――八ヶ岳山麓から(83)―― 「中国夢」は信仰を魂とし自覚を根本とする。 複雑多岐の国際環境、甚大複雑な国内改革発展の任務、党の直面する峻厳なる試練と危険に対して、みな心をいつにして「中国夢」を築く自信を強めよ。 終始
本文を読む阿部治平の執筆一覧
混迷から抜け出せない ―最新の社会主義研究を読んで
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(80)― むかし、私はマルクス主義のアホな信奉者であった。 ソ連のすばらしさを信じた時代があった。レーニンをあがめた。スターリン批判はあったが、彼がやった「大テロ」の半分も知らなかった。中国革命に感動し
本文を読む日本右傾化の根本原因――ある中国社会科学者の見方についての感想
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(79)― 8・15敗戦記念日にかかわって、日本の右傾化の原因を追究する論文が「人民日報」の「人民網・日本語版」(2013・8・16)に掲載された。「日本政治右傾化の歴史的根本原因 単独占領と間接統治」で
本文を読む平和行進に参加して――このままでいいのかな?
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(74)― 7月9日、「2013原水爆禁止国民平和大行進―原村コース」に参加した。「核兵器廃絶をめざし――あなたの一歩が大切です、ぜひご参加ください」という呼びかけに応えたつもりである。 私は集合時間の
本文を読む元中国大使丹羽宇一郎の中国観について
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(73)― 最近、丹羽宇一郎元駐中国日本大使の著作(口述筆記らしい)『北京烈日』(文藝春秋)が出版された。尖閣諸島をめぐって日中関係が緊張しはじめたとき、私は中国西北の青海省で生活していた。あの日々を忘れ
本文を読むヒマラヤを越えてネパールに向かう中国をどうみるか
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(69)― 中国共産党「人民日報」の国際情報紙「環球時報」(2013・5・8)は、イギリスBBC(「英国広播公司」)の記事「インドが、中国のネパールへの影響力を心配するのはなぜか」を転載した。強硬な対外姿
本文を読む中国共産党の一党支配はまだまだ強い
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(62)―― 習近平が昨年末の中国共産党大会で党主席となり、この3月正式に国家主席に就任したが、日本にはその前から一部に中国共産党の政治支配は危ういという見方があった。 例えば、福島香織は著書『中国
本文を読む体罰はなくならない
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(59)―― 大阪・桜宮高校のバスケットボール部顧問(コーチ)の体罰から自殺に至った深刻な事態が明らかになったのをきっかけに、「勝つために必要」と黙認されてきた体罰=暴力的指導の実態がつぎつぎに明るみ
本文を読む中国の党は党を浄化できるか――市場改革派呉敬璉教授の言説をめぐって
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(57)―― 2012年大晦日、中国共産党政治局会議があった。会議は習近平総書記が司会をした。中央規律検査委員会の報告があり、そこでの習氏の指示。 ――新たな情勢のもと、反腐敗闘争の情勢は依然深刻である
本文を読むマルクス先生さようなら、熱烈歓迎孔子さま
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(56)―― 21世紀に入ってしばららくしてから、中国には儒教の徳目をもちだす評論や論文が多くなった。前稿でさる対日強硬論者が、「中国には『自由・民主・平等』を超越した価値観がある。『礼』は『自由』を超
本文を読む2030年 中国はどうなる
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(52)―― 胡鞍鋼など著『2030年 中国はこうなる』(科学出版社東京)を訳者丹藤佳紀さんから頂戴した。胡鞍鋼は21世紀初頭「西部大開発」のプランを提起した中国共産党中央のブレーン、有数の経済学者であ
本文を読む対米従属にどっぷり浸かって中国と対決することは可能か
