書評『トラや』南木佳士・著 文藝春秋・刊 カルチャー2015年12月27日 inukoroおやじ No comments著者: 阿部浪子 トラちゃんが死んだ。焼香におとずれた近所の人に、正座した息子たちは、涙をシャツのそででふきながらあいさつする。この場面に思わず、わたしはもらい泣きしていた。 猫のトラは、小学生の息子たちが成人するまで一家統合の要だっ 本文を読む