ホロコーストの執筆一覧

1月27日は「ホロコーストの日」だった(2)反省と責任のとり方

著者: 内野光子

 2008年8月、初めてドイツを訪ねた折、観光客でにぎわうブランデンブルグ門のすぐ近くに、灰色のさまざまな大きさの四角いコンクリートブロックが幾千と続き、中は迷路のようになっている記念碑に出会った。これが、「虐殺されたヨ

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1月27日は、「ホロコーストの日」だった(1)三か所の強制収容所をめぐって

著者: 内野光子

 1月27日は、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」だった。ポーランド、クラクフ郊外にあるナチス・ドイツによるアウシュビッツ強制収容所が旧ソ連軍によって解放された日だったのである。 昨年2月24日からのロシアのウクラ

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ジェノサイド(族戮)罪――多民族戦争を多面的に考察させない概念装置に堕落させない為に――

著者: 岩田昌征

 2021年6月8日から10日、セルビアの日刊紙『ポリティカ』の主要記事は、旧ユーゴスラヴィア多民族戦争のBiH(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)段階、すなわちボスニア戦争(1992年4月-1995年9月)の最終局面、199

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アリスとの出会いーその「奇跡」の人生から学ぶ

著者: 小原 紘

韓国通信NO530  一年ぶりのアウシュヴィッツ平和博物館※。 水仙、桜、れんぎょう、こでまり、芝桜が一斉に咲くのを見て14年間の歳月を思い出した。栃木県から福島県白河へ移転した博物館のオープンを記念して植えた芝桜が特に

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【書評】サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』を読んで

著者: 宇井 宙

 イスラエルによるガザ大虐殺からまもなく3年を迎える今、イスラエルとは一体どういう国家なのか、イスラエルのユダヤ人は何を考えているのか、パレスチナ人の未来はどうなるのか、といった問題を漠然と考えていたとき、偶然本屋で目に

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