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(50)―― 10月末、中国に10日ほど滞在した。この間尖閣諸島の領有権をめぐってはテレビと新聞で厳しい日本批判をほとんど毎日見てきた。だが帰国して、あらためて日本のメディアも偏狭な民族主義を煽る傾向が
本文を読む「シナ」は悪い言葉だろうか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(49)―― 尖閣諸島国有化に反発した反日デモが荒れ狂ったとき、記者会見で記者と石原東京都知事との間で次のようなやりとりがあった。 「知事はしきりに『シナ』というが、相手が嫌がる呼称を使うべきではない」
本文を読む続・中国は攻勢に出る
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(46)― 日本政府による尖閣諸島国有化は胡錦濤・温家宝政権の対日外交の硬化をもたらし、党内闘争に深刻な影響を与えた。 9月19日、習近平副主席は人民大会堂で米国のパネッタ国防長官と会談した際、日本政府に
本文を読む中国は攻勢に出る
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(44)―― 尖閣問題は日中とも「上陸しない、調査はしない」などの線で妥協できる可能性があった。胡錦濤・温家宝政権は尖閣領有は棚上げしたまま、対日外交・経済関係を維持する意向であり、こととしだいによって
本文を読む一歩手前でとどまった「名著」
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(3)―― 1988年公務派遣の日本語教師として中国へ行って以来ついこの間まで、断続しながらほとんど13年を中国で過ごした。この間もっとも気になったのは、日中両国間の日中戦争についての見方、感じ方の違
本文を読む大震災と原発事故の後始末が長引くのは菅内閣の責任か
著者: 阿部治平――チベット高原の一隅にて(107)―― 私のうちにはテレビがないから3・11以後の祖国の状態を知りたくて毎日少なくとも3時間はインターネットの上をさまよう。中国でのテレビニュースは「土豆網(ジャガイモネット)」で知る。
本文を読む中国との付き合い方はこれでいいのか ―チベット高原の一隅にて(100)―
著者: 阿部治平半年ぶりに中国から帰国して日本のメディアに現れた中国像が自分の予想以上に悪いものになっているのに驚いた。中国批判がやたらに多い。論説や解説というよりは悪口雑言に及ぶものがある。内閣府の世論調査によると、中国に親近感を「感
本文を読むマスメディアはハーメルンの笛吹き男か ―チベット高原の一隅にて(94)―
著者: 阿部治平日本ではもう旧聞かもしれないが、ついこの間まで日本からのネットニュースの中心は民主党の党首選挙、小沢一郎と菅直人との争いであった。目立ったのは大小メディアによる「小沢たたき」である。メディアは鳩山政権以来ずっと小沢を「政
本文を読む在華日系企業と日本人の運命について ――チベット高原の一隅にて(93)――
著者: 阿部治平対中外交について、いささかの焦燥感に駆られて書きます。 仙谷官房長官は、9月13日に記者会見で、船長を除く乗組員14人と漁船を帰還させれば「違った状況が開けてくるのではないか」といった。だが、中国政府は態度を硬化させ、日
本文を読む葦の穴から祖国をのぞく ―チベット高原の一隅にて(91)―
著者: 阿部治平9月7日、尖閣列島魚釣島付近の海域で海上保安庁巡視船による中国漁船拿捕事件があった。そして24日「日中関係を考慮して船長釈放」のニュースを見た。どうやら、謝罪と賠償を要求され、みっともない経過をたどっているらしいが仕方が
本文を読む東北チベットについてのある見解―チベット高原の一隅にて(84)
著者: 阿部治平2年前、ラサを中心にチベット人地域の各地でチベット人の騒乱(3・14事件)があった。事件後、西寧の町から民族服と赤い僧服が目立って減り、チベット人に物を売らない店があったり、役所の手続きが後回しに
本文を読む(続々)あらためて問う、毛沢東とはなにものか ――チベット高原の一隅にて(83)――
著者: 阿部治平この4月、北京の高校教師袁騰飛がネット授業で、毛沢東に対する批判を行ったため、毛沢東主義者(保守派=「左派」)をいたく刺激し、いまもネット上で激しい論争がおこなわれている。 袁は遠慮なく毛沢東をこき下ろしただけでなく、中
本文を読む