツにおける反ファシズム運動

著者: 野上俊明

<はじめに>  1月に始まった極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」反対デモは、またたくまにドイツ全土に広がった。ベルリン、ミュンヘン、ケルン、フランクフルト、ハンブルク、ミュンヘンなどの主要都市に、また抗議行動は旧

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【3月30日(土)】第13回「ヘーゲル研究会」のお知らせ

著者: 野上俊明

 時空の制約を超えて、現在の我々をなお感動させて止まないものを古典というのなら、80年前「アジア太平洋戦争」最中に刊行された金子武蔵著「ヘーゲルの国家観」は、ヘーゲル研究書の古典中の古典といえるであろう。総力戦という当時

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ミャンマー、国民統一政府NUGと3つの革命グループが共同声明を発表

著者: 野上俊明

 ミャンマーの軍事政権は、2021年2月1日のクーデタから3年目にあたるこの日、5度目の非常事態宣言の延長を発表した。非常事態宣言を延長した場合でも、憲法の規定では、2023年8月1日までに総選挙を行なわねばならなかった

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Global Head Lines: ミャンマー内戦における抵抗勢力についての報道

著者: 野上俊明

<はじめに>  2021年4月に創立されたビルマ人民解放軍BPLA。その創立にあたった一人が詩人で有名なマウン・サウンカ氏であった。多くの武装勢力が少数民族組織に属していたのに対し、BPLAは多数派ビルマ族を主体にしてお

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Global Head Lines:獄中からのアウンサンスーチーの手紙

著者: 野上俊明

 昨年7月、刑務所から政府施設での収監に移されたアウンサンスーチー氏、その後動静が途絶えていたが、この1月、次男宛に書簡が届いたという。自壊しつつあるとの噂もたえない国軍、抵抗勢力への譲歩のひとつとして、音信を許可したの

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Global Head Lines:ファシズムの脅威増すドイツ、反ファシズムへの大きなうねり

著者: 野上俊明

<はじめに>  ドイツの赤緑連立政権への不満から、ドイツ各地、というか旧東独地域でファッショ政党であるAfD(ドイツのための選択肢)の支持率が急増しているという。その一番の原因は、ドイツの寛容な移民政策への反発にあるが、

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ミャンマー、迫真のルポルタージュ(2)

著者: 野上俊明

―「日刊べリタ」に連載中の現地ルポルタージュを、編集部の許可を得て転載する。今回は1990年代から2000年代にミャンマーを支配した軍事政権(SPDC)内の事情を扱っているので、やや理解しにくいかもしれない。SPDCを牛

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ミャンマー、迫真のルポルタージュ!

著者: 野上俊明

―以下の文章は、「日刊べリタ」に連載中のものを、編集部に許可をいただき転載させていただいたものである。日本人(匿名)が戦場に近い現地に入って取材を行なったのは初めてであろう。政治情勢の分析も確度の高さを感じることができる

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1/4ミャンマーの独立記念日にあたって  2024年、全国民の望む軍事独裁の崩壊

著者: 野上俊明

 1948年1月4日、旧ビルマはイギリスの植民地支配から脱し独立を遂げた。しかし独立の英雄であったアウンサン将軍は、前年政敵に暗殺され(享年31歳)、この独立記念日に立ち会うことはなかった。100年近い植民地支配とアジア

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Global Head Lines:ガザ紛争についての海外論調(16)ドイツ日刊紙Tageszeitung 1/7号

著者: 野上俊明

ガザ紛争の専門家へのインタビュー:ハマスへの勝利は不可能 ――アブダルハディ・アリジャ氏は、テロリスト集団を壊滅させることは非現実的だと考えている。彼は、ハマスが支持される社会的理由を分析するよう求めている。 ※アブダル

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Global Head Lines:アセアンの動向(1)ドイツの日刊紙Taz.12/8のアジア版 選挙前のインドネシア:民主主義の危機

著者: 野上俊明

はじめに  世襲の圧力が民主主義の危機を招く――そう思わせる動きがアジアで顕著になっている。北朝鮮、シンガポール、カンボジアに続いて、アセアン最大の経済大国インドネシアで、大統領選をめぐり世襲をにおわせる動きが強まってい

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Global Head Lines:ガザ紛争についての海外論調(15)

著者: 野上俊明

はじめに  ガザ地区におけるイスラエルの蛮行に国際社会の圧倒的多数は反対の意思を表明し、各国政府にジェノサイドを止めるため、必要な措置をとるよう迫っている。以下、まとまりがないが、このところの海外論調をピックアップしてみ

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